理路真白のまっしろ科学事件ノート

赤尾ロマ

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第11章 悲しき学園祭

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「……きみの言うとおり、非科学的なものは、この世に存在しないかもしれない。でもね、それでも非科学的なことが起こってしまうのが、この世界なんじゃないかと思うんだ」
 非科学的でないことが起こる。それがこの世界……。
 どんなに私が非科学的なことを信じなくても、そういうことは起こり得る。
 そうじゃないと、つじつまが合わないこともある。
 そういうこと……だよね? そうじゃないと、私が莉奈先輩と過ごした時間は、説明がつかなくなってしまう。
『真白さん!』
 ふいに、莉奈先輩の笑顔が頭に浮かんだ。いつもやさしくて、明るくて、私といっしょに過ごしてくれた先輩……。
 どんな非科学的なことが起こっていたとしても、それは事実だ。私と莉奈先輩が過ごした時間は、科学的には証明できない事実……。
 急に目元に、涙がじわじわと滲んでくる。どうして涙が出てくるのかはわからなかった。科学で証明できないのが悔しいのか、莉奈先輩がいなくなったのがつらいのか、こんなキザでウザい先輩に説得されてるのがムカつくのか……。
 何とか涙をこらえようと、私は毛布をギュッと握った。
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