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世界の要人たちの悲劇
しおりを挟むその同時刻に日本に向かった
世界の要人を乗せたプライベートジェット機が次々に爆破されました。
あるプライベートジェット機は時限爆弾がセットされ爆発。
あるプライベートジェット機は敵なのか味方の戦闘機から攻撃されて爆発。
あるプライベートジェット機は機内でテロに遭い爆破。
なんにしても爆破されてしまいました。
日本の首相が防衛省庁舎エントランスで爆破された頃、
タカシ君を乗せたベルヘリコプターAH‐1Sは市ヶ谷のビル群を無人爆撃機の追跡をかわして疾走(しっそう)していたそうです。
その時に庁舎からモクモクと黒い煙が立ち込めるのが見えたそうですが、
実際はそれどころでは無かったみたいです。
ビルの谷間を逃げるヘリコプターに向かって屋上からも殺し屋スナイパーが撃って来て、地上で蠢く群衆やオフィスで働く社員らに流れ弾が当たり、大層な数の犠牲者が発生しました。
ヘリコプターのパイロットはかなり優秀だったので、
各ビルの屋上にいる殺し屋スナイパー達を20mmM197三砲身ガトリング砲で一掃し、タカシ君が見た時には、ビルの屋上には赤く染まった血と肉の塊だけで、
人の形にはなっていなかったそうです。
その後、ベルヘリコプターはビルの谷間でホバリングし、
まずは一機目を待ち伏せして仕留めるのに成功しました。
「あともう一機だ」
と言ったパイロットは、タカシ君にとって世界一頼もしい大人に映りました。
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