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ぐすたふ おもい
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午前7時 、締め付けが強い寝袋で眠る夢を見て目覚めて早々……じっと僕を見るぐすたふ。
「おはようニール……今日は晴れていい天気だぞ」
oh……。
数分にこにことするぐすたふにふがふがとした後は隣の部屋で朝食……。
「今日の飯はフレンチトーストだニール、よし、俺が食べさせてやろう、ん? 一人で食える? 知らんな、良いから口を開けろ馬鹿野郎」
フォーク片手に人殺しそうな威圧放つとかぐすたふあんた……。
「よーし全部食べたな偉いぞ~ ごほうびに昨日焼いた紅茶クッキーを……なに、 いらないだと? ……口を開けやごら」
程よい甘さが美味しいトーストを食べて終わりかと思いきや空になった皿と変わるように色とりどりのクッキーが出され、きょとんとぐすたふを見れば鼻唄を歌いカップにお茶を注いでいた。
まぁこれも人殺しの目とバリトン声で食べさせられる。
デザート、ティータイムも終わり、午前9時、廊下に続く扉を開けたぐすたふがこちらを振り返り綺麗なウインク。
「ちっと屋敷の掃除してくるから待っててくれ、すぐに戻るから部屋から出るんじゃあないぞ? 」
はーい。
※※※
そして、午前10時らにっこにっこと朝からご機嫌ぐすたふを見送りここでため息一つ。
「…………ふう」
今の、朝の流れだよ、うん……、お腹いっぱい。
ギフニール。
そう名付けられ、快く受け入れた次の日、それなりに遠慮をしていた気がするちょっと過剰な過保護っぷりの【ちょっと】が消えて水を得た魚みたいに猛烈になった。
一体あの人は僕をなんだと思ってるんだか。
甘やかされるのも世話されるのも甘んじて受け入れる……けどさ。
どの口が、とか言う資格ないから心の中で言うけど……普通に重いよね。
僕を抱え込んで寝ぼける時間が減ったのは良いけど。
それ以上に朝からうきうきとエプロンつけてご飯つくって手ずから僕にご飯食べさせておやつに紅茶にお片付けの自然な流れだよ。
我に帰るまで疑問に思わなかったけど……これ、僕の認識だとこういったの使用人や執事がする仕事……だよね?
なんなら僕一人でやること……ぐすたふ楽しそうに僕をお世話……んん?
これお世話って言えるかなあ?
「…………わからない」
謎だ……。
心の底から呟き、冷めたお茶を一口飲んで首を傾げる僕の今日この頃……。
今頃、ぐすたふはこの屋敷の掃除もろもろをしてるだろうししばらくは暇だ。
娯楽を教えてやるとか言ってたけど流石に1ヶ月やそこらじゃ用意のしようもないし、さてどうしようか。
鼻から荒い息ひとつ、テーブルに肘をついた僕は空になったお菓子の皿を見て指を叩いた。
※※※
チッ、チッ、チッ……。
時計の針が一秒、一秒と進む様子をひたすら眺めること一時間、暇潰しが結局見つけられずその結果時計を眺めるとか……病むわ。
遠くからは微かにぐすたふの動き回る音がするけど、それ以外は耳が痛くなるくらいには……無。
この部屋に遊べそうな物は……ない、外を眺めてもあるのは広い平原と……すごい遠くに町? みたいなのがある。
本棚はあるけど残念ながら文字は魔族言語しか読めないのだ、無念。
部屋から出るなと言われてしまってるから身動きも満足に取れない。
……なんじゃあこりゃあ。
「なんか楽しいことしたいなぁ」
ちょっとのびのびと遊びたい気分。
そう思っていた矢先、ノックも無く扉が開きすっかり顔色の良くなったぐすたふがにこにこと帰ってきた。
「戻ったぞニール! 」
「はーいおかえりなさーい」
一応ぐすたふ元気になってるからいいか……。
ちょっと溜まってた不満に蓋を閉め僕は気だるげに欠伸を漏らした。
まぁ蓋を閉じただけだしね、感情の蓋が案外脆いなと思うまで……もうすぐ。
「おはようニール……今日は晴れていい天気だぞ」
oh……。
数分にこにことするぐすたふにふがふがとした後は隣の部屋で朝食……。
「今日の飯はフレンチトーストだニール、よし、俺が食べさせてやろう、ん? 一人で食える? 知らんな、良いから口を開けろ馬鹿野郎」
フォーク片手に人殺しそうな威圧放つとかぐすたふあんた……。
「よーし全部食べたな偉いぞ~ ごほうびに昨日焼いた紅茶クッキーを……なに、 いらないだと? ……口を開けやごら」
程よい甘さが美味しいトーストを食べて終わりかと思いきや空になった皿と変わるように色とりどりのクッキーが出され、きょとんとぐすたふを見れば鼻唄を歌いカップにお茶を注いでいた。
まぁこれも人殺しの目とバリトン声で食べさせられる。
デザート、ティータイムも終わり、午前9時、廊下に続く扉を開けたぐすたふがこちらを振り返り綺麗なウインク。
「ちっと屋敷の掃除してくるから待っててくれ、すぐに戻るから部屋から出るんじゃあないぞ? 」
はーい。
※※※
そして、午前10時らにっこにっこと朝からご機嫌ぐすたふを見送りここでため息一つ。
「…………ふう」
今の、朝の流れだよ、うん……、お腹いっぱい。
ギフニール。
そう名付けられ、快く受け入れた次の日、それなりに遠慮をしていた気がするちょっと過剰な過保護っぷりの【ちょっと】が消えて水を得た魚みたいに猛烈になった。
一体あの人は僕をなんだと思ってるんだか。
甘やかされるのも世話されるのも甘んじて受け入れる……けどさ。
どの口が、とか言う資格ないから心の中で言うけど……普通に重いよね。
僕を抱え込んで寝ぼける時間が減ったのは良いけど。
それ以上に朝からうきうきとエプロンつけてご飯つくって手ずから僕にご飯食べさせておやつに紅茶にお片付けの自然な流れだよ。
我に帰るまで疑問に思わなかったけど……これ、僕の認識だとこういったの使用人や執事がする仕事……だよね?
なんなら僕一人でやること……ぐすたふ楽しそうに僕をお世話……んん?
これお世話って言えるかなあ?
「…………わからない」
謎だ……。
心の底から呟き、冷めたお茶を一口飲んで首を傾げる僕の今日この頃……。
今頃、ぐすたふはこの屋敷の掃除もろもろをしてるだろうししばらくは暇だ。
娯楽を教えてやるとか言ってたけど流石に1ヶ月やそこらじゃ用意のしようもないし、さてどうしようか。
鼻から荒い息ひとつ、テーブルに肘をついた僕は空になったお菓子の皿を見て指を叩いた。
※※※
チッ、チッ、チッ……。
時計の針が一秒、一秒と進む様子をひたすら眺めること一時間、暇潰しが結局見つけられずその結果時計を眺めるとか……病むわ。
遠くからは微かにぐすたふの動き回る音がするけど、それ以外は耳が痛くなるくらいには……無。
この部屋に遊べそうな物は……ない、外を眺めてもあるのは広い平原と……すごい遠くに町? みたいなのがある。
本棚はあるけど残念ながら文字は魔族言語しか読めないのだ、無念。
部屋から出るなと言われてしまってるから身動きも満足に取れない。
……なんじゃあこりゃあ。
「なんか楽しいことしたいなぁ」
ちょっとのびのびと遊びたい気分。
そう思っていた矢先、ノックも無く扉が開きすっかり顔色の良くなったぐすたふがにこにこと帰ってきた。
「戻ったぞニール! 」
「はーいおかえりなさーい」
一応ぐすたふ元気になってるからいいか……。
ちょっと溜まってた不満に蓋を閉め僕は気だるげに欠伸を漏らした。
まぁ蓋を閉じただけだしね、感情の蓋が案外脆いなと思うまで……もうすぐ。
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