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一章 森
主人公 預かり知らぬ場所にて
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ラグーンがアルギスお出会う少し前に遡る。
彼が目覚めた日の夜、月が雲に覆われる頃。
どこともしれぬ巨大な城にてそれは行われていた。
要塞のごとき城の最上階、巨大な円卓テーブルの置かれた部屋には九人の魔簇達の王がそれぞれ番号の書かれた席に座り、年に一度の顔合わせを行っていた。
そして部屋の一番奥、ローマ数字で一と書かれている椅子に気だるそうに座ふ燃えるようか赤い髪の男が大きなあくびを一つ、口を開いた。
「んじゃあまぁ、始めるか十傑会議……」
「まぁといっても九人しかいませんけどね……」
三と書かれた椅子に座るら腰まで伸ばされた漆黒の髪を後ろに一つ結んだタキシード姿の男が上の部分が尖った耳に髪をかけながら苦笑した、すると赤い髪の男はめんどくさそうに頭をかくとため息をついた。
「仕方ないだろう、この前の名乗り上げたやつだって脆い小物ですぐに討伐、今のメンバーだって半数は危ういだろ? 」
「本人たちがいるんですから空気を読むことくらいしたらどうですか、最年長でしょう貴方………」
タキシードの男が周りで座るものに手で示しながら苦笑を浮かべれば、赤髪の男はつまらなそうに首を鳴らす。
「仕方ねぇだろ、最近のやつらは全然面白くねぇし」
「……………無駄話してないで早く進めろ」
うんざりした顔で二人の会話に入ったのは二の席に座る真っ黒な軍服を着たその服の通り逞しい体格の額に閉じられた目がついた男がため息を着きながら進行を促す。
すると七と書かれた席に気だるげに肘をつく金髪の派手な装飾のされた服を身に纏う男が舌打ちをついた。
「あのさぁ、俺らのこと軽くけなしくれるけどよー、もうちょっと考えてくれませんかね~」
「あら、 少なくとも貴方はごみクズの中に入ってるんだから少しはごみらしく黙っていてくださる? 耳が痒くなって仕方がないわ」
男がひらひらと手をふり言えば、五と書かれた席に座る紅いシンプルなドレスを着た女性が口を挟んだ。
すると目の垂れた男の体が赤く変貌する。
「あぁ?! ウッセーンだよ年増ばばあ! 」
「あらあらそんな事を言っちゃってこの鬼は……消し炭にしてやろうかしら?」
「やれるもんならやってみろよ実年齢やばいことになってるくせに」
男は挑戦的な姿勢で女性にかかっており、女性は先程の笑みを消しさらりと煌めく緑色の髪をかきあげ同じくギロリと男を睨み付ける。
「……………たかだか七席のくせに私に逆らう気か?」
「てめえを蹴落としてその席についてやらぁ、」
睨み会う彼女らだが、七席と五席の間に静かに座る白衣姿の男が立ち上がった。
「……………潰し合いをするのは構いませんが、そんなくだらないことをするために集まった訳では無いでしょう? そういう茶番は会議を終えてからにしてください」
二人の言い合いににうんざりしたのか、男が二人を交互に見て仲裁に入れば、二人は舌打ちをつくと席についた。
その場が静まった事を確認した赤髪の男は姿勢を気持ち正し口を開く。
「さて、じゃあ重大な知らせだ………影の神殿の活動が再開した」
赤髪の言葉にタキシードの男と軍服の男は驚いたように身を乗り出す、だがそれ以外の者は皆首を傾げた。
「影の……神殿? 何ですかそれは」
「ふむ……そうだな」
6席の男が赤髪の男に訪ねると赤髪の男は考える素振りをする。
「あぁ、そういえば5席以降のやつは知らなくても仕方ないな、影の神殿はな………」
「今の4席の子が運営している迷宮なんですよ」
赤髪の男が言おうとした瞬間に3席の椅子に座るタキシードの男が笑顔で口を挟む。
「コラソン……俺のセリフをとるなよおい」
「いいじゃないですか、減るもんじゃあないですし」
眉間に皺を寄せ赤髪の男はタキシードの男にむけ文句を言うが、タキシードの男はにこりと笑う。
「俺のセリフが減る」
「4席……? そういえば、私が入った時からずっとその席開けてたわね、その4席って、一体何者なの? この集まりで一度も見たことないわ」
女が誰も座っていない四と書かれた椅子を見て疑問を述べると二席の椅子に座る軍服の男が腕を組んだ。
「4席を一言で表すと……そうだな、パンドラボックス、だな」
「…………パンドラ? 」
七席の金髪の男が怪訝な顔をすれば軍服の男は小さく頷く。
「性格は常識の範囲内に収まるのだが……が、作り出すものがいつも予想の斜め上、いや予想外のものばかり」
「……例えば?」
「爆弾作るって言った次の日に国一つを壊滅に追い込める毒ガスの爆弾を製造したり」
「……ん? 」
「後は、城作りたいと言って確か北の大陸にそれなりにでかいクリスタルの城を作ってたな……一人で、あれはまだ未完成だったか? 」
その頃のことを思い出したように軍服の男は口角をあげた。
「…………腕は確かなのよね? 」
「人や並の魔族には手に余るくらいには、な」
「で、何でその4席のやつがこの会議に出席してないんだよ 」
「さあ?それはわからない」
金髪の男が訝しげに言えば赤髪の男もなんでたろうなと首をかしげる。
するとタキシードの男が首を捻る。
「あの子は……多分今まで寝ていたのでしょうかね、知りませんが」
「恐らくな、流石に500年も眠る事なんて過去になかったが……どうなんだ」
「俺に聞くなよ」
タキシードの男の言葉に同意するように赤髪の男は頷く。
「なら今は起きてるだろう、来年の会議にあいつの拠点をいくつか巡ってあいつを連れてこようか」
「お願いします、しばらくあってないので楽しみにしてますね」
軍服の男がそう宣言すれば、タキシードの男はにこりと頷いた、
彼が目覚めた日の夜、月が雲に覆われる頃。
どこともしれぬ巨大な城にてそれは行われていた。
要塞のごとき城の最上階、巨大な円卓テーブルの置かれた部屋には九人の魔簇達の王がそれぞれ番号の書かれた席に座り、年に一度の顔合わせを行っていた。
そして部屋の一番奥、ローマ数字で一と書かれている椅子に気だるそうに座ふ燃えるようか赤い髪の男が大きなあくびを一つ、口を開いた。
「んじゃあまぁ、始めるか十傑会議……」
「まぁといっても九人しかいませんけどね……」
三と書かれた椅子に座るら腰まで伸ばされた漆黒の髪を後ろに一つ結んだタキシード姿の男が上の部分が尖った耳に髪をかけながら苦笑した、すると赤い髪の男はめんどくさそうに頭をかくとため息をついた。
「仕方ないだろう、この前の名乗り上げたやつだって脆い小物ですぐに討伐、今のメンバーだって半数は危ういだろ? 」
「本人たちがいるんですから空気を読むことくらいしたらどうですか、最年長でしょう貴方………」
タキシードの男が周りで座るものに手で示しながら苦笑を浮かべれば、赤髪の男はつまらなそうに首を鳴らす。
「仕方ねぇだろ、最近のやつらは全然面白くねぇし」
「……………無駄話してないで早く進めろ」
うんざりした顔で二人の会話に入ったのは二の席に座る真っ黒な軍服を着たその服の通り逞しい体格の額に閉じられた目がついた男がため息を着きながら進行を促す。
すると七と書かれた席に気だるげに肘をつく金髪の派手な装飾のされた服を身に纏う男が舌打ちをついた。
「あのさぁ、俺らのこと軽くけなしくれるけどよー、もうちょっと考えてくれませんかね~」
「あら、 少なくとも貴方はごみクズの中に入ってるんだから少しはごみらしく黙っていてくださる? 耳が痒くなって仕方がないわ」
男がひらひらと手をふり言えば、五と書かれた席に座る紅いシンプルなドレスを着た女性が口を挟んだ。
すると目の垂れた男の体が赤く変貌する。
「あぁ?! ウッセーンだよ年増ばばあ! 」
「あらあらそんな事を言っちゃってこの鬼は……消し炭にしてやろうかしら?」
「やれるもんならやってみろよ実年齢やばいことになってるくせに」
男は挑戦的な姿勢で女性にかかっており、女性は先程の笑みを消しさらりと煌めく緑色の髪をかきあげ同じくギロリと男を睨み付ける。
「……………たかだか七席のくせに私に逆らう気か?」
「てめえを蹴落としてその席についてやらぁ、」
睨み会う彼女らだが、七席と五席の間に静かに座る白衣姿の男が立ち上がった。
「……………潰し合いをするのは構いませんが、そんなくだらないことをするために集まった訳では無いでしょう? そういう茶番は会議を終えてからにしてください」
二人の言い合いににうんざりしたのか、男が二人を交互に見て仲裁に入れば、二人は舌打ちをつくと席についた。
その場が静まった事を確認した赤髪の男は姿勢を気持ち正し口を開く。
「さて、じゃあ重大な知らせだ………影の神殿の活動が再開した」
赤髪の言葉にタキシードの男と軍服の男は驚いたように身を乗り出す、だがそれ以外の者は皆首を傾げた。
「影の……神殿? 何ですかそれは」
「ふむ……そうだな」
6席の男が赤髪の男に訪ねると赤髪の男は考える素振りをする。
「あぁ、そういえば5席以降のやつは知らなくても仕方ないな、影の神殿はな………」
「今の4席の子が運営している迷宮なんですよ」
赤髪の男が言おうとした瞬間に3席の椅子に座るタキシードの男が笑顔で口を挟む。
「コラソン……俺のセリフをとるなよおい」
「いいじゃないですか、減るもんじゃあないですし」
眉間に皺を寄せ赤髪の男はタキシードの男にむけ文句を言うが、タキシードの男はにこりと笑う。
「俺のセリフが減る」
「4席……? そういえば、私が入った時からずっとその席開けてたわね、その4席って、一体何者なの? この集まりで一度も見たことないわ」
女が誰も座っていない四と書かれた椅子を見て疑問を述べると二席の椅子に座る軍服の男が腕を組んだ。
「4席を一言で表すと……そうだな、パンドラボックス、だな」
「…………パンドラ? 」
七席の金髪の男が怪訝な顔をすれば軍服の男は小さく頷く。
「性格は常識の範囲内に収まるのだが……が、作り出すものがいつも予想の斜め上、いや予想外のものばかり」
「……例えば?」
「爆弾作るって言った次の日に国一つを壊滅に追い込める毒ガスの爆弾を製造したり」
「……ん? 」
「後は、城作りたいと言って確か北の大陸にそれなりにでかいクリスタルの城を作ってたな……一人で、あれはまだ未完成だったか? 」
その頃のことを思い出したように軍服の男は口角をあげた。
「…………腕は確かなのよね? 」
「人や並の魔族には手に余るくらいには、な」
「で、何でその4席のやつがこの会議に出席してないんだよ 」
「さあ?それはわからない」
金髪の男が訝しげに言えば赤髪の男もなんでたろうなと首をかしげる。
するとタキシードの男が首を捻る。
「あの子は……多分今まで寝ていたのでしょうかね、知りませんが」
「恐らくな、流石に500年も眠る事なんて過去になかったが……どうなんだ」
「俺に聞くなよ」
タキシードの男の言葉に同意するように赤髪の男は頷く。
「なら今は起きてるだろう、来年の会議にあいつの拠点をいくつか巡ってあいつを連れてこようか」
「お願いします、しばらくあってないので楽しみにしてますね」
軍服の男がそう宣言すれば、タキシードの男はにこりと頷いた、
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