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一章 森
満ちた生活
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怒ったような顔と声で家に戻っていく子供、ラグーン。
だが歩いていくその背中には怒気など欠片も見当たらない。
「ククッ……可愛いなぁ」
思わず口角が上がるのは仕方ねえ事だろう。
あいつが見た目は人間にしか見えねえが魔族ということらしいのは未だ半信半疑だが、この森で暮らして傷ひとつ無いようだからそうとしか思えないだろう。
魔王という点に関しては……まあ保留にしておこう。
俺にとって何より大事なのはラグーンが不老であることだ。
俺の見た目が変わらなくなって数百年、親や共に育った奴等、剣の師匠や尊敬する先輩たちははとっくの昔に死んだ。
今は幼馴染みの五人で国を回しているが、例え周りに親しい奴が出来たとしてもてもそいつらは家庭を作り、子供を作り、孫を作り老いて逝ってしまう。
強い力が欲しいと願い鍛練してきたが……。
俺らはこの姿のまま、例え結婚したとしても相手が一般人であれば最後に行き着くのは孤独だ。
部下や市民たちから尊敬はされる、だが昔のように肩をたたきあって笑うような友人関係を築いてる奴は片手で数える程しかいねえ。
人らしい人生はもう諦めた、だが、できることなら愛するものと幸せに寄り添って暮らしたい。
……ラグーンさえ入れば、不老であるこいつさえ入れば俺は孤独なんてものとは無縁な生活を送れる。
1ヶ月、共にに過ごしたが、一緒に森を歩いたり、湖で泳いだり、畑で野菜の収穫、森に行ってでけえモンスターを狩ってくれば驚いた顔をされて、特に何かを見つけたり、美味しいものを食べた時のあいつの目を輝かせて笑う時の顔はもう……襲いたくなる。
「…………早く俺に惚れてくれねえかなぁ」
流され安い、強引に持っていけば仕方がないと苦笑する。
力量差から見て俺の方が圧倒的に強い 見た目からしてそうだが。
無理やり………という手はあいつを手に入れてもあいつの心は取れねえ。
そうなると俺の夢見た幸せな結婚とは遠くかけ離れてしまう。
結婚まで無理やり持ってってるのとあいつが少しずつだが俺のことを好きになってきてる(とおもいたい)のがせめてもの救いだ。
「にしても……」
綺麗なサクラだなあ……。
滅多にお目にかかれないピンク色の花を咲かせる巨大な木、ここまで咲き乱れていればそのうち枯れそうだと思うが、ラグーンの反応をみるにかなり昔から咲いているようだ。
さて、俺も家に入ろうか、鳥を熱した油に入れて作られたカラアゲは絶品だったからな、楽しみだぜ。
あのときの味を思いだし口角が上が上がった所で、辺りの風景が一瞬揺らぐ
「……あ? 」
「こんなところにいたんですか、アルギス」
「チっ…………」
落ち着いたようで冷たいこの声……には聞き覚えが…………どころかほぼ毎日聞いていた、……あいつだ。
「よくここの場所がわかったな……ミネルス」
反射的に舌打ちを打ちたくなるような笑顔を顔に張り付けるこいつ、ミネルス・ルオン・リオ・レリル・ゼンブレル
俺の国じゃ権力や地位が上がるほどファミリーネームの数が増えていく。
一般兵は無し、隊長以上は一つ、副官以上は二つ 将軍は三つ、そして俺らのような大将軍は4つの長ったらしいものが出来上がる。
そしてミネルスは600年前まで宰相の地位におり、今はこの国の参謀兼暗部の頂点に君臨している裏の実力者、俺と同じく空間魔法を使えるものの一人、ーーそしてかなり厳しい、おそらく俺が無断で休暇と称してサボってることに見かねて連れ戻しに来たのだろう。
たくっ、頑固メガネめ、ラグーンとは大違いだ。
「あなた失礼な事考えてません?」
眼鏡のフレームを上げ俺の心を見透かしたような事を言うミネルス。
「は? なわけねえだろ」
そして勘も鋭く軍師しての才も個人的な実力もあるときた。
正直苦手だがな……。
「はぁ………まぁいいでしょう、そんなことよりも、アルギス・ルオン・ルズ ・バアル・ゼンブレル、貴方はこんな時に何故こんな場所で油を売っているのでしょう? 通常なら戦後の処理と手続きを終え王城に戻り祝宴パーティーに出席して頂く予定だったんですが? 」
「フルネームで呼ぶなっつーの、休暇を取ってたんだ、別に十分働いたんだからいいだろ」
腕を組んで言えばするとミネルスはまた深いため息をつき。
「貴方の事だから、いつもなら目を瞑りました、ですが今回は異例の緊急事態が起こっているのです、すぐに戻ってきえください」
は? 緊急事態?
「お前ら4人が揃いも揃って片付けられねえのか?、て言うか緊急事態って何があったんだ?」
俺ほどじゃねえけど4人ともかなりの実力を持ってるはずだが。
「片付けられないから貴方を連れ戻しにきたのでしょうあの役立たずの大司教がいる神殿の地下にダンジョンが出現しました」
ん? 神殿?
どっかでその話聞いたな……。
「………ダンジョンによる被害は?」
「機械型モンスターが多数出現、並びにそのモンスターたちを統括する幹部格らしき魔族が2体確認されてます、ですが死傷者もとい、怪我人は今の所0です、 まぁでも神殿の真っ白い豚共は青ざめてガタガタ震えてますがね、神官達だけが使える聖魔法を使っても歯が立たないらしいですし……ふふっ、いい気味ですよ」
……神殿ならラグーンの言っていた影の神殿とか言うやつか?
「だったらほっとくかダンジョンマスターと話をすればいいだろうよ」
せっかく見つけた嫁を殺すなんてことさせるわけにゃいかねえ、わりいが、害意はねえようだから俺は協力しねえぞ。
難しい顔をしているミネルスを見ながら俺は今家の中にいるであろラグーンの事について考え始めた。
だが歩いていくその背中には怒気など欠片も見当たらない。
「ククッ……可愛いなぁ」
思わず口角が上がるのは仕方ねえ事だろう。
あいつが見た目は人間にしか見えねえが魔族ということらしいのは未だ半信半疑だが、この森で暮らして傷ひとつ無いようだからそうとしか思えないだろう。
魔王という点に関しては……まあ保留にしておこう。
俺にとって何より大事なのはラグーンが不老であることだ。
俺の見た目が変わらなくなって数百年、親や共に育った奴等、剣の師匠や尊敬する先輩たちははとっくの昔に死んだ。
今は幼馴染みの五人で国を回しているが、例え周りに親しい奴が出来たとしてもてもそいつらは家庭を作り、子供を作り、孫を作り老いて逝ってしまう。
強い力が欲しいと願い鍛練してきたが……。
俺らはこの姿のまま、例え結婚したとしても相手が一般人であれば最後に行き着くのは孤独だ。
部下や市民たちから尊敬はされる、だが昔のように肩をたたきあって笑うような友人関係を築いてる奴は片手で数える程しかいねえ。
人らしい人生はもう諦めた、だが、できることなら愛するものと幸せに寄り添って暮らしたい。
……ラグーンさえ入れば、不老であるこいつさえ入れば俺は孤独なんてものとは無縁な生活を送れる。
1ヶ月、共にに過ごしたが、一緒に森を歩いたり、湖で泳いだり、畑で野菜の収穫、森に行ってでけえモンスターを狩ってくれば驚いた顔をされて、特に何かを見つけたり、美味しいものを食べた時のあいつの目を輝かせて笑う時の顔はもう……襲いたくなる。
「…………早く俺に惚れてくれねえかなぁ」
流され安い、強引に持っていけば仕方がないと苦笑する。
力量差から見て俺の方が圧倒的に強い 見た目からしてそうだが。
無理やり………という手はあいつを手に入れてもあいつの心は取れねえ。
そうなると俺の夢見た幸せな結婚とは遠くかけ離れてしまう。
結婚まで無理やり持ってってるのとあいつが少しずつだが俺のことを好きになってきてる(とおもいたい)のがせめてもの救いだ。
「にしても……」
綺麗なサクラだなあ……。
滅多にお目にかかれないピンク色の花を咲かせる巨大な木、ここまで咲き乱れていればそのうち枯れそうだと思うが、ラグーンの反応をみるにかなり昔から咲いているようだ。
さて、俺も家に入ろうか、鳥を熱した油に入れて作られたカラアゲは絶品だったからな、楽しみだぜ。
あのときの味を思いだし口角が上が上がった所で、辺りの風景が一瞬揺らぐ
「……あ? 」
「こんなところにいたんですか、アルギス」
「チっ…………」
落ち着いたようで冷たいこの声……には聞き覚えが…………どころかほぼ毎日聞いていた、……あいつだ。
「よくここの場所がわかったな……ミネルス」
反射的に舌打ちを打ちたくなるような笑顔を顔に張り付けるこいつ、ミネルス・ルオン・リオ・レリル・ゼンブレル
俺の国じゃ権力や地位が上がるほどファミリーネームの数が増えていく。
一般兵は無し、隊長以上は一つ、副官以上は二つ 将軍は三つ、そして俺らのような大将軍は4つの長ったらしいものが出来上がる。
そしてミネルスは600年前まで宰相の地位におり、今はこの国の参謀兼暗部の頂点に君臨している裏の実力者、俺と同じく空間魔法を使えるものの一人、ーーそしてかなり厳しい、おそらく俺が無断で休暇と称してサボってることに見かねて連れ戻しに来たのだろう。
たくっ、頑固メガネめ、ラグーンとは大違いだ。
「あなた失礼な事考えてません?」
眼鏡のフレームを上げ俺の心を見透かしたような事を言うミネルス。
「は? なわけねえだろ」
そして勘も鋭く軍師しての才も個人的な実力もあるときた。
正直苦手だがな……。
「はぁ………まぁいいでしょう、そんなことよりも、アルギス・ルオン・ルズ ・バアル・ゼンブレル、貴方はこんな時に何故こんな場所で油を売っているのでしょう? 通常なら戦後の処理と手続きを終え王城に戻り祝宴パーティーに出席して頂く予定だったんですが? 」
「フルネームで呼ぶなっつーの、休暇を取ってたんだ、別に十分働いたんだからいいだろ」
腕を組んで言えばするとミネルスはまた深いため息をつき。
「貴方の事だから、いつもなら目を瞑りました、ですが今回は異例の緊急事態が起こっているのです、すぐに戻ってきえください」
は? 緊急事態?
「お前ら4人が揃いも揃って片付けられねえのか?、て言うか緊急事態って何があったんだ?」
俺ほどじゃねえけど4人ともかなりの実力を持ってるはずだが。
「片付けられないから貴方を連れ戻しにきたのでしょうあの役立たずの大司教がいる神殿の地下にダンジョンが出現しました」
ん? 神殿?
どっかでその話聞いたな……。
「………ダンジョンによる被害は?」
「機械型モンスターが多数出現、並びにそのモンスターたちを統括する幹部格らしき魔族が2体確認されてます、ですが死傷者もとい、怪我人は今の所0です、 まぁでも神殿の真っ白い豚共は青ざめてガタガタ震えてますがね、神官達だけが使える聖魔法を使っても歯が立たないらしいですし……ふふっ、いい気味ですよ」
……神殿ならラグーンの言っていた影の神殿とか言うやつか?
「だったらほっとくかダンジョンマスターと話をすればいいだろうよ」
せっかく見つけた嫁を殺すなんてことさせるわけにゃいかねえ、わりいが、害意はねえようだから俺は協力しねえぞ。
難しい顔をしているミネルスを見ながら俺は今家の中にいるであろラグーンの事について考え始めた。
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