生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

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四章 僕の迷宮へ

クリスタルの木

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「さぁ行こうか」

爽やかな笑顔で言った王様、格好が王様から傭兵とか冒険者風に変わった王様にアルさんは舌打ちをする。

見た目が普通に近所で格好いいお兄さんだから服変わるだけでこんな変わるのか……。



「王様なのに仕事しなくてもいいのかよ」

「それこそ大将軍なのに仕事疎かにしてもいいのか?」

「チッ……」

アルさんが皮肉混じりに言えば王様は口角だけを上げて言い、アルさんは舌打ちを打つ。

正論以外の何物でもない言葉に言い返せないのかアルさんはぐぬぬと唸る、


それをにっこりとスルーした王様は僕に笑顔を向けるとニヤリと悪どく笑う。


「さぁ行こうかラグーン、そこの微妙に使えない馬鹿よりはずっと役に立つぞ 」

あ、ええと。

王 様 が 仲 間 に な っ た !!




「あぁ? 」 

「事実だろぅ? 」

ただし雰囲気は微妙だ……。


それにアルさんが凄み効かせたのに関わらず、王様に瞬殺されたことに思わずにやける。。


「いい加減日がくれるから行こうよ」

「お前はにやにやしてんじゃねえよ」

「いひゃいいひゃい! んん! やめい! 」

堪忍袋が切れたのか青筋立てたアルさんは僕の所までのしのしくるとぐいと僕の頬をつねりだす。

おいこら。


アルさんが僕の頬をつね上げている様子をクスクスと見ながら王様はすっと人差し指を下に向けた。


「では行こうか」

そう王様が言い一歩足を出すと、その踏んだ床から天井に向け突然風が起こり、床に白い六芒星の陣が出現した。

そして部屋全体を光が包む。


その光が止むと視界に映ったのは執務室ではなく、年期の入った白い壁に草原をイメージして作られた天窓ステンドグラス、そして中央奥、階段の先には天井まで届く透き通った人工の樹木、


そこは僕の造り上げたダンジョン、神殿の入り口に立っていた。




※※※


「なに今の白い陣…………」

足元を見ればうっすらと真っ白な魔方陣が透けて見え徐々に見えなくなっていく。


THE 魔法って感じでかっこよかったんだけど………と伸びをしている王様に聞いた。


「ん?、アルギスみたいに一人だったり持ち上げている時はすぐにできるがそれ以上となると少し手間がかかる」

「へぇ…………」

にしても。


広く、重厚な作りの神殿を見渡し、僕は首を傾げる。


僕の記憶では壁はもっと白かったし椅子もなんか違うやつ置いてある。


ん? 女神像の目に着けてた宝石が無いね。



あらあ?


アルさんの腕の中で

「まぁ! お待ちしておりましたわマスター!」

首を傾げていると、高い声と共に神殿の入り口から満面の笑みのクロユリさんが駆け寄ってくると、僕達の前に来て不思議そうな顔になる。


「あら?、筋肉ゴリラがこんな所に何の用ですの?」

「誰が筋肉ゴリラだメス豚…………」

「あだ名としては良い線行ってると思うぞ? 」

「お前は黙ってろや」

クロユリさんとアルさんが睨みあっている様子に僕はやれやれとはため息をつく。


「………喧嘩するのは勝手だけどやりたいことあるから降ろしてくれるかな」

さっきから抱かれっぱなしなんだよ。


「ん? 、部屋移動するときは必ず言えよ」

「はーい」

そう言って珍しくアルさんはゆっくりと僕を降ろす。

そして僕は祭壇の上にある木の方へ歩いていった。




「……………ん? 」

「ん? 」

ただ、僕の歩く後ろを自然な流れで王様が付いてきたことにと首を傾げる。


「王様あっちに居なくていいの?」

なにか言い合っているアルさん達をちらりと見て聞けば王様はにっと笑顔になる。


「あの二人を観察するのは面白そうだがそれよりも今は念のためラグーンの護衛に徹しよう」

「王様に守られるってなんだそりゃ………」

普通逆でしょ…………。


「それにこっちの方が面白そうだからな」

「……本音そっちでしょ」

生き生きと笑っていった王様にため息を混じりに言えば王様はいたずらの見つかった子供のように笑うと。


「まぁな、ククッ」

「…………まっ、いいか」

ひとつため息を吐いて僕は祭壇の上に上がり、大きな水晶の木の前に立った。


「それでこの水晶の木に何するんだ?」

「えっとね、この木にはちょっとした細工がしてあるんだけど……………ん? 」


王様に見られながら木に掌をつけた僕だが、言ってる途中で首を傾げた。


「どうした? 」

王様が疑問の声を聞きながら僕はその場にしゃがんで木の根元を触り気づいた。


「………なんでい、反応しないと思ったら燃料が無くなりかけてるじゃん」 

「……………燃料? 」

「この木って言うかこの水晶はね、虹の魔石を燃料に魔力を循環させて動いていたんだよね」



「虹の魔石?、国に一つあれば凄いと言われるほど希少な魔石じゃないか」

「へぇ~」

「へぇー、てお前な…………」

王様に相づちを返しながら僕は何気なく根元の部分を、少し切れ線の入っている場所に爪をたて、パカッとおもちゃの電池を入れる場所のように開ける。


そして中をのぞいて目を丸くする。


「ありゃ真っ黒になってる、ちょっと待ってね王様、もう少しで終わるから」

王様に言って僕は自分の後ろにある自身の影に手を突っ込んでがさごそと漁りだす、


「…………なあラグーン、今その手を突っ込んだ黒いのは何だ?」

「ん?影だよ、僕は影を自由に操れるからこうしてっよいしょ」

漁っている影をしゃがんでまじまじと見た王様は僕をに訪ねる。

そして僕は掛け声と共に七色に輝くパレーボール大の大きな魔石を持ち上げた。

その石を王様に見せて僕は言った。


「こんな感じに僕のバッグや作った道具入っている倉庫とかに繋げられるんだよ」

「ほぉ~、便利だな、………魔石でかくないか……?」

「そう? ……よい、しょ! 」

なんでそんなでかいの………?、と真顔で呟いている王様を尻目に、僕は魔石を重たく転がし、真っ黒な魔石の入っているスペースに入れた。


そして蓋を閉めた瞬間、神殿全体が湖に石を放った時に出る波紋のような、心臓が脈を打つような揺らぎが、水晶の木を中心に一瞬、肌に感じた。













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