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四章 僕の迷宮へ
迷宮探索その2 まだつかない
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地下7階 【死霊達の優雅な館】
巨兵のフロアを出て階段を下れば雰囲気は一変、ボロボロな中に繊細なな作りのカーペット、廃墟のように崩れかけている壁には青い炎を灯す半分欠けたシャンデリア。
いくつも並ぶ小汚ない窓から入る月の光は赤く、何処か危険な雰囲気を醸し出す。
そんな趣味全開で作り上げた廊下を前に何故か王様は青い顔をしてらっしゃるではないか。
「な、なぁラグーン………この悪趣味な空間と部屋は……なんなんだ」
窓と反対の壁には金髪の女性に冠をつけた何処かの国の王様、はては黒髪の着物姿の女性の画かれた肖像画が立て掛けられ、時折僕達の事を見てはクスクスと笑う。
その様子を見て青い顔から更に血の気の失せた顔に進化した王様が僕に助けを求める。
「悪趣味とは失礼な、美人でしょこの人たち」
「んーそれは違うな、イウァンが言ってるのは肖像画本体じゃなくてたまにカタカタ動いたり笑ったりしてる事にたいしてだぜ」
「………そうなの? 」
首をかしげて王様を見るとコクコクと黙って頷いている。
………確かにこの絵は普通の絵じゃない。
【あざ笑う絵画】って名前のモンスター で30年近く放置された廃屋敷くらいじゃないとお目にかかれないらしい。
詳しくはしらん。
「まぁでもこの人たちはこのフロアを飾る大事な華だからね、今後変える予定はないよ」
「何処が華だ……毒だろ、うおっ!」
腰を低くして呻く王様同時に窓の外からゴロゴロと雷の鳴る音が聞こえた。
「なんで雷の音がするんだ?」
「そういう仕様なんだよ」
「しかもここ地下なのになんで空なんてあるんだ? 」
「仕様なんだよ」
「月が何故赤」
「仕様」
「「…………」」
純粋な疑問なのか目で訴えてくるアルさんに僕はにっこり笑う
気にしたらまけだよ………!
※※※
~地下10階 【花魁の控え室】~
地下10階へと続く真っ暗な階段を降り始めると同時に、下から香水の香りがが漂ってくる。
「なんか嗅いだことのある匂いだな」
「だな」
アルさん達二人が首を傾げ階段を降りていくと徐々にボロボロだった階段が良く仕立てられた赤い漆の階段に変わっていき、上品な障子が見えてきた。
「もうちょっとで僕の部屋に着く~」
軽い足取りで僕が障子に手をかけようとすると、アルさんの手に止められた。
見ればアルさんは怖い顔をしてる。
「どうしたの? 」
「この先に、なんかいる」
それに賛同する様に王様も腰につけている剣に手をかけた。
「……しかもかなり手練れだな、気配をこれでもかとだしてらぁ」
? この先ってあの人しかいないような…………。
キョトンとしている僕に二人は障子を開けようとしているようで二人してモソモソやっている……。
「なぁラグーン…………」
数分位悩むようにじっと障子を睨んでいる様子を眺めていると、堪えかねたようにアルさんが眉を潜めたまま僕を見る。
「ん? 」
「ドアノブがねえがこれどうやって開けるんだ?」
悩んでると思ったらそこかい…………。
「………そこの丸い枠あるでしょ? そこ持って横にすっと引っ張るんだよ」
「………こうか? おぉ」
理解できてない顔で答えたアルさんはぎこちない手つきで丸い所に手をかけゆっくりと障子を引く。
悩んだ時間以上にあっさりと開いた障子の先は何処か薄暗い和室、中央の畳の上でキラキラと満面の笑みで正座をしているクロユリさんがいた………。
「お待ちしておりましたわマ………!」
ピシャン。
「ちょっと」
何で閉めたアルさん、クロユリさん最後まで言ってないよ?。
二人とも息ぴったりでこっちみないで?
「………… なんだあれ」
「クロユリ殿のように見えたが彼女は上にいた筈だぞ…………?」
「帰ろう」
「おう」
「帰らないからね? 」
こらこら、と二人を嗜めればなんとも微妙な顔をする王様。
「とりあえず……行くか」
「だな」
「……開けるか」
「……おう」
「……アルギスお前、開けろよ」
「いや、お前が開けろよ」
「嫌だよ俺がああいうの苦手なの知ってるだろ」
「あいつ苦手なんだよ、比較的仲良いお前が開けろよ」
「なんでだよっ」
「ああもう! おどき!」
二人のうだうだなやり取りに待ちきれず二人の間をくぐるとすすすっと障子を開ける。
「「あっ」」
開けたと同時に二人の声が重なるのを無視して、こちらに嬉々とした表情で歩いて来たクロユリさんを見る
「ここまでの長い道のりお疲れ様ですマスター!、疲れてはおられませんか?ささっ、お茶と菓子の用意がございますので よければこちらでお休みになられますか?」
「んーと、ありがたいけどちょっと疲れたけど程の事じゃあないよ」
「左様でございますか、 でしたらマスターのお部屋まであと少し、頑張ってください! 」
「はーい……所でなんでクロユリさんがここにいるの? 上に居たよね」
後ろで距離とってる二人をちらりと見て聞けばにっこりと笑みを深めたクロユリさんは後ろの二人に視線を送る。
「1フロアを任されております私達はダンジョン内を自由に移動できるのです、
「へー、初耳」
「マスターの前では使用していませんでしたからね、そして後ろのむさい二人、二人には少々用があります故マスターは下の階にて控えているアリムの所へ足を運んで頂いてもよろしいでしょうか? 」
「は? なんでだよ」
僕たちの話を聞いていたアルさんが眉を寄せ低い声でこちらに歩いてくると、クロユリさんはクスリと笑い、白く細い腕をゆっくりと広げる。
「……うわぁ、だから嫌なんだよこういうの」
王様の呻くと部屋の四隅に置かれている優しく燃えていた四角い灯り、行灯が赤から緑に変化し薄暗かった部屋が不気味に変貌する、
その中でクロユリさんは僕の腰に手を回し下へと続く階段へ誘導する。
「足元にお気をつけていってらっしゃいませ」
「え、あうん、いってきます……? 」
なーんか府に落ちないけど……まあいいか、行こう。
※※※
マスター、ラグーンが降りていくのを確認したクロユリは地下への扉をゆっくりと閉じるとその場で浮き上がる振り返った。
「さて……ここまではマスターと共に来たために通行が許されておりましたが、ここから先は話は別、先に進みたければ私……、クロユリと一つ、お手合わせしてくださいませ?」
妖しげに、楽しげに口角を歪に伸ばしたクロユリは部屋の中央に場所を移動すると戦闘体制を取る二人を見下ろす。
「ほぉ? 女一人で俺達二人を相手にする気か? 」
「あら? 女相手にもしや卑怯にも二人で戦うおつもりで? 」
クロユリの煽るような台詞に大剣を取り出したアルギスはにやりと口角を上げる。
「はっ、戦いに卑怯も糞もねぇ」
「まぁうふふ、流石軍人……まあでも一つ、訂正させて頂きます」
裾で口に手を当てて微笑みクロユリは片方の手を伸ばしぱちんと手を鳴らす、するとクロユリを包む空気が一瞬揺らぎ、と彼女の周囲に黒い陽炎のような影が現れ形作っていく。
「正確には4対2ですわ……ふふふ」
楽しげに笑ったクロユリは二人へと宣戦布告を終え青い炎を向けた。
巨兵のフロアを出て階段を下れば雰囲気は一変、ボロボロな中に繊細なな作りのカーペット、廃墟のように崩れかけている壁には青い炎を灯す半分欠けたシャンデリア。
いくつも並ぶ小汚ない窓から入る月の光は赤く、何処か危険な雰囲気を醸し出す。
そんな趣味全開で作り上げた廊下を前に何故か王様は青い顔をしてらっしゃるではないか。
「な、なぁラグーン………この悪趣味な空間と部屋は……なんなんだ」
窓と反対の壁には金髪の女性に冠をつけた何処かの国の王様、はては黒髪の着物姿の女性の画かれた肖像画が立て掛けられ、時折僕達の事を見てはクスクスと笑う。
その様子を見て青い顔から更に血の気の失せた顔に進化した王様が僕に助けを求める。
「悪趣味とは失礼な、美人でしょこの人たち」
「んーそれは違うな、イウァンが言ってるのは肖像画本体じゃなくてたまにカタカタ動いたり笑ったりしてる事にたいしてだぜ」
「………そうなの? 」
首をかしげて王様を見るとコクコクと黙って頷いている。
………確かにこの絵は普通の絵じゃない。
【あざ笑う絵画】って名前のモンスター で30年近く放置された廃屋敷くらいじゃないとお目にかかれないらしい。
詳しくはしらん。
「まぁでもこの人たちはこのフロアを飾る大事な華だからね、今後変える予定はないよ」
「何処が華だ……毒だろ、うおっ!」
腰を低くして呻く王様同時に窓の外からゴロゴロと雷の鳴る音が聞こえた。
「なんで雷の音がするんだ?」
「そういう仕様なんだよ」
「しかもここ地下なのになんで空なんてあるんだ? 」
「仕様なんだよ」
「月が何故赤」
「仕様」
「「…………」」
純粋な疑問なのか目で訴えてくるアルさんに僕はにっこり笑う
気にしたらまけだよ………!
※※※
~地下10階 【花魁の控え室】~
地下10階へと続く真っ暗な階段を降り始めると同時に、下から香水の香りがが漂ってくる。
「なんか嗅いだことのある匂いだな」
「だな」
アルさん達二人が首を傾げ階段を降りていくと徐々にボロボロだった階段が良く仕立てられた赤い漆の階段に変わっていき、上品な障子が見えてきた。
「もうちょっとで僕の部屋に着く~」
軽い足取りで僕が障子に手をかけようとすると、アルさんの手に止められた。
見ればアルさんは怖い顔をしてる。
「どうしたの? 」
「この先に、なんかいる」
それに賛同する様に王様も腰につけている剣に手をかけた。
「……しかもかなり手練れだな、気配をこれでもかとだしてらぁ」
? この先ってあの人しかいないような…………。
キョトンとしている僕に二人は障子を開けようとしているようで二人してモソモソやっている……。
「なぁラグーン…………」
数分位悩むようにじっと障子を睨んでいる様子を眺めていると、堪えかねたようにアルさんが眉を潜めたまま僕を見る。
「ん? 」
「ドアノブがねえがこれどうやって開けるんだ?」
悩んでると思ったらそこかい…………。
「………そこの丸い枠あるでしょ? そこ持って横にすっと引っ張るんだよ」
「………こうか? おぉ」
理解できてない顔で答えたアルさんはぎこちない手つきで丸い所に手をかけゆっくりと障子を引く。
悩んだ時間以上にあっさりと開いた障子の先は何処か薄暗い和室、中央の畳の上でキラキラと満面の笑みで正座をしているクロユリさんがいた………。
「お待ちしておりましたわマ………!」
ピシャン。
「ちょっと」
何で閉めたアルさん、クロユリさん最後まで言ってないよ?。
二人とも息ぴったりでこっちみないで?
「………… なんだあれ」
「クロユリ殿のように見えたが彼女は上にいた筈だぞ…………?」
「帰ろう」
「おう」
「帰らないからね? 」
こらこら、と二人を嗜めればなんとも微妙な顔をする王様。
「とりあえず……行くか」
「だな」
「……開けるか」
「……おう」
「……アルギスお前、開けろよ」
「いや、お前が開けろよ」
「嫌だよ俺がああいうの苦手なの知ってるだろ」
「あいつ苦手なんだよ、比較的仲良いお前が開けろよ」
「なんでだよっ」
「ああもう! おどき!」
二人のうだうだなやり取りに待ちきれず二人の間をくぐるとすすすっと障子を開ける。
「「あっ」」
開けたと同時に二人の声が重なるのを無視して、こちらに嬉々とした表情で歩いて来たクロユリさんを見る
「ここまでの長い道のりお疲れ様ですマスター!、疲れてはおられませんか?ささっ、お茶と菓子の用意がございますので よければこちらでお休みになられますか?」
「んーと、ありがたいけどちょっと疲れたけど程の事じゃあないよ」
「左様でございますか、 でしたらマスターのお部屋まであと少し、頑張ってください! 」
「はーい……所でなんでクロユリさんがここにいるの? 上に居たよね」
後ろで距離とってる二人をちらりと見て聞けばにっこりと笑みを深めたクロユリさんは後ろの二人に視線を送る。
「1フロアを任されております私達はダンジョン内を自由に移動できるのです、
「へー、初耳」
「マスターの前では使用していませんでしたからね、そして後ろのむさい二人、二人には少々用があります故マスターは下の階にて控えているアリムの所へ足を運んで頂いてもよろしいでしょうか? 」
「は? なんでだよ」
僕たちの話を聞いていたアルさんが眉を寄せ低い声でこちらに歩いてくると、クロユリさんはクスリと笑い、白く細い腕をゆっくりと広げる。
「……うわぁ、だから嫌なんだよこういうの」
王様の呻くと部屋の四隅に置かれている優しく燃えていた四角い灯り、行灯が赤から緑に変化し薄暗かった部屋が不気味に変貌する、
その中でクロユリさんは僕の腰に手を回し下へと続く階段へ誘導する。
「足元にお気をつけていってらっしゃいませ」
「え、あうん、いってきます……? 」
なーんか府に落ちないけど……まあいいか、行こう。
※※※
マスター、ラグーンが降りていくのを確認したクロユリは地下への扉をゆっくりと閉じるとその場で浮き上がる振り返った。
「さて……ここまではマスターと共に来たために通行が許されておりましたが、ここから先は話は別、先に進みたければ私……、クロユリと一つ、お手合わせしてくださいませ?」
妖しげに、楽しげに口角を歪に伸ばしたクロユリは部屋の中央に場所を移動すると戦闘体制を取る二人を見下ろす。
「ほぉ? 女一人で俺達二人を相手にする気か? 」
「あら? 女相手にもしや卑怯にも二人で戦うおつもりで? 」
クロユリの煽るような台詞に大剣を取り出したアルギスはにやりと口角を上げる。
「はっ、戦いに卑怯も糞もねぇ」
「まぁうふふ、流石軍人……まあでも一つ、訂正させて頂きます」
裾で口に手を当てて微笑みクロユリは片方の手を伸ばしぱちんと手を鳴らす、するとクロユリを包む空気が一瞬揺らぎ、と彼女の周囲に黒い陽炎のような影が現れ形作っていく。
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