生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

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五章 そしてまったりと

レッツ!

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「さて、俺は何をすればいい? 」


軍服の上からエプロン、だったのを上着を脱いで白いシャツになったアイデンさん。

腕を捲って動きやすい格好になってやる気のご様子。


うきうきとしたオーラを感じるけど……んー。


「………そうだねぇ 何作るか決めてないしまずはそこからだねぇ………」

「そうか………」

あらら落胆しちゃった。


それにしても、調合といっても種類は多い。

むー。


「………アイデンさん何かリクエストしてくれる?」

「俺がか?」

「うだうだと考えても優柔不断な僕が決めるのには時間かかるから、お願~い」

決まったことを実行するのは得意だけど、好きなことを一つ決めるとなると余裕で一時間潰すから………ならば優秀な人に全力で身を投げれば丸くなるのだ。

他力本願=最強説(キリッ)


「む………そうだな、よし、ラグーンはここで作った物はどうするつもりだ?」

「そうだね~、特別使い道なければアイデンさんにあげるよ」

「そうか? なら、そうだな………」

顎に手を当てて悩んでるけどアイデンさん軽く考えてもらって構わんからね?

なんで眉間に皺作るの。



「………では、そうだな、申し訳ないが、ラグーンが今ここで作成できる最高の回復薬を頼めるか? あれはいくらあっても足りん」


なんか苦虫潰した顔で歯切れ悪く言ってるけどもしかして。


「回復薬、ていうとポーションだね、仕事で使うの? 」

「………まぁな、いいか? 」

どうやら図星だったのかアイデンさんは気まずそうに目をそらす。


「別に構わんよ」

何をそんな後ろめたそうな雰囲気出してるかわからんけど、仕事している所を僕が邪魔しているんだからこれくらい安いもんだね。


それで、アイデンさんは最高品質のポーションをご所望だ。

ならばそれにお答えするのが世の常(?)



「てことで今回はリザレクトポーションでも作るかね」


リザレクトポーション、なんと死後一分以内の対象を蘇生させちゃう上にどんな重症負っていてもたちどころに治っちゃう優れもの! はい拍手!


今ならなんとお値段金貨三枚!(三万円)


あ、違う、お金取らない。


「リザレクト、ポーション? とはなんだ?」

「ん?、知らんの?」

聞き覚えにないのかアイデンさんは説明を求めるように僕を見る。

うーん………まあいいや材料を出そう。


「天界に流れる川の源泉から汲み上げた天授の水、高き崖の上にただ一つ咲くパンジーの花、4ヶ月熟成させた薬草、と、材料はこの位……じゃあ始めようかアイデンさん」

名前は凄い物だけど別段入手難易度は高くない材料をテーブルに並べ、アイデンさんを見れば材料を見て目を丸くしている。


「どしたの? 」

「………最後の薬草以外全く聞いたこともないのだが……? 」

光に反射せずともきらきらと輝く小瓶に入った水、小さな植木鉢に咲く黄色いパンジー。


「割りとレアな素材だからね」

このキラキラと勝手に光ってある水は天上の国に繋がる湖でしか取れないものだしそれこそパンジーは一見普通だけどそれに含まれる生命力は桁外れに多い。


僕があっけらかんと答えると、アイデンさんは眉間の皺をぐりぐりと伸ばしている……何してるの?


「…………まぁいい、それで俺は何をすればいいんだ?」

何か腑に落ちないけど、まあいいや。


「じゃあまずは、薬草とパンジーを別々のすり鉢に入れるからそれですってもらえる?」


影から出したすり鉢にパンジーを入れ、アイデンさんに渡す。


「分かった」

頷きながら受け取ったアイデンさんは早速椅子に座って作業に入った。


さて、こっちは。


「天授の水を鍋が半分浸かるくらい入れたらコンロの火をつけて、とアイデンさん出来た?」

「む?、すまんまだすりきれてない」

見ればアイデンさん、すりごまやすりばちを使いなれてないのかテンパっているご様子。

難しい顔でごりごりしている。

なにこれ面白い。


どうやら花の方はできているようで丁度いい具合に原型が消えている。

ただ薬草の方は出来てない、まぁ良いか


「これくらいで大丈夫だよ」

すり鉢を片方もらい、その中身を少し混ぜながらまだ沸騰していない鍋の中に流し入れていく。


それにより透明だった鍋の中は生命力溢れるパンジーによって鮮やかな黄色に染まる。


「花一つでここまで変わるのか……」

すり終えたすり鉢を横に置いたアイデンさんは興味深そうに鍋の中を覗く、


「このお花は下位のドラゴン位の生命あるからね、一輪で衰弱した人を癒す力があるよ」

「なるほど……」

で、ここで。


「そしたらすりつぶしてくれた薬草を鍋の中に入れると」

こっちは熟成してあるだけあってどろどろ~として綺麗な黄色に濃い緑が混ざった上に沸騰を始めればぼこぼこと粘度高い気泡をあげる。


「勿体無いことした気分だ………」

…………そう?


「でここで、魔法の粉をパラパラっと」

がさごそとコンロに写る影に手を入れ、一掴み、グツグツと煮える鍋に七色に光る粉をまぶす。


「魔法の粉………」

「人には言えない……、その、気持ちよくなる粉」

「まさか麻「違うからね」」

言い方に悪意込めたけど違う。


「虹の魔石粉々に砕いたものだよ」

「なら良い……いや、魔石を砕くのもどうかと思うが」

「あからさまに安心しないで…」

「魔法の粉っていったら………なぁ? 」

なあじゃないよ、肩をすくめるなちょい。


で、ポーション作りの仕上げをしないと。


「後は、木べらで軽く回したら………」

弱火で沸騰するかしないか見極めつつゆっくり木ベラで八の字を描く要領で十分程混ぜる。

するとどろどろした緑が虹の魔石を入れた事によって、あら不思議、エメラルドのような輝きをだす。

腕、疲れた。



「………完成か? 」

顔をほころばせて身を乗り出しているアイデンさんに申し訳ないけど………。


「後は冷まして瓶につめたら………二ヶ月くらい熟成させたら完成かな……」

「…………なんだと」

「熟成させずに使うとただのハイポーションとあまり変わらなくなっちゃうんだよね」


「そうか……ん?、ハイポーション? 」

「そのまま使ってもせいぜい多少大きな傷を治すくらいだよ」

「………それはそれで十分な気がしないか? 」

「え? 死者を蘇らせるのと切断傷を癒すのだよ? 」

「比べるレベルがおかしい! 俺が求めるのは訓練で出たかすり傷を治す程度で……! 」

「まぁ! 何処にいるかと思えばこんなところに!」

アイデンが真剣な顔で話している中、今まで来客の無かった執務室の扉がノックも無くがちゃりと開いた。



コンロの火を止め扉の方を見るのと招かれざる来客が声を発するのが同時だった。


「ごきげんようアイデンさまぁ! 」

え、なにこのキンキン声ていうか何この、刺激臭………香水?


やだー!








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