生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

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七章 欠片

到着

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廊下をさ迷い歩き続けて30分。


廊下を歩いてた侍女さんに訊ね漸く到着しました図書館 。


一度外の渡り廊下に出てから、その先の別れ道を右に進んだ所にあった……最終的に渡り廊下担当の兵士さんに案内してもらい事なきを得たけど………もう意味わからん。



あとそんな迷子二人組な中でアルさんが堂々としてた事も意味わからん、貴方この城にすんでるでしょ、知ってなさいよここの場所。


「さーてと………、探すかぁ」

ぽりぽり頭をかいてめんどうそうに呟くアルさんに僕はこっそりとそんな事を思いながらため息をついた。






外観からしてわかっていたけど大きくて広い図書館。

中央の部分は吹き抜けになりそのスペースは共通で椅子やテーブル休むためのスペースが儲けられている。


二階から下を覗けば何人かミネルスさんみたいにゆったりとしたデザインの制服を来た人が本を読んでは紙に何かを書いている。


上を見れば三階まで続く階層に見える範囲では天井まで届く本棚がズラリと並んでる上に、天井部分、天窓みたいの部分にも本棚みたいのが見える……なにあれ……。



そんなもはや迷路と化している図書館でめんどくさそうに歩き始めたアルさんに親鳥にくっつく子供よろしく、僕はてくてくと歩き始めた。



「アルさんアルさん」

「んー?」

「アルさんどんな本探してんの?」

「おー?……そうだなぁ」

腕を組んでなにやら考え始めるアルさん。 


まあいいやと本棚を方を見ながら歩いているとふいに前からの足音が途絶える。

なんだろと思い目の前を見れば灰色のでっかい壁に頭からぶつかる。


「ぶぎゃ! 」

は、鼻ぁ……痛ぁ。



「おう、わりいわりい、大丈夫か?」

「大丈夫じゃねえよこんにゃ……眼鏡歪んだじゃないのばかー」

そして鼻がいたい……、あ、むずむずする……ふぇ、ふぇ、


「ぶえっきしょい!!」

「忙しいやつだなーはっは」

「はっはじゃないアルさんもでしょーがまったくー」

めっさにやにやしているアルさんをこれでもかと睨めばアルさんはからからと笑みを浮かべながら僕の頭を叩く。


「わりいわりい、……探す資料か、……何か忘れちまってなー」

「……馬鹿なの? 」

「おう馬鹿だぜ、ふははは」 

「そこで笑わないでくれる? 」

アルさんの笑い声とこの状況にいたたまれない気持ちが胸をどす黒く占める、ねえちょっとこの人叩いてもいい?。


「で、アルさんはどんな感じの事をする予定なの? 」

「んあ? どんな? 」

「遠征行くんでしょ 」

「おう」

「予算なり軍略なり地形調査なり色々あるでしょ?」

「……よく知ってんなそんなこと」

意外そうな顔で目を丸くするアルさん、なんでそんな珍しいものみたいな視線を向けるのやら。


「戦争とかする時は必ず必要な事だからね、ある程度は覚えあるのよ」

「ほーう……? わからん」

「とりあえずほら、アルさん、動く!」

「へーい……」

あからさまにめんどくさそうな顔をするアルさんの背中を叩いて僕は図書館散策を再開したのだった。 




ー数分後ー


「歴史は嫌いでー」

「おう」

「数学も大嫌い~」

「わかるぜそれ」

「国語も嫌い~」

「俺もだ」

「多国言葉論外」

「当然だな」

「……読むの無くなっちゃった(´・ω・`)」



アルさんが本を探す片手までなんかよさげな物をと僕も探しているけど。

何故か目に写るのが勉強系の物ばかり、思わず元学生の僕の拒否本能が著しく刺激されてしまう。

僕は勉強嫌いなんだよ。


「……で、ラグ? 」

「なにー? 」

「その手に持ってる黒い本は? どこから持ってきた」

そして僕がテクテクと歩いてるな中くるりと僕の方に振り返ったアルさんは僕の手に持ってる本に視線が向く。


「そこの本棚の裏に隠し部屋みたいのあってね、その部屋の中央に飾られてたやつ」


アルさんがなんか本棚相手に悪態付いてるのを眺めるのも飽きたから近くをうろうろしてたらその部屋に行き着き、回収した次第です。


「今すぐ返して来い」

「うっす」

てなわけで返して参りました。




※※※



「アルさんアルさん」

のしのしと三階へ続く階段を進んでる中、僕はアルさんの背中に話しかける。


「どした?」

「暇」

「おう、俺もだ」

「いやアルさん資料探してるんでしょ」

「嫌すぎて窓から投げ飛ばしたい」

「僕だったら同じこと考えるけど仕事でしょ、なら頑張れ」

「……ちぇー」

アルさんがうだうだ文句いうのを横で手抜きな励ましをしていた訳だけど。 

ついに三階の本棚付近でアルさんのやる気が尽きてしまった……。


「あーもうやめだ! やめ!!」

ふいに片手に積んでいた本を手近にあった脚立に放り投げたアルさん、ゴキゴキと首を鳴らせて僕に視線をむける。


「ラグ! 」

「なあに~」

気だるげに答えればアルさんはのしのしと僕の目と鼻の先にまでくると、反射的に退けぞろうとする僕の腰をガシリと掴む。


「飽きた」

「僕もだよ」

なに真面目くさった顔で言ってるのこの人。


「遊ぼうぜ」

「ここでー? うわっ」

図書館でしょと僕が言うよりも早く、アルさんは軽々と僕を持ち上げると、そのまま僕を首の上まで持ち上げ肩車をされる。。


「アルさん? 」

「んあ?」

「高いんだけど」

「おう」

「……下ろして? 」

「断る」

「えぇ……うぉっ」

おおう……。


そして僕の願いもむなしく アルさんは僕を乗せたままスンズンと歩き始める。 

歩幅も大きく歩く速度も早い、つまりアルさんが一歩歩くごとに僕は盛大に揺れている。  


たまらず僕はアルさんの頭にしがみつくが、当の僕を揺らしている犯人は喉を鳴らして笑っている。


「クククッ……走ってもいいか ?」

「アールさぁん!? 」

「おうなんだ!」

「髪の毛全部抜くぞゴルああああ!!、イヤアアア!! 」

「ハッハッハッ!! 」


笑うなゴルアアア!!

図書館全体にアルさんと僕の悲鳴か響き渡る。






一通り楽しみやがったのアルさん。


二週三周と図書館内を走り回り僕がぐったりと部屋の角の椅子に座るアルさんの膝の上でが休んでいると、あまり僕が会いたくなかった人が顔を見せる。



「ちょっとアルギス~! 珍しく図書館に来たと思ったらなにネズミと遊んでるのー! 」

怒った僕たちの前でに来たのは、そう、奴である。



あ、青髪エルフ。



「ネズミとは誰の事ですかな~? 」

「うるさいネズミが喋るな」

「あ"ぁ? 」

「あ"ぁ? 」

「おいこらお前ら………」






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