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八章 ほころび
のんびりと騒がしく
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日本であればセミの鳴く声でお馴染みの夏。
夏場は人は必要以上に汗をかき体力を使う、健康に暮らしアルさんのようにたくさん運動していれば問題らしい問題は起きない……多分、
僕は箸で王様とオークちゃんにフォークを渡し、早速とろろとうどんを混ぜすする。
夏と言えばトマトにナス、きゅうりにそれらをふんだんに使ったカレー、そしてそばうどんラーメンの食べやすい麺類。
手軽に食べられて美味しく腹持ちも良い。
「とろろは栄養満点だし胃に優しく食べやすい、美味しいでしょう? 」
「確かに旨い、それに他のものと合わて……うん、酒もいいな」
口元についた汁を指で拭い聞けば器用にうどんをすすり食べる王様はにやりと元の世界でよく見た酒飲みの顔で口元を上げた。
あ、これは……。
「ここに酒はあるか?」
「ないよ」
多分ね、もしかしたら作ってるかも知れないけど今出しちゃいけない気がする。
すぐに反応した僕に王様は不貞腐れた顔をすると最後の一本を口に入れコップを掴み飲み干した。
「旨かった、また作ってくれ!」
「気にいってもらえたようで何より、機会があればね」
「ほう?」
キラキラと眩しい笑みを向けられ反射的に頷けば途端に王様の目が怪しく光る。
「今度は酒も用意して宴会の一つを、なんなら今からでも喜んで」
「それはやだ、宴会開くのは構わないけど少なくとも今は 無理」
別に嫌とか嫌悪とかは無いけど、宴会とか華やかなものやった事ないしそもそも酒とか肴とか場の設置とか準備がえぐい事になるから総合的に……断固拒否。
「ちぇー、ワインでも持ってくれば良かったな…」
「ワインとはそこまで合わないと思う」
「そうかぁ? 割りといけると思うがな」
「どうなんだろうねえ、僕はそこまでお酒に詳しいわけではないからそこまで……それにとろろのネバネバは人を選ぶでしょ」
酒飲みの話に華を咲かせる王様と話しながら食べ終えた食器を洗うため台所に運ぶ。
とろろにめかぶに納豆、発酵して出来上がる食べ物は数あれど日本のこれらねばとろの食品は美味な反面、外人や一部の人たちは嫌うことが多い。
「あー、確かにこの独特な粘りと匂いは……癖になればたまらないから問題ない」
「ないんかい」
「ぶぶ~」
「お~テルも食べ終わったか~? テル?! 」
「ぶ?」
反射的にツッコミを入れ遠い目になりながら洗い物に取りかかろうとすればオークちゃんの元気な鳴き声の後に響く王様の悲鳴にぴくりと体が反応する。
「いきなり大声出さないでよもうどうしたの……on」
そしてオークちゃんの座る場所を見てぴしりと固まる。
小さなオークちゃんのためにと用意した小さな器。
きちんとご飯を食べられたようで器の中身は綺麗になくなっていた……。
そう、残るはずの汁もとろろも、何も残っていなかった。
器に残るはずの汁の行方はというと、余程うどんがお気に召したらしく汁を飲もうと頑張った跡がオークちゃんの口元からお腹にかけてべったりと広がっている。
キョトンとするオークちゃんのその惨状には、流石の王様もあんぐりと口を開け固まっている。
とろろ……洗っても中々落ちないんだよね。
「べったべたじゃないかテル!」
「ぶ~?」
「ぶ-じゃないぞ全くもうこら~、どうするんだここには風呂も着替えもないというのに……」
首をかしげるオークちゃんに慌てて叱る知らない人が見ればパパな王様。
「……ねえ王様」
「すまないラグーン 何か拭くものを…」
見かねた僕は慌てる王様に言った。
「お風呂…あるよ」
「………なんだと? 」
「着替えも多分用意できるよ」
「それは、本当か」
驚く王様にゆっくりと頷きお風呂場を指させば、即座にオークちゃんを脇に抱えた王様がお風呂場に消えていった。
幾分も掛からぬうちに聞こえるシャワーの音に苦笑した。
「さてと……」
お風呂場からぶうぶう聞こえる元気な鳴き声と王様の声に口元を緩ませながら本棚の隣、作業部屋の扉を開け中に入る。
長い間放置してたおかげで埃っぽくなった部屋の奥の机に広がる何かの入った緑色の瓶やモンスターの素材を隅に追いやり影に入れ材料を取り出す。
「ウールに布、針にボタン…よし」
材料を確認し机の上に並べ終えた僕は最後に目を閉じる
「創造…製作…、開始」
頭に思い浮かべるものは一つ、いや二つ。
夏場は人は必要以上に汗をかき体力を使う、健康に暮らしアルさんのようにたくさん運動していれば問題らしい問題は起きない……多分、
僕は箸で王様とオークちゃんにフォークを渡し、早速とろろとうどんを混ぜすする。
夏と言えばトマトにナス、きゅうりにそれらをふんだんに使ったカレー、そしてそばうどんラーメンの食べやすい麺類。
手軽に食べられて美味しく腹持ちも良い。
「とろろは栄養満点だし胃に優しく食べやすい、美味しいでしょう? 」
「確かに旨い、それに他のものと合わて……うん、酒もいいな」
口元についた汁を指で拭い聞けば器用にうどんをすすり食べる王様はにやりと元の世界でよく見た酒飲みの顔で口元を上げた。
あ、これは……。
「ここに酒はあるか?」
「ないよ」
多分ね、もしかしたら作ってるかも知れないけど今出しちゃいけない気がする。
すぐに反応した僕に王様は不貞腐れた顔をすると最後の一本を口に入れコップを掴み飲み干した。
「旨かった、また作ってくれ!」
「気にいってもらえたようで何より、機会があればね」
「ほう?」
キラキラと眩しい笑みを向けられ反射的に頷けば途端に王様の目が怪しく光る。
「今度は酒も用意して宴会の一つを、なんなら今からでも喜んで」
「それはやだ、宴会開くのは構わないけど少なくとも今は 無理」
別に嫌とか嫌悪とかは無いけど、宴会とか華やかなものやった事ないしそもそも酒とか肴とか場の設置とか準備がえぐい事になるから総合的に……断固拒否。
「ちぇー、ワインでも持ってくれば良かったな…」
「ワインとはそこまで合わないと思う」
「そうかぁ? 割りといけると思うがな」
「どうなんだろうねえ、僕はそこまでお酒に詳しいわけではないからそこまで……それにとろろのネバネバは人を選ぶでしょ」
酒飲みの話に華を咲かせる王様と話しながら食べ終えた食器を洗うため台所に運ぶ。
とろろにめかぶに納豆、発酵して出来上がる食べ物は数あれど日本のこれらねばとろの食品は美味な反面、外人や一部の人たちは嫌うことが多い。
「あー、確かにこの独特な粘りと匂いは……癖になればたまらないから問題ない」
「ないんかい」
「ぶぶ~」
「お~テルも食べ終わったか~? テル?! 」
「ぶ?」
反射的にツッコミを入れ遠い目になりながら洗い物に取りかかろうとすればオークちゃんの元気な鳴き声の後に響く王様の悲鳴にぴくりと体が反応する。
「いきなり大声出さないでよもうどうしたの……on」
そしてオークちゃんの座る場所を見てぴしりと固まる。
小さなオークちゃんのためにと用意した小さな器。
きちんとご飯を食べられたようで器の中身は綺麗になくなっていた……。
そう、残るはずの汁もとろろも、何も残っていなかった。
器に残るはずの汁の行方はというと、余程うどんがお気に召したらしく汁を飲もうと頑張った跡がオークちゃんの口元からお腹にかけてべったりと広がっている。
キョトンとするオークちゃんのその惨状には、流石の王様もあんぐりと口を開け固まっている。
とろろ……洗っても中々落ちないんだよね。
「べったべたじゃないかテル!」
「ぶ~?」
「ぶ-じゃないぞ全くもうこら~、どうするんだここには風呂も着替えもないというのに……」
首をかしげるオークちゃんに慌てて叱る知らない人が見ればパパな王様。
「……ねえ王様」
「すまないラグーン 何か拭くものを…」
見かねた僕は慌てる王様に言った。
「お風呂…あるよ」
「………なんだと? 」
「着替えも多分用意できるよ」
「それは、本当か」
驚く王様にゆっくりと頷きお風呂場を指させば、即座にオークちゃんを脇に抱えた王様がお風呂場に消えていった。
幾分も掛からぬうちに聞こえるシャワーの音に苦笑した。
「さてと……」
お風呂場からぶうぶう聞こえる元気な鳴き声と王様の声に口元を緩ませながら本棚の隣、作業部屋の扉を開け中に入る。
長い間放置してたおかげで埃っぽくなった部屋の奥の机に広がる何かの入った緑色の瓶やモンスターの素材を隅に追いやり影に入れ材料を取り出す。
「ウールに布、針にボタン…よし」
材料を確認し机の上に並べ終えた僕は最後に目を閉じる
「創造…製作…、開始」
頭に思い浮かべるものは一つ、いや二つ。
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