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九章 亀裂
この世界に
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きっと、多分、恐らく......たぶん、たぶん。
もしかしたら助かってるかも、実は夢だったのかもしれない。
できるだけ保険をかけて、逃げ道を作って.....つくって。
「......ちょっと、待ってくださいね」
「待つとも」
今自分がどんな顔をしているかもわからない。
【死んだ】
その一言でどれだけ衝撃を受けたか。
「......ええと」
何を話すかなんてわからない知らない話したくないかもしれない、分かりたくないかもしれない。
嗚呼、なんてみっともない、みっともないな自分は、こんな事をひたすら考えてる自分が憎い。
「......ふふ」
「......」
「こら、顔を剃らすな」
僕の醜い内心を知ってか知らずか笑うダルーダさんを見ていられず顔を剃らそうすれば、大きな手で頬を緩く抑えられる。
「俺の目を見てくれ、でないとお前の中身が見れない」
「見ないでください」
中身、これは僕の考えてる事でいいのかな......試しに、ヤッホー。
「やっほー?」
「あ、うん何でもないデス」
「なんだ水くさい」
......死にたい。
「既に死んでいるだろう?」
「そうですけど......そう、ですけども」
そう、死んだ。
どう言い繕ってもあっちの僕は死んだ。
「ひとつ、質問してもいいか?」
「なんでしょう」
「あちらの僕と言ったが、その【あちら】とはなんだ?」
......?
あぁ、そこからか。
「ええ...と」
内容を練ろうと考えるが、それ以上に重苦しい感情が邪魔して上手く纏まらない、困った。
「無理に喋ろうとしなくていい」
「......そうですか?」
「かわりに目を合わせれば全てお見通しだ」
「......さいですか」
自信たっぷりとニンマリ笑うダルーダさん......勝てる気がしないなあ。
ずっと笑ってるけど表情筋大丈夫かね。
「もちのろんだ」
「......はぁ」
重く考えてる自分が馬鹿らしくなってくるな。
「そうか?」
そうだよ......。
「む、いいな今の言葉、ラグーン、もう一回、もう一回だ」
「え、あ、何がですか? ふぉ?」
食い気味に近くなった青い目に困惑すれば鼻息荒くダルーダさんは僕の両頬を手で挟んだ。
「今、言ったな」
「へ?」
「フランクな言葉」
ふ、ふら?
「気安い言葉、もっと、もっとだ」
「言えないです」
「何故だっ」
「言う空気じゃないからです」
「......そうか?」
「そうです」
なにに興奮したと思ったらこれ......気をつけよう。
「気をつけるな」
「.....話、戻しても?」
「やだ」
やだ???
うん......うんおちつけ僕? 大丈夫、こういうことは何度もあった。
「あったのか」
はい深呼吸すーはーすーはー、おっけー。
「おっけーか」
「人の思考の邪魔を...いや、あっちについてですね」
「無理矢理戻したな」
駄目だぞぼく、絶対突っ込んじゃだめだからね?
「俺はつっこみたい」
「あちら.....は、日本、こちら側から言うと、【異世界】」
「......まあいい、異世界か」
「ダルーダさんが用意してくれてる空間がそのまま世界の規模になった感じかと」
多分......行ったことないけど。
「確かめに行くか?」
「結構です」
「むう.....!」
うん.....うん、ダルーダさんのお陰で少し落ち着いてきた、......言ってしまおう。
「僕は、ぼくは.....日本の、異世界で進学を控えた学生をしていました」
「ほう、あ」
改めてダルーダさんに話し始めた僕だけど、顔を見ながら話すのは恥ずかしい、目を瞑ろう。
「あー! ラグーン! 目を閉じては読めんだろう!!」
読まんで良い。
「進学するとは言っても勉強はあまりしてなくてですね、日々ゲームや本を読んでました」
「目を! 開けてくれ! 」
「そのときにハマっていたゲームが、【フリーダム・リアル・オンライン】この世界みたいな楽しいゲームです」
「ムウ......!!」
「肩揺すっても無駄ですよはーいそれでですね~、このゲームをしていた時にですね、親におつかいを頼まれたんです」
「ありきたりた事だな、それで?」
「なんだったかな……卵とあとなにか、近くにコンビニ、買う場所があるからって人使い荒いですよね」
「あー、大変だな」
「そうなんですよ…それで暑い中外に出て買い物を済ませて友達と会ってさあ家に帰ろうとして......して、ですね」
「どうした」
「家の近くって工事してるとこたくさんで帰り道もその工事してる場所のすぐ横を通ったんです」
「......あぁ、そういうことか」
ここまで話せば頭の良い人達は察してくれる、ありがたい。
「変な音がして上を見上げたら大きな材木が落ちてきて、それが視界いっぱいに、ひろがって」
「......ラグ」
悲しさは和らいだ、混乱もしてない、夜に思い出して悶えるかもしれない、でもそれはそれ、これはこれというもの。
ゆっくりと目を開き、笑みを作る。
「死んだんです……多分、気づいたらこの家にいたんです、ただ…ただそれだけです」
漸く言えた、言い切れたぜひゃっほー。
.....ん?
「ダルーダ、さん?」
なんで横向いてるの? こ、怖いかおしてる?
「おい」
あれそういえば途中から相づちの声変わってた.....聞、き覚えあるような~?
「ラグ」
ん? 、ん?、んんん?
このイケボと僕の呼び方は......?
恐る恐る、ゆっくりとダルーダさんの睨む玄関をそーっと見れば......。
「......ぐっもーにん」
「あ”あ”?」
耳に慣れた地鳴りのようなドス声、据わった灰色の目と不自然な笑みで獰猛さ増量中、黒い湯気みたいなオーラ纏ったアルさんが......いました、はい.....はい。
「おいラグ」
「.....なんでしょう」
「浮気はゆるさねえぞ.....?」
「違います」
これは、ダルーダさんの膝の上にいるこの状況は......うーん話がこじれるぞ!
「なんだこのガキは....邪魔だな」
ダルーダさん無表情怖い、やだおりたい。
「あ誰だてめえ……!! ラグを離せよ 」
「……消すか」
「あ”」
「......うえ」
睨みあう二人からふつふつと沸く黒いオーラで部屋が薄暗くなる。
本筋とは別に泣きたい.....。
「「おいラグーン、何だこの「ガキ」魔族は」」
ひえ......!
げ、現実逃避カモン!!
★★★
モチベが少し復活しました、読んで頂きありがとうございます。
嬉しい感想を頂きありがとうございます、簡単にですがお返事させて頂きます。
次回、シリアスを終えてギャグかもです
もしかしたら助かってるかも、実は夢だったのかもしれない。
できるだけ保険をかけて、逃げ道を作って.....つくって。
「......ちょっと、待ってくださいね」
「待つとも」
今自分がどんな顔をしているかもわからない。
【死んだ】
その一言でどれだけ衝撃を受けたか。
「......ええと」
何を話すかなんてわからない知らない話したくないかもしれない、分かりたくないかもしれない。
嗚呼、なんてみっともない、みっともないな自分は、こんな事をひたすら考えてる自分が憎い。
「......ふふ」
「......」
「こら、顔を剃らすな」
僕の醜い内心を知ってか知らずか笑うダルーダさんを見ていられず顔を剃らそうすれば、大きな手で頬を緩く抑えられる。
「俺の目を見てくれ、でないとお前の中身が見れない」
「見ないでください」
中身、これは僕の考えてる事でいいのかな......試しに、ヤッホー。
「やっほー?」
「あ、うん何でもないデス」
「なんだ水くさい」
......死にたい。
「既に死んでいるだろう?」
「そうですけど......そう、ですけども」
そう、死んだ。
どう言い繕ってもあっちの僕は死んだ。
「ひとつ、質問してもいいか?」
「なんでしょう」
「あちらの僕と言ったが、その【あちら】とはなんだ?」
......?
あぁ、そこからか。
「ええ...と」
内容を練ろうと考えるが、それ以上に重苦しい感情が邪魔して上手く纏まらない、困った。
「無理に喋ろうとしなくていい」
「......そうですか?」
「かわりに目を合わせれば全てお見通しだ」
「......さいですか」
自信たっぷりとニンマリ笑うダルーダさん......勝てる気がしないなあ。
ずっと笑ってるけど表情筋大丈夫かね。
「もちのろんだ」
「......はぁ」
重く考えてる自分が馬鹿らしくなってくるな。
「そうか?」
そうだよ......。
「む、いいな今の言葉、ラグーン、もう一回、もう一回だ」
「え、あ、何がですか? ふぉ?」
食い気味に近くなった青い目に困惑すれば鼻息荒くダルーダさんは僕の両頬を手で挟んだ。
「今、言ったな」
「へ?」
「フランクな言葉」
ふ、ふら?
「気安い言葉、もっと、もっとだ」
「言えないです」
「何故だっ」
「言う空気じゃないからです」
「......そうか?」
「そうです」
なにに興奮したと思ったらこれ......気をつけよう。
「気をつけるな」
「.....話、戻しても?」
「やだ」
やだ???
うん......うんおちつけ僕? 大丈夫、こういうことは何度もあった。
「あったのか」
はい深呼吸すーはーすーはー、おっけー。
「おっけーか」
「人の思考の邪魔を...いや、あっちについてですね」
「無理矢理戻したな」
駄目だぞぼく、絶対突っ込んじゃだめだからね?
「俺はつっこみたい」
「あちら.....は、日本、こちら側から言うと、【異世界】」
「......まあいい、異世界か」
「ダルーダさんが用意してくれてる空間がそのまま世界の規模になった感じかと」
多分......行ったことないけど。
「確かめに行くか?」
「結構です」
「むう.....!」
うん.....うん、ダルーダさんのお陰で少し落ち着いてきた、......言ってしまおう。
「僕は、ぼくは.....日本の、異世界で進学を控えた学生をしていました」
「ほう、あ」
改めてダルーダさんに話し始めた僕だけど、顔を見ながら話すのは恥ずかしい、目を瞑ろう。
「あー! ラグーン! 目を閉じては読めんだろう!!」
読まんで良い。
「進学するとは言っても勉強はあまりしてなくてですね、日々ゲームや本を読んでました」
「目を! 開けてくれ! 」
「そのときにハマっていたゲームが、【フリーダム・リアル・オンライン】この世界みたいな楽しいゲームです」
「ムウ......!!」
「肩揺すっても無駄ですよはーいそれでですね~、このゲームをしていた時にですね、親におつかいを頼まれたんです」
「ありきたりた事だな、それで?」
「なんだったかな……卵とあとなにか、近くにコンビニ、買う場所があるからって人使い荒いですよね」
「あー、大変だな」
「そうなんですよ…それで暑い中外に出て買い物を済ませて友達と会ってさあ家に帰ろうとして......して、ですね」
「どうした」
「家の近くって工事してるとこたくさんで帰り道もその工事してる場所のすぐ横を通ったんです」
「......あぁ、そういうことか」
ここまで話せば頭の良い人達は察してくれる、ありがたい。
「変な音がして上を見上げたら大きな材木が落ちてきて、それが視界いっぱいに、ひろがって」
「......ラグ」
悲しさは和らいだ、混乱もしてない、夜に思い出して悶えるかもしれない、でもそれはそれ、これはこれというもの。
ゆっくりと目を開き、笑みを作る。
「死んだんです……多分、気づいたらこの家にいたんです、ただ…ただそれだけです」
漸く言えた、言い切れたぜひゃっほー。
.....ん?
「ダルーダ、さん?」
なんで横向いてるの? こ、怖いかおしてる?
「おい」
あれそういえば途中から相づちの声変わってた.....聞、き覚えあるような~?
「ラグ」
ん? 、ん?、んんん?
このイケボと僕の呼び方は......?
恐る恐る、ゆっくりとダルーダさんの睨む玄関をそーっと見れば......。
「......ぐっもーにん」
「あ”あ”?」
耳に慣れた地鳴りのようなドス声、据わった灰色の目と不自然な笑みで獰猛さ増量中、黒い湯気みたいなオーラ纏ったアルさんが......いました、はい.....はい。
「おいラグ」
「.....なんでしょう」
「浮気はゆるさねえぞ.....?」
「違います」
これは、ダルーダさんの膝の上にいるこの状況は......うーん話がこじれるぞ!
「なんだこのガキは....邪魔だな」
ダルーダさん無表情怖い、やだおりたい。
「あ誰だてめえ……!! ラグを離せよ 」
「……消すか」
「あ”」
「......うえ」
睨みあう二人からふつふつと沸く黒いオーラで部屋が薄暗くなる。
本筋とは別に泣きたい.....。
「「おいラグーン、何だこの「ガキ」魔族は」」
ひえ......!
げ、現実逃避カモン!!
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モチベが少し復活しました、読んで頂きありがとうございます。
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次回、シリアスを終えてギャグかもです
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―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
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(名義を統合しこちらに移動することになりました)
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ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
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神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
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ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
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