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二部前編 臆病者は恐れ 強者達は焦る
殻に籠るひと 1
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やだなぁ。
重たい何かから引きずり出されるような、泥の中から重力を無視して強引に出されるような要するに最悪な目覚め。
具体的には台風とか大雨、梅雨時期の朝みたいな、どんよりと痛いあれ。
もう一度寝直したいなぁなんて考えをうっすらと想いながら聞こえてくるのはあのひとの声。
「……ふざけんじゃねえ!」
「抑えろ、何も間違ってはないだろう」
「なら尚更俺も」
「それこそ駄目に決まってるだろうが!!」
目蓋が重くて開けられない……王様怒ってる、こわいね。
「話は纏まったか? 」
「あ、あぁ」
「いいやまだだ!」
「そちらの話はそちらで解決してくれると有り難い」
龍王様……ええと、なんだっけ、何を考えようとしてたんだっけ、あぁと、名前忘れた。
「大体なぁ、お前がラグを連れてくなんて」
まぁいいや。
「静かにしてくれ……弟が目覚めた」
「「!!」」
「……みないで?」
目を開けたら色んな人のの視線が集中しててシンプルに怖いです、ラグーンです。
「おいラグぅ」
「はいなんでしょう」
「なんか距離感じるじゃねえかよぉ……」
「間近にいるじゃん」
今気がついたけどアルさんの腕枕にして寝てるのね僕、この枕固いわ。
「……ちくしょうが」
「ん??」
「くそかっ」
怒ったり悔しがったり悲しんだり忙しい人だね。
「蛮将よ、良い加減弟を降ろしたらどうだ」
「嫌だ」
「我が弟が迷惑してるのではないか?」
「してない」
「ラグーンを見てみろ」
ムッとしたアルさんがこっちを見て、更にムッとした。
「……愛くるしいじゃねあか」
「……駄目だなこりゃ」
「うるせぇ、ラグが嫌がってねぇんだから良いんだよ」
「……ラグーンよ、その男の腕の寝心地はどうだ」
「そこまで良くないですね」
「ほら見ろ」
「……かんけぇねえ、ラグはずっとこのままだ」
「どうしようもないこいつは」
「うちのアルギスが申し訳ない……」
「うむ」
「ねえこれなんの話?」
突然話振られても困るんんですけど。
「二日後、迎えに参る」
「へ?」
どゆこと。
「……分かってない顔だな」
「えぇ、まぁ……」
ちょっと起き上がりアルさんの膝の上、龍王様の言葉に固まる僕に、龍王様は眉を下げる。
「自由に暮らし気ままに楽しむそなたに告げるのはとてつもなく心苦しいが……本来そなたはまごうことなき王族だ」
「……良く分からないですね」
なんか、色々と違う気がします龍王様。
「頬の紋章を見よ」
「紋章……あぁこれ」
「そう、それだ」
言葉を返した途端暖かくなるほっぺ。
「鏡ないと見れない」
なんとなく光ってるのが分かるから試しに触れてみても特になにもないそれに龍王様はにんまりと笑う。
「そなたにとってそれは火山の採掘権程度にしかならんだろうが」
「なんですって?!どういう事ですラグーン君!!」
「採掘権だと!?」
なんで身を乗り出すの貴方達……。
「……採掘したいなら家族になってって言われて、まぁそらくらいならいいやって」
「えぇ、ばかですねもう……」
「ばかやろう……」
寝起きのぼんやりした思考に皆の声は実に効く。
「火山の稀少な鉱石欲しいけど不法侵入とかすると怒られるし……半分脅しだったんだから仕方ないじゃない」
観光感覚で火山覗いたら丁度不法採掘者がでっかいドラゴンの火で炭になる所目撃するなんてショッキングにも程がある。
そろそろと退散しようとしたらあっさり見つかってあっさり捕獲されて火口に連行されて戦々恐々してる所に採掘権欲しいなら家族におなりだもん、そりゃ頷く……頷くよね?
「貴様らが幾ら頭を抱えようと構わんが……」
頭を抱える王様とミネルスさん達を微笑ましく眺めた龍王様は足を組み直し、ニヤリと口角をあげた。
「その紋は血の繋がらない者と縁者になるために我ら龍が特別に練った番に贈るものと同等の力を持つ最愛の印……故に、弟よ、その紋は我の納める国の、正当なる王族の印となる……これで理解できたな?」
「……すこし?」
「そうか……まぁいい」
少し納得のいかないような困った顔の龍王様はにこりと笑いふいに立ち上がる。
「さて……センブレルの王よ、世話をかけた、」
「あ、あぁ、……帰るのか?」
困惑する王様に龍王様は
「また二日後、この時間に部下を連れてくる故準備を頼む」
「わ、わかった」
たじたじと圧される王様に言葉を投げた龍王様は出口ではなく窓に手を掛けると勢い良く開けた。
「では弟よ! 次会うときは是非お兄様と呼んでくれ!」
瞬きをした刹那龍王様の姿が消え、部屋全体が一瞬揺れる、そして引き寄せられる程の風が起こり思わず目を閉じる
「っ!」
開けると、遠くからは羽ばたく音が響いていた。
「随分と乱暴だったな」
アイデンさんが窓から外を見てぼやくのを見ている僕はこうしか言えない。
正直、何も分からないっす。
★★★
一週間に一本だせたら良いなぁ( ^ω^ )
重たい何かから引きずり出されるような、泥の中から重力を無視して強引に出されるような要するに最悪な目覚め。
具体的には台風とか大雨、梅雨時期の朝みたいな、どんよりと痛いあれ。
もう一度寝直したいなぁなんて考えをうっすらと想いながら聞こえてくるのはあのひとの声。
「……ふざけんじゃねえ!」
「抑えろ、何も間違ってはないだろう」
「なら尚更俺も」
「それこそ駄目に決まってるだろうが!!」
目蓋が重くて開けられない……王様怒ってる、こわいね。
「話は纏まったか? 」
「あ、あぁ」
「いいやまだだ!」
「そちらの話はそちらで解決してくれると有り難い」
龍王様……ええと、なんだっけ、何を考えようとしてたんだっけ、あぁと、名前忘れた。
「大体なぁ、お前がラグを連れてくなんて」
まぁいいや。
「静かにしてくれ……弟が目覚めた」
「「!!」」
「……みないで?」
目を開けたら色んな人のの視線が集中しててシンプルに怖いです、ラグーンです。
「おいラグぅ」
「はいなんでしょう」
「なんか距離感じるじゃねえかよぉ……」
「間近にいるじゃん」
今気がついたけどアルさんの腕枕にして寝てるのね僕、この枕固いわ。
「……ちくしょうが」
「ん??」
「くそかっ」
怒ったり悔しがったり悲しんだり忙しい人だね。
「蛮将よ、良い加減弟を降ろしたらどうだ」
「嫌だ」
「我が弟が迷惑してるのではないか?」
「してない」
「ラグーンを見てみろ」
ムッとしたアルさんがこっちを見て、更にムッとした。
「……愛くるしいじゃねあか」
「……駄目だなこりゃ」
「うるせぇ、ラグが嫌がってねぇんだから良いんだよ」
「……ラグーンよ、その男の腕の寝心地はどうだ」
「そこまで良くないですね」
「ほら見ろ」
「……かんけぇねえ、ラグはずっとこのままだ」
「どうしようもないこいつは」
「うちのアルギスが申し訳ない……」
「うむ」
「ねえこれなんの話?」
突然話振られても困るんんですけど。
「二日後、迎えに参る」
「へ?」
どゆこと。
「……分かってない顔だな」
「えぇ、まぁ……」
ちょっと起き上がりアルさんの膝の上、龍王様の言葉に固まる僕に、龍王様は眉を下げる。
「自由に暮らし気ままに楽しむそなたに告げるのはとてつもなく心苦しいが……本来そなたはまごうことなき王族だ」
「……良く分からないですね」
なんか、色々と違う気がします龍王様。
「頬の紋章を見よ」
「紋章……あぁこれ」
「そう、それだ」
言葉を返した途端暖かくなるほっぺ。
「鏡ないと見れない」
なんとなく光ってるのが分かるから試しに触れてみても特になにもないそれに龍王様はにんまりと笑う。
「そなたにとってそれは火山の採掘権程度にしかならんだろうが」
「なんですって?!どういう事ですラグーン君!!」
「採掘権だと!?」
なんで身を乗り出すの貴方達……。
「……採掘したいなら家族になってって言われて、まぁそらくらいならいいやって」
「えぇ、ばかですねもう……」
「ばかやろう……」
寝起きのぼんやりした思考に皆の声は実に効く。
「火山の稀少な鉱石欲しいけど不法侵入とかすると怒られるし……半分脅しだったんだから仕方ないじゃない」
観光感覚で火山覗いたら丁度不法採掘者がでっかいドラゴンの火で炭になる所目撃するなんてショッキングにも程がある。
そろそろと退散しようとしたらあっさり見つかってあっさり捕獲されて火口に連行されて戦々恐々してる所に採掘権欲しいなら家族におなりだもん、そりゃ頷く……頷くよね?
「貴様らが幾ら頭を抱えようと構わんが……」
頭を抱える王様とミネルスさん達を微笑ましく眺めた龍王様は足を組み直し、ニヤリと口角をあげた。
「その紋は血の繋がらない者と縁者になるために我ら龍が特別に練った番に贈るものと同等の力を持つ最愛の印……故に、弟よ、その紋は我の納める国の、正当なる王族の印となる……これで理解できたな?」
「……すこし?」
「そうか……まぁいい」
少し納得のいかないような困った顔の龍王様はにこりと笑いふいに立ち上がる。
「さて……センブレルの王よ、世話をかけた、」
「あ、あぁ、……帰るのか?」
困惑する王様に龍王様は
「また二日後、この時間に部下を連れてくる故準備を頼む」
「わ、わかった」
たじたじと圧される王様に言葉を投げた龍王様は出口ではなく窓に手を掛けると勢い良く開けた。
「では弟よ! 次会うときは是非お兄様と呼んでくれ!」
瞬きをした刹那龍王様の姿が消え、部屋全体が一瞬揺れる、そして引き寄せられる程の風が起こり思わず目を閉じる
「っ!」
開けると、遠くからは羽ばたく音が響いていた。
「随分と乱暴だったな」
アイデンさんが窓から外を見てぼやくのを見ている僕はこうしか言えない。
正直、何も分からないっす。
★★★
一週間に一本だせたら良いなぁ( ^ω^ )
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