アサシンの僕と魔導師のオレが融合した結果〜銀髪美少女の幼馴染と行く異世界漫遊記〜

ティムん

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第一章 幼少期

第七十八話 撤退

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 仕掛けるなら、今すぐにだ。フューに合図を出すと共に、僕はフラム達に斬りかかった。だがフラム達の元にたどり着くよりも早く、スコルの魔法が発動した。

 生まれたのはたった一つの黒い球体。だがその大きさはさっきの数倍はあり、秘める力は今までの比ではない。直径五メートル程の大きさの禍々しい物体が飛んでくる。
 当然、僕はそれを回避しようとするが、

『そのまま突っ込め! これも精神攻撃の魔法だ! オレが受けてやるからお前は気にせず、スコルに一撃くらわせてやれ!』

 横に跳ぼうと足に込めた力を前に進むために使う。加速した体はスコルの魔法に向かって直進する。そして僕の体が闇に包まれた。

 一瞬違和感の覚えたかと思うと、ソルの絶叫が頭の中を埋め尽くす。
 ソルに喉があれば破れていたであろうと思うほどの叫び声。のたうち回っている姿が目に浮かぶほど、苦痛に満ちた声だ。想像を絶する苦痛がソルを襲っているのは間違いない。

 ソルに罪悪感と感謝を覚えつつ、僕はスコルの元へと辿り着いた。スコルは、僕が魔法を気にせず突っ込んでくるとは、ましてや魔法を受けて一切動きを鈍らせないとは思っていなかったのだろう。隙だらけだった。

 僕は呆然としているスコルの右前脚に刀を突き刺した。スコルの脚を貫通した後も力を加えるのをやめず、地面深くにまで刀を沈める。
 スコルを地面に縛り付けた後、僕はすぐさまそこから離れた。

 僕が退避した直後、フラム立ちめがけて、先を尖らせた縦に長い岩が大量に降り注ぐ。フューの魔法が発動したのだ。

「ちっ、ここまでね……!」

 フラムの声が微かに聞こえると、岩は地面に突き刺さり、爆音と共に土煙を上げフラム達の姿を隠す。

 スコルの動きは封じたし、魔法を使う暇は無かったはずだ。これで仕留めきれたか……?

 やがて、土煙が晴れると、そこにはフラム達の姿は無かった。
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