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「ジュ、ジュン?」
「大丈夫。イツキはそのまま、俺に任せてくれればいいから」
「んっ……わ、かった……」
淳哉がそう言ってくれるなら、きっと大丈夫だ。舐めるように自分を見下ろす淳哉に目の奥を覗かれると、心の底まで丸裸にされてしまう気がした。かといって大股を広げて淳哉に握られている所を見るなんてこともできず、樹は目を閉じてされるがままになった。
「……ん、はぅ、あ……あっ」
ぬるつく自分と、それをしごく淳哉の皮膚、ざらりと擦れるペンだこ、破裂しそうな心臓。濡れた小さな音と、その向こうに聞こえる淳哉の息遣い。暗闇の中で余計に鋭敏に感じられるそれらに、樹はただ小さく声を上げた。下腹部でぐるぐると渦巻く熱は自分でするときとは比較にならないほど大きく、思わず腰を浮かせた樹は自らのものを淳哉の手に押し付けていた。
「そんなにいいのか? かわいい……綺麗だよ、イツキ」
「や、ジュン、そんなことないっ」
聞こえてくる低く艶やかな声に、腰の奥が疼いた。上ずった声に気づいたのか、淳哉の手の動きが激しくなる。
「待っ……出ちゃう、から、ちょっと」
「いいよ。イツキ、このまま出して。いくとこ見せて」
強く屹立を握りこんだ手を上下に動かされる。頭の中が白くなるような快感とともに、大きな奔流が背中を駆け上っていく。
「やっ、あ、あっ、ジュン……っう……!」
脳天を衝く快感と共に体を震わせ、何回かに分けて淳哉の手の中に欲望を吐き出す。最後の一滴まで絞り出したところで大きく息をつき、薄目を開けて淳哉を見上げた。
「あ……い、いっちゃった……」
「出してくれて嬉しいよ」
「そう……なの?」
靄のかかった樹の頭の中は、満ち足りた温かな感情でいっぱいになっていた。余韻に身を任せていると、そっと樹の体を拭った淳哉に布団を掛けられた。軽く頭を撫でられる。立ちあがった背中を目で追うと、無言のまま淳哉は部屋の端へと消えていった。
ざあ、と聞こえてきた水音とともに、樹の頭も落ち着きを取り戻してくる。
(ま、待って……僕、淳哉に、今……え?)
友人の少ない樹には、これが友人同士の当たり前のコミュニケーションなのか判断ができなかった。それとも、これも「予習」の一環だったのだろうか。
(……ってことは、こういうこと、淳哉は他の人ともしてるってことなのかな)
さっき樹が見たような、ぎらついた雄の顔を他の人にも見せているのだろうか。ホテルに入る時も、その後も、樹のようにおろおろする様子もなかったし。そう考えた瞬間、それまで穏やかに日向ぼっこをしていたような気持ちが急激に掻き曇った。今まで親友だと思っていたはずの淳哉が、いつの間にか遠い場所に行ってしまったような気がする。
今まで淳哉から、恋人が欲しい、とか、あの子が好き、という話は聞いたことがなかった。てっきり色恋沙汰に興味がないタイプなのかと思っていたが——単純に、樹がそこまで心を許した話の出来る間柄ではなかった、ということなのかもしれない。
まさか。でも、じゃあ。自分の考えに固まっていると、バタンと扉の開く音がした。淳哉へなんと声を掛ければいいか分からなくなった樹は布団を首元まで引っ張り、目を閉じて寝たふりをした。
「イツキ? ……寝ちゃったか」
控えめな淳哉の声に先ほどの行為が思い返され、萎えたはずの樹のものがまた立ち上がろうとしてくる。鎮まれ、鎮まれと必死で念じているうちに、ベッドの横に淳哉が入ってきた。
イツキ、と小さく名前を呼ばれ、首の付け根に柔らかな皮膚が押し付けられる。ちゅ、という小さな音を立てて温かさが離れたときには、樹の体はまた燃えるように熱くなっていたのだった。
「大丈夫。イツキはそのまま、俺に任せてくれればいいから」
「んっ……わ、かった……」
淳哉がそう言ってくれるなら、きっと大丈夫だ。舐めるように自分を見下ろす淳哉に目の奥を覗かれると、心の底まで丸裸にされてしまう気がした。かといって大股を広げて淳哉に握られている所を見るなんてこともできず、樹は目を閉じてされるがままになった。
「……ん、はぅ、あ……あっ」
ぬるつく自分と、それをしごく淳哉の皮膚、ざらりと擦れるペンだこ、破裂しそうな心臓。濡れた小さな音と、その向こうに聞こえる淳哉の息遣い。暗闇の中で余計に鋭敏に感じられるそれらに、樹はただ小さく声を上げた。下腹部でぐるぐると渦巻く熱は自分でするときとは比較にならないほど大きく、思わず腰を浮かせた樹は自らのものを淳哉の手に押し付けていた。
「そんなにいいのか? かわいい……綺麗だよ、イツキ」
「や、ジュン、そんなことないっ」
聞こえてくる低く艶やかな声に、腰の奥が疼いた。上ずった声に気づいたのか、淳哉の手の動きが激しくなる。
「待っ……出ちゃう、から、ちょっと」
「いいよ。イツキ、このまま出して。いくとこ見せて」
強く屹立を握りこんだ手を上下に動かされる。頭の中が白くなるような快感とともに、大きな奔流が背中を駆け上っていく。
「やっ、あ、あっ、ジュン……っう……!」
脳天を衝く快感と共に体を震わせ、何回かに分けて淳哉の手の中に欲望を吐き出す。最後の一滴まで絞り出したところで大きく息をつき、薄目を開けて淳哉を見上げた。
「あ……い、いっちゃった……」
「出してくれて嬉しいよ」
「そう……なの?」
靄のかかった樹の頭の中は、満ち足りた温かな感情でいっぱいになっていた。余韻に身を任せていると、そっと樹の体を拭った淳哉に布団を掛けられた。軽く頭を撫でられる。立ちあがった背中を目で追うと、無言のまま淳哉は部屋の端へと消えていった。
ざあ、と聞こえてきた水音とともに、樹の頭も落ち着きを取り戻してくる。
(ま、待って……僕、淳哉に、今……え?)
友人の少ない樹には、これが友人同士の当たり前のコミュニケーションなのか判断ができなかった。それとも、これも「予習」の一環だったのだろうか。
(……ってことは、こういうこと、淳哉は他の人ともしてるってことなのかな)
さっき樹が見たような、ぎらついた雄の顔を他の人にも見せているのだろうか。ホテルに入る時も、その後も、樹のようにおろおろする様子もなかったし。そう考えた瞬間、それまで穏やかに日向ぼっこをしていたような気持ちが急激に掻き曇った。今まで親友だと思っていたはずの淳哉が、いつの間にか遠い場所に行ってしまったような気がする。
今まで淳哉から、恋人が欲しい、とか、あの子が好き、という話は聞いたことがなかった。てっきり色恋沙汰に興味がないタイプなのかと思っていたが——単純に、樹がそこまで心を許した話の出来る間柄ではなかった、ということなのかもしれない。
まさか。でも、じゃあ。自分の考えに固まっていると、バタンと扉の開く音がした。淳哉へなんと声を掛ければいいか分からなくなった樹は布団を首元まで引っ張り、目を閉じて寝たふりをした。
「イツキ? ……寝ちゃったか」
控えめな淳哉の声に先ほどの行為が思い返され、萎えたはずの樹のものがまた立ち上がろうとしてくる。鎮まれ、鎮まれと必死で念じているうちに、ベッドの横に淳哉が入ってきた。
イツキ、と小さく名前を呼ばれ、首の付け根に柔らかな皮膚が押し付けられる。ちゅ、という小さな音を立てて温かさが離れたときには、樹の体はまた燃えるように熱くなっていたのだった。
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