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Y組職業体験編
第57話《出発前夜─二人の少女─》
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「え~と……………必要なものは2日分の下着等か。他は対してあんまり要らないっぽいな」
渡された必需品リストには、とりあえず『2日分の下着や各々必要なもの』という、単純かつ適当にしか書かれていなかった。
7月6日金曜日の夜。現実世界、日本の『福本アヤノン』の自宅にて。
謎に包まれた職業『警備員』に半ば強制的に持ち込まれたアヤノンだったが、彼女は事情が飲み込めず、とりあえず黙って帰ってきたのだった。
なんだか暗黙の中で一人取り残されたかのような感覚だった。
「………はぁ。まったく何だって言うんだよ………」
愚痴を言っても仕方がないと言えば仕方がなかった。他の連中が無意識の内にこの職業から避けていたのは、おそらくあちらの世界での常識の中に組み込まれた何かだからだ。
未だに異世界の常識やら感覚のズレを感じ、少し憂鬱に浸りながらも、アヤノンは鞄に下着やら何やらを詰め込んでいく。
詰め込みながら、アヤノンはベッドの上でマンガを読んでいる原寸サイズの精霊に声をかけた。
「そういえば、お前どうすんの?」
「ん? どうするってどういうことなの?」
青く透き通った髪をヒラヒラとさせながら、精霊はアヤノンに向き直る。
白のブラウスに青生地のロングスカートを穿いた少女は、その癖まだ幼さが残っていた。しかしアヤノンの父親曰く、「それがいいんだよ!(歓喜)」とのこと。
精霊の名前はフォルトゥーナといった。アヤノンがある事件で出会い、そこから精霊契約をして、現在同居している身の少女だ。
もっとも、この少女は正に人間の姿をしているが、人間ではない。
精霊というのは、意思を持った魔法の集合体が一つの生命体として生を獲得した存在であり、つまり少女自身は『人間』ではない。
フォルトゥーナは普段はアヤノンのポケットの中でひっそりと隠れて過ごしている。
一体どうやって?
答えは、体を縮小する、だ。
精霊というのは、案外抽象的にそういった事ができるらしいのだ。アヤノンもそれについては舌を巻いている。
「お前は今回ついてくるのかってこと」
「アヤノンの体験先にってことなの?」
「そうそう」
「もちろん行くに決まってるのなの。もう替えの服とか全部揃えてるのなの!」
よくよく見ると、ベッドの片隅に同じブラウスセットが何着も重ねてあるのが見える。確認を取るまでもない、といった顔つきで精霊は誇らしげに鼻を伸ばした。
「何だよお前来る気満々じゃねーか」
「え、ダメなの…………?」
うるっと涙目になる精霊が実にかわいらしい。
「出来ればここで留守番してくれてたらなーと」
「えぇー!? 嫌だ嫌だ嫌だ行く行くいくー!」
「騒ぐなフォルトゥーナ。だから漫画とか投げつけてくんな。別に来ちゃダメとは言ってないだろ」
「じゃあなんで聞いてきたのなの? いつも一緒だったのに…………」
「いやさ、お前の存在知ってるやつってあんまり居ないじゃん? 体験先とか尚更そうだろ?」
「うんなの」
精霊はコクリと頷く。
「だよな。でも体験先は俺とセリアを含めた2名しか来ないって思ってるはずだ。では問題。もしそんな中お前を見られたらどうなる?」
「───歓喜?」
「いやなんでそうなる我が契約者」
この青髪の精霊はどういう思考回路をしてるんだろう、とアヤノンは目を丸くする。
「小さくてかわいらしい女の子がいたら誰だって歓喜するはず───なの?」
「そこは自信もって言えよ。自分で恥ずかしいこと言っておいてそこに疑問抱いてどうするよ」
アヤノンは先ほど散らばった自分のマンガを拾うと、
「お前を知らない人が見たらパニック起こすに決まってんだろ。まぁ、あの世界に『小人』みたいな奴が居ればそんな事にはならないけど」
「『小人』なんていたかな? なの」
「居ない居ない。だから聞いたんだよ。もしついてくるならお前を慎重に隠す必用があるからな」
「むぅ~…………それって邪魔者扱い?」
フォルトゥーナは不機嫌に顔を膨らませる。
「誰が邪魔者って言った? 別についていきたいならそれでいいぞ。確認したかっただけだし」
しかしそれならば見つからないよう最新の注意を払わなければならない。マリナーラやジェンダーのようにフォルトゥーナの存在を認識している者もいるが、セリアのように知らない者の方が多い。アヤノンのポケットから顔を出す小さな小さな生命体を見て、驚愕かつ混乱しない者などいないだろう。
「けどそれなら早起きしないといけないから気をつけろよな」
「それってどういうことなの?」
どうやら精霊は体験先のスケジュールを確認してないらしい。
「お前なぁ…………一応ついて来る身なんだからスケジュールぐらい確認しとけよ」
「もしかして朝早いのなの?」
精霊は不安げな顔になる。精霊は早起きが大の苦手であった。
「早い早いめっちゃ早い。別に体験先の集合時間は遅い方なんだけど」
「なんだ。それなら別にいいじゃんなの」
「最後まで聞く。ただなぁ………その体験先に行くまでが時間かかるんだよ」
そう、他の体験先と比べて、『警備員』は特にずば抜けて時間がかかるのだ。
そこには体験先がある場所とモール都市の構造が関係している。
モール都市────。
基本的に魔法によって成り立っている『世界』。そこに新しく発展し始めた『科学』という技術を混同させて出来た都市である。
モール都市は表向きは『世界市場』という名目になっている。世界中から数々の特産品や伝統工芸品、技術を取り寄せ、そこから新たな文化、技術を生み出そうというのがモール都市の目標でもある。事実、毎度モール都市には地方文化を推進する団体がやって来ては、路上で見せ物として踊ったりしている。
しかし、モール都市には裏の目標が存在する。
魔法で補ってきた物を全て科学で補おう、という科学推進である。
アヤノンが通ってる『世界』にだって電車や車は存在する。
しかしそれらは基本『魔法』が生み出すエネルギーを用いて動く『魔道具』であり、決してそこにエンジンというものは存在しないのだ。
そしてそれを全て『科学』に置き換えようというのが、モール都市の裏の目標なのだ。
簡単な例を挙げれば、魔法で動く『魔導車』をエンジンを用いた『自動車』にするということだ。
まぁアヤノンからすれば、今住んでる現実世界自体が目標とする『科学基本社会』であるから、特に感想などは持たないのだが。
そういった背景からか、実はモール都市はいくつか『地区』が振り分けられていて、その間は分厚い壁『ゲート』で分断されている。
先ず、魔法だけが集積された『B地区』。
一方、対極して科学のみが集積された『C地区』。
政府が置かれている『政府中央都市』。
モール都市は主にこの3つに分かれている。
そして今回───アヤノンが向かう場所はその内の『政府中央都市』なのだ。
「政府中央都市に行くだけでも相当時間がかかるのに、さらにそこからバスに乗らなきゃいけないんだよ」
「そんなに遠いのなの?」
「片道3時間は余裕でかかる」
「ひえぇぇぇ」
明日の疲弊を思い描いたのか、精霊の顔がひきつった。
「なんでそんな所選んだのなの!? もっと近場にすればいいじゃんなの!」
「仕方ねーだろ! 半ば強制的な流れでそうなっちまったんだから!」
「はぁ…………もう。それじゃあ何時に起きればいいのなの?」
「まぁ…………5時半くらい?」
「早すぎ! それはいくらなんでも早いのなの!」
「だから言ってんじゃん。お前ついてくるのかって」
「…………考えなおそっかな」
留守番は嫌なのか、精霊は一人ブツブツと呟き始めた。別に不在なのはたった2日間ではあるし、別に問題ないだろ、とアヤノンは言うのだが。
「私がイヤなの!」
そう一蹴されてしまうのだった。
精霊が葛藤に苛まれる間、アヤノンは配られた資料に目を通すことにした。
アイザック家───。
アヤノンが《警備員》として勤める体験先の家である。
アイザック家はいつかに関係したマルコフ家と同じく財界の5本指に入る名家で、閉鎖的なマルコフ家とは対照的に、アイザック家は社会的貢献で尊敬を集める開放的なところらしい。
だからこんな学校の職業体験先に名を挙げているのだろう。まぁアヤノンからすれば、悪い印象はまったくなかった。
資料にはアイザック家の住所が事細かに掲載されている。どうやら政府中央都市の端の端のさらに端に建っているとのこと。
体験に来る生徒への待遇も中々良い。
先ず食事だが、それは全てアイザック家が負担してくれるらしい。アヤノンは、「きっと豪華な食事が出るので楽しみですわね!」と胸ルンルンなセリアを思い出した。
さらにはマッサージ付きのお風呂に、寝床もベッドを用意しているそうだ。
こんなにお得な体験先が果たして他にあるだろうか。アヤノンはその豪華さに舌を巻いた。
だがより一層理解できなくなった。
何故ここまで待遇のよい体験先を皆は避けていたのか、という疑問点だ。
あの世界の人間にとって、果たしてアイザック家はどのように映っているのだろうか。彼らの頭に植え付けられている『常識』とは一体どんなものなのか。
アヤノンはさらに深みに嵌まっていく。
しかし、心配する必要はなかった。
彼女もまた、明日にその理由を知ることになったのだから。
*
セリア・マルコフは悩みに悩んでいた。
いくら姿見鏡で眺めても、やはり印象というのは変わらなかった。
一応これでも『もと』貴族令嬢の身分ではあったのだ。色んな服を着た。色んなメイクもした。美容師も全員納得したような最高の笑顔で言ってくれたのだ。「セリア様、お似合いでございます!」「セリア様に似合わぬものなどありません!」と。
あれはお世辞だったのだなぁと今さらセリアは気づいたのだった。
自分から姿を直視し、観察すると、自分の見えなかった所がまるで宝探しのような感覚で掘り出されていく。それと同時に不安が募り、気分が落ちてくる───。
「はぁ……………決まりませんわ」
セリアはため息をつく。そして姿見鏡から己の半裸を見据えながら、
「どうしましょう………? 黒の派手な下着か、ここは純粋に純白の白の下着か。…………ねえマリアさん、どっちがいいと思いますか?」
「というか何でそんな事に悩んでるの、るの?」
背後で呆然とした顔で立っていた少女、マリア・ルートピアは無感情にそう吐き捨てた。
異世界モール都市B地区、ルートピア家にて。
散乱した服の山の中で、ポツリと呟いたセリアは下着一枚の姿で一人立ち尽くしていた。
そこで帰ってきたマリアがセリアと膨大な量の服に度肝を抜かれ、現在に至る。
「何なのこれ…………見たこともない服…………」
散乱した服はマリアの物ではなかった。明らかに派手で、綺麗で、下衆な心までもが触れただけで浄化されるような、そんな輝かしい服だらけだ。
「…………ねえセリアさん。この服どうしたの、たの?」
「私の私物ですわ。家を出るときかっさらって来ましたの」
「それでその私物が何故こんなにも放り出されているのかな、かな?」
「下着選びに困りましたの。それで色々と引っ張っていたらこんな事態に」
「それで? 私に何か言うことがあるんじゃない、ない?」
「マリアさんに言うこと…………さて、何なのですの?」
瞬間。マリアによるシューティングキック。周囲のキラキラしい空気が淀んだものに変わる。
シューティングキックによりセリアは吹き飛ばされ、壁に激突。
「がわっ……!? が………。ちょ、ちょっと! 何するんですの!?」
「ナニスルンデスノジャネエンダヨ」
片言で口調すら忘れきった鬼がそこにはいた。
「テメエコンナニチラカシトイテゴメンナサイモナシカ? アァァ?」
「ひ、ひぃぁぁぁぁぁ!?」
逃げ道はない。セリアは壁に追い詰められていた。
鬼が徐々に近づいてくる。
「オジョウサマダカラッテコンナフクモッテキヤガッテ」
「そ、それくらい良いじゃないですの! 私だってそれは売りさばくつもりでしたわ。ですが…………」
その時セリアの脳内に浮かんだのは、休日に待ち合わせをした脳内妄想の福本アヤノンの姿だった。
『なんだよセリア、その服似合ってんじゃん』
そんな言葉をかけられてるのを想像した彼女は───。
「────へ、へへへ……………」
「フザケンナコノレズガァァァァ!!」
その日。夜中の奥深い時間帯まで、ルートピア家からは騒々しい爆音が漏れていたという。
「ひぃぃ!?」
「どうしたのなのアヤノン?」
「いや、なんか悪寒が……………」
「???」
そして妄想に出ていた少女はその日、全神経に渡って鋭く冷たい『何か』が流れ、しばらく『何か』に怯えたような感覚を覚えたのは、また別の話。
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