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第一章
不落の迷宮⑤
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「闇水晶って、こんなことも出来ちゃうやつだったのか?」
ハサミ蛇足を倒して、その馬鹿デカいハサミを入手した後に――素材を入れていた袋は宝箱を取りに行くと決めた時に、空間の端に放置していた――お約束で闇の水晶を破壊した私は、燃えてボロボロになったジャケットや靴が元通りになったことに驚いた。
赤くなって水ぶくれの出来た手は治らないが、まあこんなのは多少ヒリヒリするだけだし、痛みが我慢出来なくなったら杖を使えばいいだけのこと。
目下の悩みは髪の毛だ。
まだサイドテールにしている間は先が短くなっただけのように思えたが、解いてみると長さがおかしい。しかもパサパサになってやんの。ちぇっ。
「……あ、そうだ」
私が女の子らしく(?)髪を弄っているのを、文句も言わずに待っていてくれてるアーヴィンが、不意に何かを思い出したようで、マジックバッグをごそごそする。
そうだ、私も。と、蘇生符と何かの鱗みたいなものを取り出そうとしたところで。
「?」
ふわりと頭に何かを被せられた。
「ただの布だ。何かに使えると思って、入れっ放しにしていたんだが、そんな物でも被ってれば気にならないだろ」
「……有難う」
柔らかなその布の両端を首の後ろで結べば、落ち込んだ気分も楽になった。
「蘇生符、2枚あったよ。1枚貰ってもいい?」
取り出した2枚のうち、1枚だけをアーヴィンの方に差し出しながら訊ねると、受け取りながらコクリと頷く。
「俺が2枚持っていた方が、ルナが死にかけた時の役に立つと思うけど、既に5枚持ってるから6回までは助けてやれるぞ」
「そういう余計なことさえ言わなければ、本当にいい奴なのに。何故自分の評価を貶めるようなことを口にするんだ」
「いい奴過ぎる人間って、嫌じゃないか?」
「何で。ひねくれ者か」
「自己犠牲の精神が強過ぎて、ついていけない」
「!」
一瞬、自分のことを言われたのかと思った。
この空間に入る前に、死ぬなら私の方だといったようなやり取りをした記憶がある。
けれど、私はいい奴過ぎる人間ではないから、別人の話だろう。
「それにお前なら、冗談で色々言っても、泣いたりしないだろ?」
「……結局女性問題が原因か」
「妬くなよ」
「否、妬かないから。引いてるだけだから」
いやいや、と頭を振ると、アーヴィンは信じられないくらい優しい表情で笑みをこぼす。
「打てば響くように返ってくるのは、楽しいよな」
「谺の話し?」
「どうしてたまに明後日の方向にズレるんだろう」
「明後日の方向って、つまりどっち?」
東西南北で言われると困るけれども。北と南は分かるんだが、東と西がたまに分からなくなるんだ。
「ミツキに教わりなよ」
「前に他のこと訊いたら『スマホがないから無理』って断られた」
「スマホって何?」
「さぁ?」
そういえば、さっきから海月の声がしない。また眠りに就いたんだろうか。退屈させたかな。
「そうそう。アーヴィンが変なこと言うから忘れるところだった」
言って、鱗みたいなものを取り出す。
「3枚あった。何だろうか?」
「スマホがないから分からないな」
「おい」
早速覚えたからって使いやがって。子供か。
「これは、龍鱗の盾になる素材だな。レアとされる中でも更に貴重だ」
「へぇー。ハサミ蛇足にも鱗あるのに、上位階種の素材が貰えるなんて不思議だね」
「この鱗の魔法耐性が高いからじゃないか? あの水溜まり、イヤらしかったからな」
「水辺にいる魔物だから、水溜まり程度とはいえ水があってもおかしくない。って思わせておきながらの罠だったってことかね?」
「そういうことだったんだろうな。普通の……って言い方はおかしいが、ハサミ蛇足にそんな知恵はない。というか、これまであんな性質を持った水に遭遇したことはない」
鱗のような物を私のアイテムバッグに戻させながら、アーヴィンが言う。
「水も魔物だったってこと?」
「『魔法で主を攻撃した場合、水に入った者を巻添えする』っていうのは読み取れたんだ。水に毒性がある場合に色が濁って見えることがあるだろう? あれより妙な感じだったんだが、近付くまでは分からなかった。先に分かっていれば注意だけでもしておけたんだけどな」
チラリと申し訳なさそうな目でアーヴィンが見たのは、布に覆われた私の髪の毛だろう。
こんなもの、気にされるようなことじゃない。
「先ず言っておくけど、水に毒性があるかないかなんて、少なくとも私には分からないぞ。濁ってる水は汚れてるから飲まないってくらいで。まさか濁った水は全部毒性があるとか言わないよね?」
「えっ? ああ、そうか。否、さすがにそうは言わない。さっきのもそうだが、近付いてちゃんと視ないと濁ったようには見えないから、ただの水だと思って汲もうとするんだけど、いざ汲もうとしたら毒性を訴えるように色が変わったってことが、何度かあったからな。特にダンジョン内でさ」
それもあって、大量に水を運んでるんだな、この人は。
「じゃあそれも呪いの恩恵だね」
「恩恵……か。まあ、そうかもな。いいんだか悪いんだか」
困ったような表情で笑うアーヴィン。クソ可愛い。
「だけど、視えてなくてもルナにはそれが分かったから、攻撃魔法を使わなかったんだろう? 凄いな」
「ハサミ蛇足が私を狙って来なかったことが不自然なことに思えたのがきっかけだと思う。初めはアーヴィンがハサミ蛇足の意識を自分だけに向けさせている。っていうような海月の言葉に納得してたんだけど、宝箱を背後に隠してる割には警戒してないのはおかしいって、はっきり分かったってより漠然と思った感じ」
「あれ。ミツキ起きたんだ?」
「うん。また寝ちゃったみたいだけど」
「……」
ふと、何か言いたげな表情でアーヴィンが私より少し上を見つめた。
海月のことで何か言われるのかと思ったが、私の勘違いだったようだ。
「じゃあ、さっさと町に戻って、素材を売って山分けしようか」
離脱ポイントに向かうアーヴィンに、遅れまいと私も歩く。
「アーヴィンが魔物に反応しなきゃ、早く帰れるんだろうなぁ」
「通って来た周辺はあまりいないと思うよ。心配ならまた俺を背負ってくれてもいいし」
「断る。もうこっちのマジックバッグには素材入れた袋入らないんだから」
「俺を町まで背負って行ったら、ルナの逞しさが町中に広まって、面白いだろうなぁ」
「面白くないだろ」
下手したら今度は荷物係としてパーティーに誘われることになりかねん。そんなのは絶対に嫌だ。事情を知ってるからアーヴィンだけ例外にしているんであって、仲間に入れてくれるならどんな扱いでもいいって訳ではないのだ。
離脱ポイントから外に出ると深呼吸する。
閉鎖された場所に長いこと潜っているから、新鮮な空気を欲するのだ。……海月曰く酸素だったか。
「ところで……ルナ」
「うん?」
「その……」
言いにくそうなアーヴィンの様子に、私には察するものがあった。
終わったんだな。どうせなら、町に戻ってからにしてくれればいいのに。と、滅入ってくる。
「――ふっ」
アーヴィンが笑った。
「その反応なら、大丈夫みたいだな」
「何が?」
ムッとしてトゲのある返し方をしたのに、アーヴィンは笑みを崩さない。
「これからも一緒にダンジョンを巡らないか? って改めて誘おうと思ったんだ。今回お互いお試しみたいなところがあったからさ」
「――!」
「やっぱりルナと話すのは楽しいし、ちょっと考えられないことをしてくれたし。お陰で随分助かった」
「助かった?」
「ああ。俺のことで気を遣ってくれる奴らはいるけど、対応してくれる奴はいなかった。否、出来なかったんだと思う。だから俺、お前のこと逃がさないことにした」
おっと。何だ今の、うっかりときめいた言葉は。意味が違うと分かっていても、ヤバかったぞ。
「だから、ルナが本当に俺の顔も見たくないくらいに嫌になるまで、付き合ってくれ。否、付き合え」
「まさかの命令形」
「逃がさないって言ってからのお願いじゃ、おかしいだろ」
「でも、私が嫌になるまでって、ちょっと消極的要素が入ってるじゃないか」
「少し弱気を出すのも必要だろ。お前以外いないって思ってるんだから」
クッ。その思わせ振りな言葉も計算か? こんにゃろうめ。
「仕方ないな。そこまで言うなら付き合ってあげようじゃないか」
上から目線でそう返しながら、さっきまで気分が滅入りそうだったこともあり、泣きそうになったことは内緒だ。
ハサミ蛇足を倒して、その馬鹿デカいハサミを入手した後に――素材を入れていた袋は宝箱を取りに行くと決めた時に、空間の端に放置していた――お約束で闇の水晶を破壊した私は、燃えてボロボロになったジャケットや靴が元通りになったことに驚いた。
赤くなって水ぶくれの出来た手は治らないが、まあこんなのは多少ヒリヒリするだけだし、痛みが我慢出来なくなったら杖を使えばいいだけのこと。
目下の悩みは髪の毛だ。
まだサイドテールにしている間は先が短くなっただけのように思えたが、解いてみると長さがおかしい。しかもパサパサになってやんの。ちぇっ。
「……あ、そうだ」
私が女の子らしく(?)髪を弄っているのを、文句も言わずに待っていてくれてるアーヴィンが、不意に何かを思い出したようで、マジックバッグをごそごそする。
そうだ、私も。と、蘇生符と何かの鱗みたいなものを取り出そうとしたところで。
「?」
ふわりと頭に何かを被せられた。
「ただの布だ。何かに使えると思って、入れっ放しにしていたんだが、そんな物でも被ってれば気にならないだろ」
「……有難う」
柔らかなその布の両端を首の後ろで結べば、落ち込んだ気分も楽になった。
「蘇生符、2枚あったよ。1枚貰ってもいい?」
取り出した2枚のうち、1枚だけをアーヴィンの方に差し出しながら訊ねると、受け取りながらコクリと頷く。
「俺が2枚持っていた方が、ルナが死にかけた時の役に立つと思うけど、既に5枚持ってるから6回までは助けてやれるぞ」
「そういう余計なことさえ言わなければ、本当にいい奴なのに。何故自分の評価を貶めるようなことを口にするんだ」
「いい奴過ぎる人間って、嫌じゃないか?」
「何で。ひねくれ者か」
「自己犠牲の精神が強過ぎて、ついていけない」
「!」
一瞬、自分のことを言われたのかと思った。
この空間に入る前に、死ぬなら私の方だといったようなやり取りをした記憶がある。
けれど、私はいい奴過ぎる人間ではないから、別人の話だろう。
「それにお前なら、冗談で色々言っても、泣いたりしないだろ?」
「……結局女性問題が原因か」
「妬くなよ」
「否、妬かないから。引いてるだけだから」
いやいや、と頭を振ると、アーヴィンは信じられないくらい優しい表情で笑みをこぼす。
「打てば響くように返ってくるのは、楽しいよな」
「谺の話し?」
「どうしてたまに明後日の方向にズレるんだろう」
「明後日の方向って、つまりどっち?」
東西南北で言われると困るけれども。北と南は分かるんだが、東と西がたまに分からなくなるんだ。
「ミツキに教わりなよ」
「前に他のこと訊いたら『スマホがないから無理』って断られた」
「スマホって何?」
「さぁ?」
そういえば、さっきから海月の声がしない。また眠りに就いたんだろうか。退屈させたかな。
「そうそう。アーヴィンが変なこと言うから忘れるところだった」
言って、鱗みたいなものを取り出す。
「3枚あった。何だろうか?」
「スマホがないから分からないな」
「おい」
早速覚えたからって使いやがって。子供か。
「これは、龍鱗の盾になる素材だな。レアとされる中でも更に貴重だ」
「へぇー。ハサミ蛇足にも鱗あるのに、上位階種の素材が貰えるなんて不思議だね」
「この鱗の魔法耐性が高いからじゃないか? あの水溜まり、イヤらしかったからな」
「水辺にいる魔物だから、水溜まり程度とはいえ水があってもおかしくない。って思わせておきながらの罠だったってことかね?」
「そういうことだったんだろうな。普通の……って言い方はおかしいが、ハサミ蛇足にそんな知恵はない。というか、これまであんな性質を持った水に遭遇したことはない」
鱗のような物を私のアイテムバッグに戻させながら、アーヴィンが言う。
「水も魔物だったってこと?」
「『魔法で主を攻撃した場合、水に入った者を巻添えする』っていうのは読み取れたんだ。水に毒性がある場合に色が濁って見えることがあるだろう? あれより妙な感じだったんだが、近付くまでは分からなかった。先に分かっていれば注意だけでもしておけたんだけどな」
チラリと申し訳なさそうな目でアーヴィンが見たのは、布に覆われた私の髪の毛だろう。
こんなもの、気にされるようなことじゃない。
「先ず言っておくけど、水に毒性があるかないかなんて、少なくとも私には分からないぞ。濁ってる水は汚れてるから飲まないってくらいで。まさか濁った水は全部毒性があるとか言わないよね?」
「えっ? ああ、そうか。否、さすがにそうは言わない。さっきのもそうだが、近付いてちゃんと視ないと濁ったようには見えないから、ただの水だと思って汲もうとするんだけど、いざ汲もうとしたら毒性を訴えるように色が変わったってことが、何度かあったからな。特にダンジョン内でさ」
それもあって、大量に水を運んでるんだな、この人は。
「じゃあそれも呪いの恩恵だね」
「恩恵……か。まあ、そうかもな。いいんだか悪いんだか」
困ったような表情で笑うアーヴィン。クソ可愛い。
「だけど、視えてなくてもルナにはそれが分かったから、攻撃魔法を使わなかったんだろう? 凄いな」
「ハサミ蛇足が私を狙って来なかったことが不自然なことに思えたのがきっかけだと思う。初めはアーヴィンがハサミ蛇足の意識を自分だけに向けさせている。っていうような海月の言葉に納得してたんだけど、宝箱を背後に隠してる割には警戒してないのはおかしいって、はっきり分かったってより漠然と思った感じ」
「あれ。ミツキ起きたんだ?」
「うん。また寝ちゃったみたいだけど」
「……」
ふと、何か言いたげな表情でアーヴィンが私より少し上を見つめた。
海月のことで何か言われるのかと思ったが、私の勘違いだったようだ。
「じゃあ、さっさと町に戻って、素材を売って山分けしようか」
離脱ポイントに向かうアーヴィンに、遅れまいと私も歩く。
「アーヴィンが魔物に反応しなきゃ、早く帰れるんだろうなぁ」
「通って来た周辺はあまりいないと思うよ。心配ならまた俺を背負ってくれてもいいし」
「断る。もうこっちのマジックバッグには素材入れた袋入らないんだから」
「俺を町まで背負って行ったら、ルナの逞しさが町中に広まって、面白いだろうなぁ」
「面白くないだろ」
下手したら今度は荷物係としてパーティーに誘われることになりかねん。そんなのは絶対に嫌だ。事情を知ってるからアーヴィンだけ例外にしているんであって、仲間に入れてくれるならどんな扱いでもいいって訳ではないのだ。
離脱ポイントから外に出ると深呼吸する。
閉鎖された場所に長いこと潜っているから、新鮮な空気を欲するのだ。……海月曰く酸素だったか。
「ところで……ルナ」
「うん?」
「その……」
言いにくそうなアーヴィンの様子に、私には察するものがあった。
終わったんだな。どうせなら、町に戻ってからにしてくれればいいのに。と、滅入ってくる。
「――ふっ」
アーヴィンが笑った。
「その反応なら、大丈夫みたいだな」
「何が?」
ムッとしてトゲのある返し方をしたのに、アーヴィンは笑みを崩さない。
「これからも一緒にダンジョンを巡らないか? って改めて誘おうと思ったんだ。今回お互いお試しみたいなところがあったからさ」
「――!」
「やっぱりルナと話すのは楽しいし、ちょっと考えられないことをしてくれたし。お陰で随分助かった」
「助かった?」
「ああ。俺のことで気を遣ってくれる奴らはいるけど、対応してくれる奴はいなかった。否、出来なかったんだと思う。だから俺、お前のこと逃がさないことにした」
おっと。何だ今の、うっかりときめいた言葉は。意味が違うと分かっていても、ヤバかったぞ。
「だから、ルナが本当に俺の顔も見たくないくらいに嫌になるまで、付き合ってくれ。否、付き合え」
「まさかの命令形」
「逃がさないって言ってからのお願いじゃ、おかしいだろ」
「でも、私が嫌になるまでって、ちょっと消極的要素が入ってるじゃないか」
「少し弱気を出すのも必要だろ。お前以外いないって思ってるんだから」
クッ。その思わせ振りな言葉も計算か? こんにゃろうめ。
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