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りょう⑤
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ねーちゃんはみんなに訴える。
「この子は、アンモナイトやクジラとかとは違うんだよ! りょうやあの子たちの友だちなんだ。もう殴らないで」
ずみちゃんに抱かれていても、まだまだねーちゃん、終わってないのだ。
パキケも咬むのをやめ、おずおずと下がっていく。棒やライフル振りまわしていたひとたちもとまどったように、得物を下ろし……お互い見交わしたりしている。さすがにねーちゃん・ずみちゃんに襲いかかるほど見境を失ってはいない。
どういうことなんだ? みんな疑問と不審感だらけになってるだろうね。
オレは……オレにはわかっちゃって、力が抜けてきた。みなさんお休みなさい、しそうになった。
しじみと真智がかたわらにきている。ずみちゃんみたいにオレを抱きしめ泣いたりはしてないけどな。オレもそれはしてもらいたくない。
オレたちはこのパス子と遊ぶ映像を撮ってねーちゃんに見せたのだった。ほら、このタコのお化け、恐れることなんてないんだよって。怖くないよ、友だちだよ……。
ねーちゃんはパス子が船の「敵」なんて知らないんだ。オレたちの友だちを助けるために、身体を張ったのだ。そういうことなんだ。そして、ねーちゃんが身体張ってる以上、加勢しないわけにはいかないだろ。
ガソリン姉妹だって。危険物、取り扱い注意。
ああ……。
「おい、パス子……」
オレは呼びかける。
「重い。降りてくれないか」
オレたち重いってさ。パス子は虎の毛皮の敷物みたいに広がって、オレとねーちゃんとずみちゃんが乗ってるのだ。特にねーちゃん重かろう。
取り敢えず三人、どいてあげる。
ところが銀ちゃんが真上から降りてきた。パス子にあぐらをかく。
「ムダな抵抗はよせ。お前は今、完全につぶれている」
「やれやれ」とパス子。
銀ちゃんはオレたちの顔を見上げる。何も言わなくても彼女の胸の内の「セリフ」はわかるぞ。
結局どういうことなの? 誰か説明して。
「この子は、アンモナイトやクジラとかとは違うんだよ! りょうやあの子たちの友だちなんだ。もう殴らないで」
ずみちゃんに抱かれていても、まだまだねーちゃん、終わってないのだ。
パキケも咬むのをやめ、おずおずと下がっていく。棒やライフル振りまわしていたひとたちもとまどったように、得物を下ろし……お互い見交わしたりしている。さすがにねーちゃん・ずみちゃんに襲いかかるほど見境を失ってはいない。
どういうことなんだ? みんな疑問と不審感だらけになってるだろうね。
オレは……オレにはわかっちゃって、力が抜けてきた。みなさんお休みなさい、しそうになった。
しじみと真智がかたわらにきている。ずみちゃんみたいにオレを抱きしめ泣いたりはしてないけどな。オレもそれはしてもらいたくない。
オレたちはこのパス子と遊ぶ映像を撮ってねーちゃんに見せたのだった。ほら、このタコのお化け、恐れることなんてないんだよって。怖くないよ、友だちだよ……。
ねーちゃんはパス子が船の「敵」なんて知らないんだ。オレたちの友だちを助けるために、身体を張ったのだ。そういうことなんだ。そして、ねーちゃんが身体張ってる以上、加勢しないわけにはいかないだろ。
ガソリン姉妹だって。危険物、取り扱い注意。
ああ……。
「おい、パス子……」
オレは呼びかける。
「重い。降りてくれないか」
オレたち重いってさ。パス子は虎の毛皮の敷物みたいに広がって、オレとねーちゃんとずみちゃんが乗ってるのだ。特にねーちゃん重かろう。
取り敢えず三人、どいてあげる。
ところが銀ちゃんが真上から降りてきた。パス子にあぐらをかく。
「ムダな抵抗はよせ。お前は今、完全につぶれている」
「やれやれ」とパス子。
銀ちゃんはオレたちの顔を見上げる。何も言わなくても彼女の胸の内の「セリフ」はわかるぞ。
結局どういうことなの? 誰か説明して。
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