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カゲロウの意味
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青樹は小学校以来の草彩との再会を
しばらくの間信じることが出来なかった。青樹が動揺している間も淡々と松田先生の話が続く。
「そこの一年生、具合でも悪いのか?」
「い、いえ、大丈夫です。すいません」
その瞬間、草彩と目があった。
体温が一気に上がり、赤面しているのがわかった。咄嗟のことで、青樹は目を逸らした。
俺のこと覚えてくれているよな…
生物部の今日の活動は早く終わった。
みんなが解散すると同時に、草彩は青樹に近づいて来てくれた。
「私のこと覚えてる?」
「お、おう、当たり前だろ?」
胸を撫で下ろした。小学校の時の思い出が蘇ってきて、懐かしく思った。
「青樹くんはなんで生物部に入ろうと思ったの?」
「お、俺はバスケ部が人数制限で入れなかったんだよ。だから、第二希望の生物部に…」
「なーんだ、そんなことか。でも、青樹君ぽいね。」
ー小さい時から変わってないね私たちー
「草彩、草彩はどうして入ったの?」
「私は…昔読んでた「カゲロウの夢」って小説が印象深くてね。」
「どんな話なの?」
「カゲロウって言う寿命が短い虫がいるんだけどね。そのカゲロウには死ぬまでにやりたいことが沢山あったんだけど、夢が叶わず死んでしまうんだよね。」
「そうなんだ。悲しいお話なんだね。」
「あ、そうだ今度貸してあげよっか?青樹くん、読みたくなったんじゃない?」
「ありがとう。また今度貸してよ」
「青樹くん。寿命の短い虫はカゲロウ、
じゃあ、寿命の短い植物はなーんだ?」
「え、な、なんだろう。」
「正解はね、ツユクサ、あの青い花の
露草だよ。これくらい生物部なんだから覚えておいてよ??」
「お、おう。分かった。」
木露草彩と伊砂青樹は
夕日を背に二人で帰った。
小学校のあの日のように。
しばらくの間信じることが出来なかった。青樹が動揺している間も淡々と松田先生の話が続く。
「そこの一年生、具合でも悪いのか?」
「い、いえ、大丈夫です。すいません」
その瞬間、草彩と目があった。
体温が一気に上がり、赤面しているのがわかった。咄嗟のことで、青樹は目を逸らした。
俺のこと覚えてくれているよな…
生物部の今日の活動は早く終わった。
みんなが解散すると同時に、草彩は青樹に近づいて来てくれた。
「私のこと覚えてる?」
「お、おう、当たり前だろ?」
胸を撫で下ろした。小学校の時の思い出が蘇ってきて、懐かしく思った。
「青樹くんはなんで生物部に入ろうと思ったの?」
「お、俺はバスケ部が人数制限で入れなかったんだよ。だから、第二希望の生物部に…」
「なーんだ、そんなことか。でも、青樹君ぽいね。」
ー小さい時から変わってないね私たちー
「草彩、草彩はどうして入ったの?」
「私は…昔読んでた「カゲロウの夢」って小説が印象深くてね。」
「どんな話なの?」
「カゲロウって言う寿命が短い虫がいるんだけどね。そのカゲロウには死ぬまでにやりたいことが沢山あったんだけど、夢が叶わず死んでしまうんだよね。」
「そうなんだ。悲しいお話なんだね。」
「あ、そうだ今度貸してあげよっか?青樹くん、読みたくなったんじゃない?」
「ありがとう。また今度貸してよ」
「青樹くん。寿命の短い虫はカゲロウ、
じゃあ、寿命の短い植物はなーんだ?」
「え、な、なんだろう。」
「正解はね、ツユクサ、あの青い花の
露草だよ。これくらい生物部なんだから覚えておいてよ??」
「お、おう。分かった。」
木露草彩と伊砂青樹は
夕日を背に二人で帰った。
小学校のあの日のように。
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ありがとうございます。