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第六章 盗み、奪い、取る、緑色の襲撃者
第297話 大暴れのロッカーライ
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アリバレー外。
ゾロゾロとマテヨやオテダシ達、ドリドリム団に捕らわれていた者たちが外へ出てくる。
「オテダシ! マテヨ!」
呼び声はツルバシセン団団長リョウだった。
「団長!? 何でここに!? まだ夜、明け前だ」
マテヨが驚く。
「ここアリバレーに何かが落ちたのを見て予定を早めた!」
リョウの後ろには100人規模の団員たちが武器を構えていた。
「何か?」
オテダシが訊く。
「お前らも感じただろ……さっきから続いている地震はそこから発生している!」
「ただの地震じゃないのか?」
オテダシが呟く。
「お前ら、後ろの奴らは?」
団長リョウが訊く。
「ドリドリム団にさらわれた人たちだ」
オテダシが説明する。
「ロードたちがドリドリム団を引き付けてくれている間に逃げて来られた」
マテヨも説明する。
「どうやら、色々と予定通りとは言ってねーみたいだな」
「団長どうする? ロードたちを助けに行くか!?」
フセルが訊く。
「あったりめーだ!! オイ! 誰かこの連中が逃げる手伝いをしてやれ!」
リョウは後ろに振り返って団員に命令する。
「へい……」
団員の何人かが前に出た。
「マテヨ、オテダシお前たちも来い!!」
「言われずともそのつもりだ」
マテヨが返事する。
その時、ガオウ!! と魔物の咆哮が聞こえて来た。
「なんか雄叫びのようなもんが聞こえたぞ!!」
オテダシが声を張り上げる。
「落ちてきた何かって、魔物か!?」
マテヨが訊く。
ざわめくツルバシセン団の面々。それは怯えだった。
「ビビってんじゃねー!! 舐めた大人共に見せつけてやれー!! 俺たちの意地とやり方をな!! 行くぞ!! ツルバシセン団!! オレに続けーー!!」
剱山刀を片手に指揮をとる団長リョウだった。
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
リョウたちツルバシセン団は咆哮の聞こえる方へと流れて行った。
◆ ◆ ◆ ◆
アリバレー・頭の間。
ズドン!! ズドン!! と地響きが鳴っていく。
ロッカーライはズダンと前足を出して地盤を割った。
その衝撃にワーとハイエが吹き飛んで、ドッドッと岩壁にぶつかる。
ガオウ!! と咆哮を出すロッカーライは左前脚を構え、ダイシンに攻撃していた。
顔の近くにまで飛んできたノロシを頭突きでぶっ飛ばす。
前足で瓦礫を薙ぎ払いシリウスの弓の構えを解かせる。
ゴッと螺旋拳を構えるテンロウは両腕から竜巻を発生させロッカーライに食らわせる。
「おおおおおおおおお!!」
竜巻を見たロッカーライは、
「ロックバンド!!」
凄まじい咆哮で竜巻を押し返した。
「ぐおおっ!!」
さすがのテンロウもこの威力の咆哮に動きを止めた。
「人間!! お前の咆哮もなかなかだが、我には響かん!! 出し尽くしたか全力は!? 満足したか命は!?」
「オレを舐めんじゃねーー!!」
テンロウは雄叫びで自分にかかっていたかなしばりを解いた。
「飢えた獣め」
ロッカーライがたてがみで顔面を覆いトゲの形にしていく。
「良いぞ!! 我も沸き立つ!!」
ロッカーライはテンロウめがけて突進してくる。
「うおおおおおおお!!」
テンロウも咆哮する。そして――――
颯爽とロードが現れ、二本の剣で横からロッカーライに攻撃を与え、軌道を地面へと反らした。
「――――!?」
ズガンと地面にトゲをぶつけるロッカーライ。
ロードはスタンと近くに着地して両手に持った剣を見る。
「この剣ではもたないか……」
折れた剣を見て周囲に剣が落ちてないか探すロード。
「――――!」
その隙に後ろから螺旋拳が襲い掛かるが難なく避ける。
「危ないじゃないか! ヤツは倒してやるアンタは仲間を連れて行ってくれ! 死人は出したくない!」
「わけの分からねーことを言ってんじゃねーぞ!! ガキィーー!!」
テンロウは吠えた。その時――
「ロックオン!!」
ロッカーライは態勢を立て直し、背中の突起物である岩を発射していく。
「「――――!!」」
ヒュンヒュンヒュンと三つの岩がロードとテンロウに向かって放たれる。
ドドドッと落ちて来た岩を何とか避けるロードとテンロウ。
「ロックスター!!」
またもたてがみをトゲの形にするロッカーライ。
(まずい)
今度は剣がない状態だったので突進する攻撃を反らせそうになかった。が――――
「ロード!!」
ハズレが上の岩穴から出て来た。
「――――!?」
ロードがその声に反応する。
「待たせた!!」
ハズレが二本の剣をロードに向かって投げ放つ。
バシッと腰のあたりで二本の剣を受け取るロード。
「待ってたぞ……ハズレ!」
ザンと二本の剣を構えるロード。
向かってくるのはロックスター状態のロッカーライ。
ここからがロードの反撃の時間になる。
ゾロゾロとマテヨやオテダシ達、ドリドリム団に捕らわれていた者たちが外へ出てくる。
「オテダシ! マテヨ!」
呼び声はツルバシセン団団長リョウだった。
「団長!? 何でここに!? まだ夜、明け前だ」
マテヨが驚く。
「ここアリバレーに何かが落ちたのを見て予定を早めた!」
リョウの後ろには100人規模の団員たちが武器を構えていた。
「何か?」
オテダシが訊く。
「お前らも感じただろ……さっきから続いている地震はそこから発生している!」
「ただの地震じゃないのか?」
オテダシが呟く。
「お前ら、後ろの奴らは?」
団長リョウが訊く。
「ドリドリム団にさらわれた人たちだ」
オテダシが説明する。
「ロードたちがドリドリム団を引き付けてくれている間に逃げて来られた」
マテヨも説明する。
「どうやら、色々と予定通りとは言ってねーみたいだな」
「団長どうする? ロードたちを助けに行くか!?」
フセルが訊く。
「あったりめーだ!! オイ! 誰かこの連中が逃げる手伝いをしてやれ!」
リョウは後ろに振り返って団員に命令する。
「へい……」
団員の何人かが前に出た。
「マテヨ、オテダシお前たちも来い!!」
「言われずともそのつもりだ」
マテヨが返事する。
その時、ガオウ!! と魔物の咆哮が聞こえて来た。
「なんか雄叫びのようなもんが聞こえたぞ!!」
オテダシが声を張り上げる。
「落ちてきた何かって、魔物か!?」
マテヨが訊く。
ざわめくツルバシセン団の面々。それは怯えだった。
「ビビってんじゃねー!! 舐めた大人共に見せつけてやれー!! 俺たちの意地とやり方をな!! 行くぞ!! ツルバシセン団!! オレに続けーー!!」
剱山刀を片手に指揮をとる団長リョウだった。
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
リョウたちツルバシセン団は咆哮の聞こえる方へと流れて行った。
◆ ◆ ◆ ◆
アリバレー・頭の間。
ズドン!! ズドン!! と地響きが鳴っていく。
ロッカーライはズダンと前足を出して地盤を割った。
その衝撃にワーとハイエが吹き飛んで、ドッドッと岩壁にぶつかる。
ガオウ!! と咆哮を出すロッカーライは左前脚を構え、ダイシンに攻撃していた。
顔の近くにまで飛んできたノロシを頭突きでぶっ飛ばす。
前足で瓦礫を薙ぎ払いシリウスの弓の構えを解かせる。
ゴッと螺旋拳を構えるテンロウは両腕から竜巻を発生させロッカーライに食らわせる。
「おおおおおおおおお!!」
竜巻を見たロッカーライは、
「ロックバンド!!」
凄まじい咆哮で竜巻を押し返した。
「ぐおおっ!!」
さすがのテンロウもこの威力の咆哮に動きを止めた。
「人間!! お前の咆哮もなかなかだが、我には響かん!! 出し尽くしたか全力は!? 満足したか命は!?」
「オレを舐めんじゃねーー!!」
テンロウは雄叫びで自分にかかっていたかなしばりを解いた。
「飢えた獣め」
ロッカーライがたてがみで顔面を覆いトゲの形にしていく。
「良いぞ!! 我も沸き立つ!!」
ロッカーライはテンロウめがけて突進してくる。
「うおおおおおおお!!」
テンロウも咆哮する。そして――――
颯爽とロードが現れ、二本の剣で横からロッカーライに攻撃を与え、軌道を地面へと反らした。
「――――!?」
ズガンと地面にトゲをぶつけるロッカーライ。
ロードはスタンと近くに着地して両手に持った剣を見る。
「この剣ではもたないか……」
折れた剣を見て周囲に剣が落ちてないか探すロード。
「――――!」
その隙に後ろから螺旋拳が襲い掛かるが難なく避ける。
「危ないじゃないか! ヤツは倒してやるアンタは仲間を連れて行ってくれ! 死人は出したくない!」
「わけの分からねーことを言ってんじゃねーぞ!! ガキィーー!!」
テンロウは吠えた。その時――
「ロックオン!!」
ロッカーライは態勢を立て直し、背中の突起物である岩を発射していく。
「「――――!!」」
ヒュンヒュンヒュンと三つの岩がロードとテンロウに向かって放たれる。
ドドドッと落ちて来た岩を何とか避けるロードとテンロウ。
「ロックスター!!」
またもたてがみをトゲの形にするロッカーライ。
(まずい)
今度は剣がない状態だったので突進する攻撃を反らせそうになかった。が――――
「ロード!!」
ハズレが上の岩穴から出て来た。
「――――!?」
ロードがその声に反応する。
「待たせた!!」
ハズレが二本の剣をロードに向かって投げ放つ。
バシッと腰のあたりで二本の剣を受け取るロード。
「待ってたぞ……ハズレ!」
ザンと二本の剣を構えるロード。
向かってくるのはロックスター状態のロッカーライ。
ここからがロードの反撃の時間になる。
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