47 / 77
公爵家ご令嬢は悪役になりたい!
12.学園のシステムが特殊過ぎる件
しおりを挟む
さて、今日から仕事が始まる。学園の臨時講師として働きながら、悪役令嬢になりたいお嬢様のサポートをするという簡単なお仕事。
いや、別に簡単というわけではないのだが、まあ、なんというか。
でも学園の臨時講師って何をすればいいんだろうか。お嬢様をどうにかしろという話は聞いたが、肝心の臨時講師について話を聞いていない。俺は元の世界でもまだ高校生だったんだ。そんな俺が臨時にせよ講師なんてできるのだろうか。ちょっと難しいのではと思ってしまう。
そんなことを考えながら俺は自分の身支度をし、のじゃロリに手をかけた。
『はうぅん』
「変な声出すなよ。気持ち悪い」
『その反応はひどいと思うのじゃっ!』
「お前のその声は俺を犯罪者にさせる要素があるんだよ」
『まあそれほどでもあるのじゃっ』
「ほめてないからな。ぜったにに褒めてないからな」
まあいつものようなやり取りをして俺は部屋を出てリセとイリーナと合流する。
「おはよう諸刃。今日はどこのラーメン屋さんに行く?」
「私はここに行きたいです、主殿っ!」
二人して朝からいきなりこてっこてのラーメン屋さんのパンフレットを見せてきた。けど今日から仕事だ。仕事だからな? だから絶対に行くつもりはない。だって匂いがひどいことになりそうだしな。それに、今日から俺たちの仕事が始まる。今からラーメンを食べに行く時間なんてない。
「いや、今日から仕事なんだ。ラーメンを食べている暇なんてないぞ。食べたいなら休日に行け」
「「え~」」
そこで文句を言うなよ。
そんなにラーメン食べたいなら俺が後で作ってやるからな。
口に出すとまたややこしいことになりそうなので絶対に言わないけど。
とりあえず、どこに向かえばいいのかわからなかったので、職員室的な場所に向かおうとした。その途中でゼイゴと出会う。
「おはようございます、くそ野郎」
「なんかずいぶんな言われようだなおい」
昨日はそんなでもなかった気がするのに、彼女にいったい何があったんだろうか。まあ、ぶっちゃけどうでもいいことなんだけど、理由もなく嫌われるとちょっと辛いというのが男心ってやつだ。
「なんか幼女と美人を侍らせたくそ野郎を発見しましたのでつい」
「ついじゃないよ。俺の仲間には昨日会っているだろう。それなのにそのいわれ用は何?」
「っち」
「舌打ちされたっ」
こいつ、なんか目もきつく吊り上がってるし、もしかしたら朝が弱いだけなんじゃないだろうか。なんかそんな気がする。
「リア充、爆発しろ……」
そっちか……。確かにゼイゴに春はこなそうな気がする。こいつはお嬢様かわいいといって鼻血を出す変態だからな。
ところでこいつは何をしに来たのだろうか。
仕事の話は昨日聞いた。特に気になる点はないし、こいつが来る理由は……臨時講師の件か。
臨時講師になってシンシアお嬢様をサポートしてほしいという話は聞いたが、その臨時講師の仕事がどういうものなのかは聞いていない。その辺を教え忘れたことを思い出してこちらに来てくれた……的なことだろうか。
「昨日、この学園の臨時講師の件についてお話するのを忘れてしまったので説明しに来たんですよこの野郎、バカ野郎」
キャラがおかしい方向に進んでいる気がするが、放っておこう。
「わかった、とりあえず話しながら向かおうか」
「わ、私の隣を一緒に歩いてくれるんですかっ! 私に、春が来るかもっ」
「「ダメっ」」
ゼイゴが妙な勘違いをし、俺がとられるとでも思ったのかリセとイリーナが抵抗する。にらみ合うゼイゴとイリーナたち。俺がこいつにとられるとか……ないな。というか仕事のためにとなりを歩くだけなのにどうして春が来るにつながるんだよ。こいつの思考はよくわからん。
「落ち着けよ。こいつに春が来るわけないだろう。仕事の話をするんだぞ」
「「「そうだったっ」」」
リセとイリーナに混じってゼイゴが驚いている。お前は驚くなよ。春が来るわけないだろうってところに驚くゼイゴもどうかと思うけどな。
「とりあえず臨時講師って何をすればいいのか教えてくれ」
「しょうがないですね。仕方ないから教えてあげます。べ、別にあなたのためにやってるとか、そんなんじゃないんだからねっ
「いやそれがお前の仕事だろう。別に俺のためでも何でもないだろう」
「ノリが悪い。マイナス10点」
なんの採点をされているのだろうか。ネタ的なことだったらぶっ飛ばしてやりたい。
「簡単に説明すると、われらがお嬢様にいろいろと教えるだけでいいですよ。ぶっちゃけ、ここの学園に正式な教員はいません。基本的に事務職員のみです」
それは学校としてどうなのだろうか。
「学園のシステム上、生徒たちの個々の力に合わせた教師が生徒に割り当てられます。この学園の臨時講師、結構割のいい給料が出るので倍率高いんですよ。教員は学校に入学してから1か月以内に決められます。また納得のいかない教員だったときは生徒がクビにできます。ちなみに現在入学式が行われてから3か月たちましたがお嬢様の教員はまだ決まっていません……」
「なんか生徒一人ひとりに家庭教師が付くみたいな感じか……。見た目学校なのに、って、3か月も決まってなかったのっ!」
ある意味で驚きだよ。お嬢様なのに教師が決まらないなんて。これってある意味でたたかれる対象になりそうなんだけど。
「まだ決まっていないのはお嬢様とミーという平民出身の女子生徒だけです」
「……ん? 平民の生徒がいるのか? お貴族様の学園なのに?」
まあでも、悪役令嬢になれなんて言われてるんだから、それっぽい感じの状況になっても不思議じゃないよな。
一人疑問に思って一人で納得したが、リセとイリーナはなんの話をしているのかわかっていない様子だった。
まあ二人だから仕方がないか。
「そのおかげで、高貴なハズなのにいろんな方々に馬鹿にされて……。でも、教師がいないにも関わらず優秀なのでいろんな方に妬まれて、そんな中でもめげずに頑張るお嬢様は可愛くて正義なんです」
「なんか大変ですね」
とりあえず適当に返事しといた。でも心の中ではプレッシャーに押しつぶされそうな気分だった。
学園には生徒一人ひとりに教師が付く? そんな常用で常にトップって、めちゃくちゃ優秀じゃん。俺の存在いらなくね?
…………あー、だからか。
「俺はとりあえず、優秀なお嬢様の近くにいて教師のふりをして、おかしな行動をとった時にサポートすればいいんですね」
「まあそう言うことです。今は一応座学をやっています。座学は各生徒に割り振られた個別の部屋で行なっておりますのでまずはそこに行きましょう」
ゼイゴの案内で俺はシンシアが勉強している部屋に向かった。部屋の中に入ると、集中して勉強しているシンシアの姿が。俺のイメージする悪役令嬢と何か違う。
俺のイメージする悪役令嬢とは、馬鹿で勉強もせず、他人を蹴落とすことだけを考えているような存在だ。
こんな、こんなシンシアお嬢様のような真面目な子が、悪役令嬢でいいのだろうか。
まあぶっちゃけ、悪役令嬢っていうのは神様のお告げ的な何かっぽいし……どうでもいいだろう。
俺はちらりとシンシアが勉強している内容を除く。さっぱり分からなかった。俺に一体何ができるのだろうか。この仕事、なんか不安なことばかりな気がする……。
いや、別に簡単というわけではないのだが、まあ、なんというか。
でも学園の臨時講師って何をすればいいんだろうか。お嬢様をどうにかしろという話は聞いたが、肝心の臨時講師について話を聞いていない。俺は元の世界でもまだ高校生だったんだ。そんな俺が臨時にせよ講師なんてできるのだろうか。ちょっと難しいのではと思ってしまう。
そんなことを考えながら俺は自分の身支度をし、のじゃロリに手をかけた。
『はうぅん』
「変な声出すなよ。気持ち悪い」
『その反応はひどいと思うのじゃっ!』
「お前のその声は俺を犯罪者にさせる要素があるんだよ」
『まあそれほどでもあるのじゃっ』
「ほめてないからな。ぜったにに褒めてないからな」
まあいつものようなやり取りをして俺は部屋を出てリセとイリーナと合流する。
「おはよう諸刃。今日はどこのラーメン屋さんに行く?」
「私はここに行きたいです、主殿っ!」
二人して朝からいきなりこてっこてのラーメン屋さんのパンフレットを見せてきた。けど今日から仕事だ。仕事だからな? だから絶対に行くつもりはない。だって匂いがひどいことになりそうだしな。それに、今日から俺たちの仕事が始まる。今からラーメンを食べに行く時間なんてない。
「いや、今日から仕事なんだ。ラーメンを食べている暇なんてないぞ。食べたいなら休日に行け」
「「え~」」
そこで文句を言うなよ。
そんなにラーメン食べたいなら俺が後で作ってやるからな。
口に出すとまたややこしいことになりそうなので絶対に言わないけど。
とりあえず、どこに向かえばいいのかわからなかったので、職員室的な場所に向かおうとした。その途中でゼイゴと出会う。
「おはようございます、くそ野郎」
「なんかずいぶんな言われようだなおい」
昨日はそんなでもなかった気がするのに、彼女にいったい何があったんだろうか。まあ、ぶっちゃけどうでもいいことなんだけど、理由もなく嫌われるとちょっと辛いというのが男心ってやつだ。
「なんか幼女と美人を侍らせたくそ野郎を発見しましたのでつい」
「ついじゃないよ。俺の仲間には昨日会っているだろう。それなのにそのいわれ用は何?」
「っち」
「舌打ちされたっ」
こいつ、なんか目もきつく吊り上がってるし、もしかしたら朝が弱いだけなんじゃないだろうか。なんかそんな気がする。
「リア充、爆発しろ……」
そっちか……。確かにゼイゴに春はこなそうな気がする。こいつはお嬢様かわいいといって鼻血を出す変態だからな。
ところでこいつは何をしに来たのだろうか。
仕事の話は昨日聞いた。特に気になる点はないし、こいつが来る理由は……臨時講師の件か。
臨時講師になってシンシアお嬢様をサポートしてほしいという話は聞いたが、その臨時講師の仕事がどういうものなのかは聞いていない。その辺を教え忘れたことを思い出してこちらに来てくれた……的なことだろうか。
「昨日、この学園の臨時講師の件についてお話するのを忘れてしまったので説明しに来たんですよこの野郎、バカ野郎」
キャラがおかしい方向に進んでいる気がするが、放っておこう。
「わかった、とりあえず話しながら向かおうか」
「わ、私の隣を一緒に歩いてくれるんですかっ! 私に、春が来るかもっ」
「「ダメっ」」
ゼイゴが妙な勘違いをし、俺がとられるとでも思ったのかリセとイリーナが抵抗する。にらみ合うゼイゴとイリーナたち。俺がこいつにとられるとか……ないな。というか仕事のためにとなりを歩くだけなのにどうして春が来るにつながるんだよ。こいつの思考はよくわからん。
「落ち着けよ。こいつに春が来るわけないだろう。仕事の話をするんだぞ」
「「「そうだったっ」」」
リセとイリーナに混じってゼイゴが驚いている。お前は驚くなよ。春が来るわけないだろうってところに驚くゼイゴもどうかと思うけどな。
「とりあえず臨時講師って何をすればいいのか教えてくれ」
「しょうがないですね。仕方ないから教えてあげます。べ、別にあなたのためにやってるとか、そんなんじゃないんだからねっ
「いやそれがお前の仕事だろう。別に俺のためでも何でもないだろう」
「ノリが悪い。マイナス10点」
なんの採点をされているのだろうか。ネタ的なことだったらぶっ飛ばしてやりたい。
「簡単に説明すると、われらがお嬢様にいろいろと教えるだけでいいですよ。ぶっちゃけ、ここの学園に正式な教員はいません。基本的に事務職員のみです」
それは学校としてどうなのだろうか。
「学園のシステム上、生徒たちの個々の力に合わせた教師が生徒に割り当てられます。この学園の臨時講師、結構割のいい給料が出るので倍率高いんですよ。教員は学校に入学してから1か月以内に決められます。また納得のいかない教員だったときは生徒がクビにできます。ちなみに現在入学式が行われてから3か月たちましたがお嬢様の教員はまだ決まっていません……」
「なんか生徒一人ひとりに家庭教師が付くみたいな感じか……。見た目学校なのに、って、3か月も決まってなかったのっ!」
ある意味で驚きだよ。お嬢様なのに教師が決まらないなんて。これってある意味でたたかれる対象になりそうなんだけど。
「まだ決まっていないのはお嬢様とミーという平民出身の女子生徒だけです」
「……ん? 平民の生徒がいるのか? お貴族様の学園なのに?」
まあでも、悪役令嬢になれなんて言われてるんだから、それっぽい感じの状況になっても不思議じゃないよな。
一人疑問に思って一人で納得したが、リセとイリーナはなんの話をしているのかわかっていない様子だった。
まあ二人だから仕方がないか。
「そのおかげで、高貴なハズなのにいろんな方々に馬鹿にされて……。でも、教師がいないにも関わらず優秀なのでいろんな方に妬まれて、そんな中でもめげずに頑張るお嬢様は可愛くて正義なんです」
「なんか大変ですね」
とりあえず適当に返事しといた。でも心の中ではプレッシャーに押しつぶされそうな気分だった。
学園には生徒一人ひとりに教師が付く? そんな常用で常にトップって、めちゃくちゃ優秀じゃん。俺の存在いらなくね?
…………あー、だからか。
「俺はとりあえず、優秀なお嬢様の近くにいて教師のふりをして、おかしな行動をとった時にサポートすればいいんですね」
「まあそう言うことです。今は一応座学をやっています。座学は各生徒に割り振られた個別の部屋で行なっておりますのでまずはそこに行きましょう」
ゼイゴの案内で俺はシンシアが勉強している部屋に向かった。部屋の中に入ると、集中して勉強しているシンシアの姿が。俺のイメージする悪役令嬢と何か違う。
俺のイメージする悪役令嬢とは、馬鹿で勉強もせず、他人を蹴落とすことだけを考えているような存在だ。
こんな、こんなシンシアお嬢様のような真面目な子が、悪役令嬢でいいのだろうか。
まあぶっちゃけ、悪役令嬢っていうのは神様のお告げ的な何かっぽいし……どうでもいいだろう。
俺はちらりとシンシアが勉強している内容を除く。さっぱり分からなかった。俺に一体何ができるのだろうか。この仕事、なんか不安なことばかりな気がする……。
0
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる