31 / 81
31
しおりを挟む
「こちらはA級冒険者のヘスティナさんです。」
レントン商会の会頭が純血エルフを紹介してくれた。
もうハーフじゃないよね?純血でいいよね?
「ハーフエルフのヘスティナです。」
改めてヘスティナさんが挨拶してくれた。
あくまでハーフと言い切るのか・・・。
それがエルフクオリティなの?
よくわからん。
「それでこちらが、アウエリアお嬢様です。こんな格好をしていますが、ピザート家のご令嬢です。」
おい、レントン商会。こんな格好は余計でしょうに。
「アウエリア・ピザートです。宜しくお願いします。」
私は丁寧に挨拶をした。
「それにしてもA級冒険者なんて、レントン商会もやりますね。」
私は会頭にそう言った。
「万が一、何かあれば、商会どころの騒ぎじゃあすみませんからね。ははは・・・。」
乾いた笑いだ。
「それにしても、ご令嬢が宝石(いし)拾いだなんて、誰が言いだしたのでしょうか?」
ヘスティナさんが首を傾げた。
「申し訳ない。言いだしたのは、うちの妹(ばか)です。」
「なるほど。」
「あっ・・・。」
私はふと思ってしまった。
「どうかしました?」
ヘスティナさんが聞いてきた。
「向こうでドワーフの方とお会いするんですが。」
「ええ、聞いてます。」
「エルフとドワーフって仲が悪いとか、聞いた記憶が・・・。」
「一部では、そういう関係もありますが、私は冒険者です。問題ありません。何よりハーフエルフですから。」
どんだけ、ハーフ推し?
残念だけど人種から見たら、あなたは純血エルフですからっ!
私は心の中で盛大に突っ込んだ。
◇◇◇
「それにしても、A級冒険者のヘスティナさんかぁ・・・。」
夕食時、お父様は力なく笑った。
「有名な方なんですか?」
私が聞いた。
「A級冒険者だからね。冒険者を知ってる人間なら、知らない人は居ないよ。」
「へえ。」
「女性の護衛が居れば問題ないと変な条件を付けるからですよ。」
お母様が言った。
「いや、まあ・・・。」
何はともあれ、私の宝石(いし)拾いの旅は、無事、認められた。うん。
出発の日、私は、なんちゃって平民服に身を包んでいた。リリアーヌも私服だ。
てか、普段、街に行く時は、そういう服で来なさいよっ!私は心の中で突っ込んだ。
屋敷の前で、お母様に挨拶をする。
「護衛は不要なの?」
「ええ、この格好なので、大丈夫です。」
「ふふん。」
何故か私の隣にクロヒメが・・・。
「怪我がないように気を付けて。」
「はい。」
「万が一に傷でも負ったら、一生屋敷から出しませんよ。」
「えっ、それだと貴族学院にいけませんよね?」
「・・・。」
「・・・。」
無言で見つめあうお母様と私。
「奥様、私も側に居りますし、A級冒険者の方もおられます。ご心配には及びません。」
「あなたは、楽しそうね。」
「そうですか?」
「ええ、まるで旅行を楽しみにしてるように見えるわ。」
そうだろうか?いつもと変わらぬ無表情に見えるけど。
「誤解です奥様。お嬢様とお出かけするのが楽しみなだけです。」
「・・・。」
お、おいリリアーヌ、火に油を注いでない?
無事に、(無事??)お母様への挨拶を終えると、ピザート家の正門へと向かう。
パカパカとクロヒメも並んで歩く。
「何処まで付いてくる気かしら?」
「ふふふん?」
何処へ行くの?と聞こえる。
「ちょっとした旅行よ。」
「ふるん♪」
嬉しそうだ。
レントン商会の会頭が純血エルフを紹介してくれた。
もうハーフじゃないよね?純血でいいよね?
「ハーフエルフのヘスティナです。」
改めてヘスティナさんが挨拶してくれた。
あくまでハーフと言い切るのか・・・。
それがエルフクオリティなの?
よくわからん。
「それでこちらが、アウエリアお嬢様です。こんな格好をしていますが、ピザート家のご令嬢です。」
おい、レントン商会。こんな格好は余計でしょうに。
「アウエリア・ピザートです。宜しくお願いします。」
私は丁寧に挨拶をした。
「それにしてもA級冒険者なんて、レントン商会もやりますね。」
私は会頭にそう言った。
「万が一、何かあれば、商会どころの騒ぎじゃあすみませんからね。ははは・・・。」
乾いた笑いだ。
「それにしても、ご令嬢が宝石(いし)拾いだなんて、誰が言いだしたのでしょうか?」
ヘスティナさんが首を傾げた。
「申し訳ない。言いだしたのは、うちの妹(ばか)です。」
「なるほど。」
「あっ・・・。」
私はふと思ってしまった。
「どうかしました?」
ヘスティナさんが聞いてきた。
「向こうでドワーフの方とお会いするんですが。」
「ええ、聞いてます。」
「エルフとドワーフって仲が悪いとか、聞いた記憶が・・・。」
「一部では、そういう関係もありますが、私は冒険者です。問題ありません。何よりハーフエルフですから。」
どんだけ、ハーフ推し?
残念だけど人種から見たら、あなたは純血エルフですからっ!
私は心の中で盛大に突っ込んだ。
◇◇◇
「それにしても、A級冒険者のヘスティナさんかぁ・・・。」
夕食時、お父様は力なく笑った。
「有名な方なんですか?」
私が聞いた。
「A級冒険者だからね。冒険者を知ってる人間なら、知らない人は居ないよ。」
「へえ。」
「女性の護衛が居れば問題ないと変な条件を付けるからですよ。」
お母様が言った。
「いや、まあ・・・。」
何はともあれ、私の宝石(いし)拾いの旅は、無事、認められた。うん。
出発の日、私は、なんちゃって平民服に身を包んでいた。リリアーヌも私服だ。
てか、普段、街に行く時は、そういう服で来なさいよっ!私は心の中で突っ込んだ。
屋敷の前で、お母様に挨拶をする。
「護衛は不要なの?」
「ええ、この格好なので、大丈夫です。」
「ふふん。」
何故か私の隣にクロヒメが・・・。
「怪我がないように気を付けて。」
「はい。」
「万が一に傷でも負ったら、一生屋敷から出しませんよ。」
「えっ、それだと貴族学院にいけませんよね?」
「・・・。」
「・・・。」
無言で見つめあうお母様と私。
「奥様、私も側に居りますし、A級冒険者の方もおられます。ご心配には及びません。」
「あなたは、楽しそうね。」
「そうですか?」
「ええ、まるで旅行を楽しみにしてるように見えるわ。」
そうだろうか?いつもと変わらぬ無表情に見えるけど。
「誤解です奥様。お嬢様とお出かけするのが楽しみなだけです。」
「・・・。」
お、おいリリアーヌ、火に油を注いでない?
無事に、(無事??)お母様への挨拶を終えると、ピザート家の正門へと向かう。
パカパカとクロヒメも並んで歩く。
「何処まで付いてくる気かしら?」
「ふふふん?」
何処へ行くの?と聞こえる。
「ちょっとした旅行よ。」
「ふるん♪」
嬉しそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる