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第2章 制服と征服
曖昧な時間の中で(3)
しおりを挟む冷たい椅子の背を感じながらも瞬は健気に榊が施術の準備をしている間、じっと目を閉じて待っていた。
見てしまえばまた恐怖心が湧いてしまい泣いてしまいそうだからだった。
椅子に手を縛られ脚を大きく開かされ膝を立てた状態で固定されている瞬の震える内腿の間には、小さく縮こまった陰経がまだ勃つことも知らずに鎮座している。
ようやく準備が出来た榊は薬剤を混ぜ合わせた溶液がいっぱいに入ったガラス製の容れ物を点滴を吊るす要領でフックに掛けると、脚を広げた瞬の前に回りそのお尻に手を添え少し前に座り直させる。
そうすると瞬のお尻の孔がよく見えるようになる。
これからされる事は分かっていても恐怖に震える瞬のか細い脚をさらにグッと開かせた。
そして瞬のお尻の孔に手術用の薄いゴム手袋を嵌めた榊の指がその準備の為に入って来る。
潤滑剤を垂らしてあるゴム手袋はスルスルと瞬の尻孔にめり込んでいった。
「はっ!あっ…」
わかっていてもつい声が漏れてしまう瞬は手が空いていれば自分の口を塞ぎたい心境になる。
だがその両手は椅子にベルトで固定されていて動かす事は叶わない。
恥ずかしさに顔を背けイヤイヤを繰り返し必死にそこに力をいれてしまう。
そんな瞬の弱々しい抗いなどものともせず、その締まり具合を確かめるように榊の指はより深いところまで沈められていくのだった。
「痛いですか?」
「だ、大丈夫です」
「痛い事はしません。でもここをこうして常に綺麗にしておくのは誰の為ですか?」
「お父さまの為…で…ああっぅ!」
瞬にはこの躾は瞬を引き取り、赤ちゃんの頃から一から育てたいという父親の強い希望だと伝えてあった。
***
「 何でトイレを自分でしちゃいけないんですか?いやいや!もう苦しい!やめて!」
はじめて浣腸をされた時我慢できずに瞬は初めて榊に反抗してしまった。
それは大量に浣腸液を腸内に流し込まれ切迫詰まった瞬が精神的に追い詰められてしまったからだった。
多かれ少なかれ身の危険を察した時、人は勝ち目が無くとも抵抗するものである。
だから正常な精神を持った瞬が異常な事をさせられる時こうして反抗するのは当然の事であった。
榊だって最初から最後まで何の抵抗もなく従順に従われたらその躾のやりがいすら感じられない。
だからこんな風に可愛く反抗してくれるなら、榊にとって嬉しい瞬間でもあった。
「いいですか?
これはあなたが可哀想な赤ちゃんの頃に遡って、お父さまが一から瞬を育て愛したいと言ってくださっているからこそ、こうしてここに躾を受けているのですよ。
瞬はお父さまにオシッコもウンチもこれからずっとお世話してもらえるんです。可哀想だったあなたの赤ちゃんの頃に戻ってお父さまは一から瞬の面倒をみたいと言ってくださっているんですよ。
そんな幸せな事があなたにはわかりませんか?」
「可哀想な赤ちゃんの頃?」
そう言われると瞬の瞳からまた涙がポロポロと溢れ落ちる。
今まで誰も瞬の事を可哀想だなんて言ってくれた者はいなかった。
自分でもそれを感じないように必死に今まで生きてきたのだった。
榊はこの素直な反応に本当にこの子は主人に愛されるべき選ばれた存在だと思った。
例え血の繋がった親には邪魔な存在でも、少年を愛する堂島にとっては唯一無二の逸材であることは間違いない。
「幸いあなたはまだ幼い。今までの事は全て忘れて一から生まれ変われます。
堂島瞬としてあなたをまた一から愛してくださるお父様の為に、瞬は新しく生まれ変わらなければならないのです。
その為にここで躾られているのですよ。赤ちゃんが一人で排泄が出来なくてもいいんです。瞬をそれだけ深く愛してあげたいと思っているからこそ、お父様は瞬を私達に預けたのです。
今は理解できないかもしれませんが、瞬を大切に思っているからこそこうして毎日ここを綺麗にしてあげているのですよ。
多少辛いこともあるかもしれませんが、私とお父様を信じて全て身を委ねてください。
私がこれからする事は全部お父様の御意志だと思ってくれても構いません。
お父様は大変お忙しい方です。そのお父様のお手を煩わせない為にも瞬はここでしっかり躾を受けて、お会い出来るその日を楽しみにしていてください。
必ずあなたはお父様に気に入って貰える子供になります。だから一緒に頑張りましょう」
「…でも。お勉強は?」
「大丈夫。身体が慣れてきたら学業の方も私が教えて差し上げます。
だから今はここでの排泄に慣れてください。
ただし、恥じらいと貞淑さはけして忘れないように」
「…はい」
瞬に母の記憶はほとんどなく、物心ついた時には父の実家に預けてられていて、そこでは使用人が瞬の世話をしてくれていた。
だがその記憶の中にも誰かに伴われて用を足した覚えなどなかった。
どこでも自分で自分の身の回りの事をしなければ瞬にその居場所は無かったのである。
それがどんな形であれ、父が自分の事を赤ちゃんの頃から世話をしたいと言ってくれている事は瞬にはどことなく嬉しかった。
瞬にはそれが倒錯した思いなどという事はまだ理解はできなかったが、どんな事であれ愛情無しにトイレの世話なんか出来ないだろう事は理解できた。
それだけ新しい父親に愛されているのだと思うと胸の中に温かいものが込み上げてくる。
それに恥ずかしい事は恥ずかしいと感じてもいいと、榊が言ってくれた言葉が何よりも瞬にはすくいだった。
普通じゃない事を普通だと思い込む事より、普通じゃない恥ずかしい事を、恥ずかしいと感じていいと言ってもらえた事が、瞬の気持ちに多少のゆとりを与えていた。
それは何より父が榊に託した言葉なのだと言っていた。
だから瞬は榊が言う事は父の言う事だと強く思うようになり、榊のいう事は父のいう事だと思って何でも頑張れるとそう思うようになっていった。
それは榊と瞬の間に芽生えた新たな信頼関係だった。
信頼無くして躾は成り立たない。
信じてもらえなければ曲がってその快感も恥辱も伝わってしまうだろう。
瞬には最後まで淫乱な子にはなって欲しくなかった。
***
こんな風に瞬の躾は滞りなく順調に進められていたのだった。
しばらくそこが馴染むのを待ってまた指がその硬い筋肉を解して行くように優しく動き始める。
感じてはならない事はわかっていてもつい瞬の口からは甘い吐息のようなものがこぼれ出てしまうのだった。
それを浅ましいと叱責されたらどうしようと余計に恥ずかしさが増し、無意識にも身体中を火照らせながら必死に感じまいと抗う瞬は、主人のオーダー通りの貞淑さを忘れてはいなかった。
榊が中に塗り込んでいるのは血行が良くなる成分が含まれたアナル用のジェルである。
まだ瞬のそこは狭く大人の指では3本も含ませたらそこがギチギチと悲鳴をあげていた。
中を肉棒が貫くのはまだずっと先の事ではあるが今からそれをなんとなく教えて行くこともチューターの役目である。
ここは主人を受け入れる大切な場所である事をその子にしっかりとわからせねばならない。
そのためにも常に清潔に保ち、入口の色は初々しさを忘れないようにこのまま薄い茶色で留めなければならない。
使い込んだ黒々とした蕾は瞬の主人の好みではないだろう。
ただしその初々しい蕾の中は紅く咲く花の色に染め上げねばならない。
榊は期の熟したその内部を優しく押し広げ鏡に映るようにした。
ゴクリとその鏡の向こうで堂島が喉を鳴らせる音が聞こえて来るようだった。
だが、これはただ単に前処理に過ぎないのだった。
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