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02 特別授業!
4 妖精さんです?
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教えて、ハッター先生。
この災難が全部妖精さんのせいなら、どうやったら妖精さんとバイバイできるんでしょうか。
「え? 妖精のせいなんかじゃないけど?」
「なんですと!?」
今日一番のビックニュースだった。学園長室に私の叫びが響く。
ということはロサリアさんは嘘を信じているということになる。良心が致命傷を負いそうだ。
「でもっ、妖精のせいだって、どっかで聞いたことのあるフレーズを流したの、ハッター先生じゃないんですか?」
「そうだけど、あくまで暫定の処置だよ。アリスを学園長室に呼ぶ方便にもなるからね」
「じゃ、じゃあ、私の災難って結局何が原因なんですか?」
その問いに先生は沈黙してしまう。何かこう、口に出してはいけない呪い的な、そういう代物なのだろうか。実は闇の帝王と因縁があるとかだったらどうしよう。
それはちょっとだけワクワクしちゃう。
「あと、妖精さんのせいにしてしまって、妖精さんの恨みを買わないか心配です……」
というか、この世界に妖精さんがいたのが驚きである。
ファンタジー世界なのだからいても別に変ではないけど、作中の用語としては出てこない。あまりにも常識すぎるからみんな話題に出さないのかな。
「妖精は基本的に人間に憑いて回ったりしないよ。もちろん、妖精に意地悪したり、酷いことしたりすれば、大変なことになるけどね。悪評程度じゃ彼らは怒らないし、もしも不興を買ったとしても、その場合災難を被るのは僕だ。だからアリスは心配しなくていいよ」
特に気にする様子も見せず、ハッター先生は私に優しく笑いかけてくれる。
だがしかし。それで納得できるはずもない。それにロサリアさんといいハッター先生といい、このゲームの非攻略キャラクターは聖人しかいないのか。
いや、決して王子様たちとか騎士様たちが悪人とは言っていないけど。
「その、ハッター先生はなんで、そこまで私を助けようとしてくれるんですか? ロサリアにも言いましたけど、私ハッター先生に何かしてあげたことなんてないし……」
彼が要求している恋人ごっこだって、大根役者が舞台で恥をかいているようなものだ。いつだって先生にリードしてもらうばかりで、私は何もしていない。
「アリスは心配性だね。そんなに怯えなくても、僕は君を見捨てたりなんてしないよ?」
「でも、私は……!」
助けてもらう価値なんてない。そう口に出す前に、いつのまにか椅子に座っていたはずの先生が目の前にいて、私の唇に人差し指を押し当てた。
「人間っていうのは、得てして勝手なものだ。他人に勝手に期待して、勝手に失望する。そして誰かが誰かを助けるという行為は、必ず見返りを求める下心がある」
「えっ、でも、趣味で人助けをしてる人だって……」
「そういう人は、助けるという行為によって得られる自己満足が見返りなんだよ」
ばっさりと切り捨ててしまうハッター先生に、私は驚いてしまう。やはりこの人、腹黒か。
「というか、見返りを求めない救いは不健全だと思う。それには必ず歪みが伴って、人を依存させたり、壊したりする。だから、はっきりとこれが取引だって分かった方が気が楽でいいよね」
確かに、最初に会ったときも先生は似たようなことを言っていた。対価は払ってもらう、と。
「僕はちゃんと、アリスが取引相手として、僕の望むものをくれると思っているよ。もちろんそれは僕の勝手な期待なんだけど、その期待を裏切られたからって怒ったりもしない。だってそれは、見る目のない僕のせいだから」
「私がハッター先生の欲しいものを、持っている、んですか?」
「うん、そうだよ」
先程まで淡々と話をしていた先生は、一転して人懐っこい笑みを浮かべた。その笑顔に、不覚にもどきりと心臓が跳ねてしまう。
「ちょっと分かりづらかったかな。僕が対価とした“恋人ごっこ”……そこから僕が君に何を期待しているのか、教えてあげる」
彼の両手がそっと、私の両手を掴んで握りしめる。そして私に視線を合わせるように少しだけ屈んで、ぐいっと顔を近づけた。
キラキラとその宝石の瞳が光る。形の良い唇から紡がれる声は、蜂蜜のように甘い。
「君と、仲良くなりたいんだ」
「…………へっ」
「あ、赤くなった。可愛い」
かあっと、顔に熱が集まるのが分かる。だが絆されかけていた私ははっとなる。
これはもしかして、恋人ごっこの範疇なのでは……?
「こっ、これも恋人ごっこなんですか!?」
「え? うーん」
そこで悩まないでください。一瞬普通にときめいてしまった私の純情を返して。
「アリスの好きなようにとってくれていいよ」
「余計困ります!」
「そう? あはは、アリスは分かりやすく言ってもらう方が好きなのかな」
単純にハッター先生の言動が少し胡散臭いというか、なんとも信用しきれないのが問題なんですが。
そう突っ込もうにも、恩人にそんな態度はとれない。実際に、その見返りとやらを求めながらも先生は私を助けてくれているのだから。
そこですっと先生の笑みが消える。真剣な表情で、私をじっと見つめてくる。
「アリスは僕の特別だよ」
以前にも聞いたことのある言葉を先生は繰り返す。そして私の手の甲にキスを落とすと、目を伏せた。
「嘘なんかじゃない。本当だ」
「先生……」
信じて欲しい、という視線を向けてくる先生に、私は胡散臭いなどと思っていた自分を恥じた。
そうだ、特別ということはもしかしたら、私と先生の間には何かあるのかもしれない。
例えば歳の離れた兄妹だったりだとか、前世で助けていただいた狐です、みたいなそういうロマンチックな関係性が……
「特別ってことは、私と先生が実は前世で愛を誓い合った仲とか……、そういうことですか?」
勢い余って聞いてしまった。いや、だがそれならば諸々の説明はつく。
これは正解かもしれない!
「ぷっ、あははははっ」
「なんでっ、大笑いされてる……!」
「あー、ごめんごめん。本当にアリスは面白い子だねぇ……前世で愛を誓い合った仲なら、もっと簡単だったかもしれない」
涙目になりそうなほど大爆笑した先生は、まだ笑いの余韻を残したまま言った。
「残念、不正解です」
私は妄想力豊かな女子として、恥をかいただけでした。
この災難が全部妖精さんのせいなら、どうやったら妖精さんとバイバイできるんでしょうか。
「え? 妖精のせいなんかじゃないけど?」
「なんですと!?」
今日一番のビックニュースだった。学園長室に私の叫びが響く。
ということはロサリアさんは嘘を信じているということになる。良心が致命傷を負いそうだ。
「でもっ、妖精のせいだって、どっかで聞いたことのあるフレーズを流したの、ハッター先生じゃないんですか?」
「そうだけど、あくまで暫定の処置だよ。アリスを学園長室に呼ぶ方便にもなるからね」
「じゃ、じゃあ、私の災難って結局何が原因なんですか?」
その問いに先生は沈黙してしまう。何かこう、口に出してはいけない呪い的な、そういう代物なのだろうか。実は闇の帝王と因縁があるとかだったらどうしよう。
それはちょっとだけワクワクしちゃう。
「あと、妖精さんのせいにしてしまって、妖精さんの恨みを買わないか心配です……」
というか、この世界に妖精さんがいたのが驚きである。
ファンタジー世界なのだからいても別に変ではないけど、作中の用語としては出てこない。あまりにも常識すぎるからみんな話題に出さないのかな。
「妖精は基本的に人間に憑いて回ったりしないよ。もちろん、妖精に意地悪したり、酷いことしたりすれば、大変なことになるけどね。悪評程度じゃ彼らは怒らないし、もしも不興を買ったとしても、その場合災難を被るのは僕だ。だからアリスは心配しなくていいよ」
特に気にする様子も見せず、ハッター先生は私に優しく笑いかけてくれる。
だがしかし。それで納得できるはずもない。それにロサリアさんといいハッター先生といい、このゲームの非攻略キャラクターは聖人しかいないのか。
いや、決して王子様たちとか騎士様たちが悪人とは言っていないけど。
「その、ハッター先生はなんで、そこまで私を助けようとしてくれるんですか? ロサリアにも言いましたけど、私ハッター先生に何かしてあげたことなんてないし……」
彼が要求している恋人ごっこだって、大根役者が舞台で恥をかいているようなものだ。いつだって先生にリードしてもらうばかりで、私は何もしていない。
「アリスは心配性だね。そんなに怯えなくても、僕は君を見捨てたりなんてしないよ?」
「でも、私は……!」
助けてもらう価値なんてない。そう口に出す前に、いつのまにか椅子に座っていたはずの先生が目の前にいて、私の唇に人差し指を押し当てた。
「人間っていうのは、得てして勝手なものだ。他人に勝手に期待して、勝手に失望する。そして誰かが誰かを助けるという行為は、必ず見返りを求める下心がある」
「えっ、でも、趣味で人助けをしてる人だって……」
「そういう人は、助けるという行為によって得られる自己満足が見返りなんだよ」
ばっさりと切り捨ててしまうハッター先生に、私は驚いてしまう。やはりこの人、腹黒か。
「というか、見返りを求めない救いは不健全だと思う。それには必ず歪みが伴って、人を依存させたり、壊したりする。だから、はっきりとこれが取引だって分かった方が気が楽でいいよね」
確かに、最初に会ったときも先生は似たようなことを言っていた。対価は払ってもらう、と。
「僕はちゃんと、アリスが取引相手として、僕の望むものをくれると思っているよ。もちろんそれは僕の勝手な期待なんだけど、その期待を裏切られたからって怒ったりもしない。だってそれは、見る目のない僕のせいだから」
「私がハッター先生の欲しいものを、持っている、んですか?」
「うん、そうだよ」
先程まで淡々と話をしていた先生は、一転して人懐っこい笑みを浮かべた。その笑顔に、不覚にもどきりと心臓が跳ねてしまう。
「ちょっと分かりづらかったかな。僕が対価とした“恋人ごっこ”……そこから僕が君に何を期待しているのか、教えてあげる」
彼の両手がそっと、私の両手を掴んで握りしめる。そして私に視線を合わせるように少しだけ屈んで、ぐいっと顔を近づけた。
キラキラとその宝石の瞳が光る。形の良い唇から紡がれる声は、蜂蜜のように甘い。
「君と、仲良くなりたいんだ」
「…………へっ」
「あ、赤くなった。可愛い」
かあっと、顔に熱が集まるのが分かる。だが絆されかけていた私ははっとなる。
これはもしかして、恋人ごっこの範疇なのでは……?
「こっ、これも恋人ごっこなんですか!?」
「え? うーん」
そこで悩まないでください。一瞬普通にときめいてしまった私の純情を返して。
「アリスの好きなようにとってくれていいよ」
「余計困ります!」
「そう? あはは、アリスは分かりやすく言ってもらう方が好きなのかな」
単純にハッター先生の言動が少し胡散臭いというか、なんとも信用しきれないのが問題なんですが。
そう突っ込もうにも、恩人にそんな態度はとれない。実際に、その見返りとやらを求めながらも先生は私を助けてくれているのだから。
そこですっと先生の笑みが消える。真剣な表情で、私をじっと見つめてくる。
「アリスは僕の特別だよ」
以前にも聞いたことのある言葉を先生は繰り返す。そして私の手の甲にキスを落とすと、目を伏せた。
「嘘なんかじゃない。本当だ」
「先生……」
信じて欲しい、という視線を向けてくる先生に、私は胡散臭いなどと思っていた自分を恥じた。
そうだ、特別ということはもしかしたら、私と先生の間には何かあるのかもしれない。
例えば歳の離れた兄妹だったりだとか、前世で助けていただいた狐です、みたいなそういうロマンチックな関係性が……
「特別ってことは、私と先生が実は前世で愛を誓い合った仲とか……、そういうことですか?」
勢い余って聞いてしまった。いや、だがそれならば諸々の説明はつく。
これは正解かもしれない!
「ぷっ、あははははっ」
「なんでっ、大笑いされてる……!」
「あー、ごめんごめん。本当にアリスは面白い子だねぇ……前世で愛を誓い合った仲なら、もっと簡単だったかもしれない」
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