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瞳を閉じて
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2人は薄暗い部屋の中でテーブルを挟んで向き合っている。
「はあ・・・・・・・・」愛美は目の前に置いたグラスに注がれたコーターの氷をストローでため息をつきながらかき回した。
「どうかしましたか?」刈谷は素っ頓狂な声で聞いてくる。もしかして、この人はワザとやって、自分の事を揶揄っているのではないかと疑心暗鬼になってしまう。
「あの・・・・・・・・」愛美は少し機嫌が悪そうな顔で見上げる。
「えっ?どうかしましたか」刈谷は、温かいココアを口にして、ほっこりとした顔になった。
「いえ、あの・・・・・・・・、どうしてカラオケなんでしょうか・・・・・・・・」愛美は身を乗り出す。
「えっ、いや、2人っきりで話が出来る場所・・・・・・・、で、カラオケってことですが、おかしいでしょうか?」刈谷が真顔で頭を傾げる。やっぱり天然なんだこの人は・・・・・・・・、愛美はもう一度深いため息をつく。
「野沢・・・・・・・、いや、刑事になにか聞かれましたか?」刈谷は、警察でのやり取りを聞いてくる。彼は彼で真面目なのだと愛美は改めて思った。彼とは時間をかけて距離を縮めるしか方法は無いのだろうと諦めにも近い感覚になった。
「特に、何も・・・・・・・、一応、重要参考人ではあると・・・・・・・・、それと、刈谷さんが嘘はつかないだろうって」言いながら、警察でのやり取りを思い出していた。野沢という刑事が少なからず、刈谷の事を信頼すているようすではあった。そういえば、彼が警察をどうして辞めたのか聞いた事がなかったと、愛美は思った。
「愛美さん、あのあと会社で何か変わった事は無かったですか?」
「うーん、少し気になることがあるんですけど・・・・・・・」愛美は言いにくそうに口を開く。
「なんですか?」刈谷は身を乗り出した。
「あの、美和先輩なんですけど・・・・・・・・、私が、背中を押された話をした時・・・・・・・」
「美和先輩って、あの焼き肉の」よっぽど食べたかったのだなと愛美は思った。
「ええ、私・・・・・・・、背中を押したのが女性だなんて言ってないのに・・・・・・・・、女の子がって・・・・・・・・・、それに明美ちゃんが嘉彦さんの事を好きだったなんて嘘も・・・・・・・・」愛美にとって、美和は会社の中で信頼のおける少ない存在であった。しかし、明美と仲良くなって、彼女の言っていたことに、全く信憑性が無い事が解った。もしかすると、美和自身が嘉彦となにかしらの関係があって、手に掛けたのではないかと思ってしまう。
「なるほど・・・・・・・・、よく昔の推理小説であるやつですね。性別を言っていないのに犯人が答えてしまうってやつ」刈谷は、ココアを飲み干した。
「ええ・・・・・・・・」愛美は目を伏せた。
「よし!」唐突に刈谷が、頷きながら掛け声を出した。
「えっ!?どうかしましたか」今の話で、何か思い当たるところがあるのかと、愛美は敏腕探偵の考察に期待する。
「せっかくだから、一曲唄いませんか?」言いながら、デンモクを愛美の目の前に差し出した。その、行動に愛美は呆気にとられる。
「いいえ・・・・・・・、私は結構です・・・・・・・。どうぞ刈谷さん歌ってください」瞳を閉じて手の平を上向けにして差し出す。
「えー、僕からですか?何、歌おうかな」彼は、ペンを手に取ると曲を選び出した。その顔は楽しそうであった。
「はあ・・・・・・・・」今日は一体何度ため息をつけばいいのだろうと愛美は呆れた。
「はあ・・・・・・・・」愛美は目の前に置いたグラスに注がれたコーターの氷をストローでため息をつきながらかき回した。
「どうかしましたか?」刈谷は素っ頓狂な声で聞いてくる。もしかして、この人はワザとやって、自分の事を揶揄っているのではないかと疑心暗鬼になってしまう。
「あの・・・・・・・・」愛美は少し機嫌が悪そうな顔で見上げる。
「えっ?どうかしましたか」刈谷は、温かいココアを口にして、ほっこりとした顔になった。
「いえ、あの・・・・・・・・、どうしてカラオケなんでしょうか・・・・・・・・」愛美は身を乗り出す。
「えっ、いや、2人っきりで話が出来る場所・・・・・・・、で、カラオケってことですが、おかしいでしょうか?」刈谷が真顔で頭を傾げる。やっぱり天然なんだこの人は・・・・・・・・、愛美はもう一度深いため息をつく。
「野沢・・・・・・・、いや、刑事になにか聞かれましたか?」刈谷は、警察でのやり取りを聞いてくる。彼は彼で真面目なのだと愛美は改めて思った。彼とは時間をかけて距離を縮めるしか方法は無いのだろうと諦めにも近い感覚になった。
「特に、何も・・・・・・・、一応、重要参考人ではあると・・・・・・・・、それと、刈谷さんが嘘はつかないだろうって」言いながら、警察でのやり取りを思い出していた。野沢という刑事が少なからず、刈谷の事を信頼すているようすではあった。そういえば、彼が警察をどうして辞めたのか聞いた事がなかったと、愛美は思った。
「愛美さん、あのあと会社で何か変わった事は無かったですか?」
「うーん、少し気になることがあるんですけど・・・・・・・」愛美は言いにくそうに口を開く。
「なんですか?」刈谷は身を乗り出した。
「あの、美和先輩なんですけど・・・・・・・・、私が、背中を押された話をした時・・・・・・・」
「美和先輩って、あの焼き肉の」よっぽど食べたかったのだなと愛美は思った。
「ええ、私・・・・・・・、背中を押したのが女性だなんて言ってないのに・・・・・・・・、女の子がって・・・・・・・・・、それに明美ちゃんが嘉彦さんの事を好きだったなんて嘘も・・・・・・・・」愛美にとって、美和は会社の中で信頼のおける少ない存在であった。しかし、明美と仲良くなって、彼女の言っていたことに、全く信憑性が無い事が解った。もしかすると、美和自身が嘉彦となにかしらの関係があって、手に掛けたのではないかと思ってしまう。
「なるほど・・・・・・・・、よく昔の推理小説であるやつですね。性別を言っていないのに犯人が答えてしまうってやつ」刈谷は、ココアを飲み干した。
「ええ・・・・・・・・」愛美は目を伏せた。
「よし!」唐突に刈谷が、頷きながら掛け声を出した。
「えっ!?どうかしましたか」今の話で、何か思い当たるところがあるのかと、愛美は敏腕探偵の考察に期待する。
「せっかくだから、一曲唄いませんか?」言いながら、デンモクを愛美の目の前に差し出した。その、行動に愛美は呆気にとられる。
「いいえ・・・・・・・、私は結構です・・・・・・・。どうぞ刈谷さん歌ってください」瞳を閉じて手の平を上向けにして差し出す。
「えー、僕からですか?何、歌おうかな」彼は、ペンを手に取ると曲を選び出した。その顔は楽しそうであった。
「はあ・・・・・・・・」今日は一体何度ため息をつけばいいのだろうと愛美は呆れた。
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