あなたが恋する人のひ孫である私

にいるず

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1 ここはどこですか?

 あれ、今まで自分の部屋にいたのに。ここはどこ?

 目の前にはきらきら輝く湖が見える。湖面を吹く風が、青々とした木々の葉を揺らしている。たちどころに疲れが吹き飛ぶようなすがすがしい緑の色と匂いがあたりを満たしていた。

 
 なのに私は、今混乱している。

「お前は誰だ。どうしてそのネックレスをしている!」

 目の前にいる男の人が私がつけているネックレスをちぎれんばかりに引っ張った。

「痛っ__」

 目の前にいる人の恐怖もさることながら、ネックレスのチェーンが私の首に食い込んでいる。あまりの痛さに思わず声が出た。

「ブレック様おやめください」

 ネックレスをひっぱっている男の人を止めた人がいた。

 ツゥ___。首から温かい液体が一筋流れるのを感じた。それが何か気づいたとたん、私は意識をなくした。


 
 気が付けば、私はベッドに寝ていた。慌てて起き上がると、首がちくっとした。思わず手をやると、首に葉包帯がまかれていた。

「気がつかれましたか」

 やわらかい声がした。声の方を見れば、私の母ぐらいの年齢に見える女性が立っていた。私は見たこともない人がそばにいるのにびっくりして、慌てて起き上がりあたりを見渡した。
 どう見てもここは自分の家ではなかった。淡い色彩の壁紙そして壁際には重厚な家具が置かれていて、少し離れたところにある大きな窓にはカーテンが揺れている。まるでホテルのスイートルームの様だった。

「こ゛こ゛は゛?」

 私は、そばにいた女性に尋ねようとしたが、やけにのどが嗄れていた。女性は私の声を聞いてベッド横の水差しからコップに水を入れて私に差し出してきた。

「どうぞこれをお飲みになってくださいませ」

 私は、受け取るとちびちび飲み始めた。まさか毒は入ってないだろうが、用心のために少しづつ口に含む。水はただの水ではなくて、レモンの果汁が少し入っているような爽やかな味がした。飲み切ってしまうと私は、また眠くなった。たまらなく眠い。そうして私はまたベッドに横になり眠ってしまった。

 その様子を見ていた女性は、安堵のため息を漏らし静かに部屋を出ていった。

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