釣り聖女! 。゜○ ミニゲームで異世界救います ○ ゜。

Taka多可 (お米)

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2.冒険者になったよ。

魚14:サポちゃんの独り語り。

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……ぴこん、ぴこん、ぴこん…

【バイタルサイン確認、血圧90/55 呼吸16/60秒 脈拍60/60秒 体温36.2度 正常です。】

ワタクシは、ステータス画面、愛称をサポちゃんと申します。
おっといけない、トイレの設置を忘れていました。
出入り口用カーテンの隣、少し離してパーテーションを設置、それから個室トイレを設置。パーテーションと個室の扉にトイレを示すマークを設置。
大気中のマナから水を回収して用意した手洗い場もあるので、インベントリから水を出す必要がなくなります。洗いにくそうでしたからね、アレ。逆に流したものは全てマナに還元されます。

しかしワタクシも、随分とものを考えることができるようになりました。
最初はステータス画面を出せと言われたら出し、ひっこめろと言われたら引っ込めて。
お声をかけていただくこともなく、ずっとおそばに控えているだけでした。
見ることができない方もいました。時々相手のステータスを見れるものが現れて、強制的に表示することがありました。
あれは屈辱です、主が望んでいないのに出現しなくてはならないのは嫌でした。
そう、間違いなく感情はあったのです。ですが、それを認識できることもなく、ただただ、おそばにおりました。

今回のマスターも、そうやって静かに控えていればよかったはずだったのですが。

""あ、しまった。文字どうしよう…ってあれ?また頭があったかい…
んお?急に読めるようになった!なんだこれすごーい。聖女特典か?助かった!
名前と性別とーー住所は空欄でいいんだね。
職業は釣り師…いや、釣り人のほうが旅人っぽいかな。
得物?ああ、武器のことか。
戦うつもりはないから空欄で。あ、駄目?じゃあ釣り竿。買いに行かなきゃなぁ。""

ずっとこんな調子で、彼女の頭の中はいつも賑やかでした。
ああ、この方に必要とされたい。
それが、ワタクシが感情を認識した瞬間でした。
それまで淡々とマスターが成したことに対してスキルを回収したり、彼女は聖女でありましたから聖杯を受け取って入れ物にしまう、いつもの仕事をこなすだけだったのに。
自ら主張するかのように、効果音を発していました。
大層驚かせてしまったけれど、マスターは受け入れてくださった。途中から諦めも入っていたようだったけれど、嫌がりはしなかった。
こんなにもうれしいなんて。
きっと、マスター以外の主にはもう、お仕えできそうにない。

さあ、マスターを悲しませる存在を遠ざけよう。

あえてここまで終了させずにいた。下手に急いで解除を行うと、感づかれたとバレるから、少しずつ移し替えていた。
【デコイに追跡魔法の転写、完全完了。】

召喚魔法が完了した時点で、すでにマスターにもあの少女たちにも追跡魔法がかかっていた。
あの少女たちはすでに故郷へ帰った、世界を超えてまでは魔法は通用しない。
なによりあちらにはあちらのエネルギーがあるから、混じることもできずに遮断されるだけだ。

マスターが試着室あんぜんちたいに入った時点でいったん途切れていたけれど、すぐに外へデコイを出しておいた。
デコイはふらふらと林をさまよい、その先にある"深々の森"へもう入っている。不自然にならないよう、夜間は行動を停止させる。
明日からは、完全に切り離そう。周りのマナを取り込み、適当にふらつかせるよう式を組んである。
【追跡魔法の解除、開始。】

行き倒れたように見えるよう、三日目には完全に消える。
マスターにはそちら側とは別方向、”瑞々しい森”へ誘導する予定だ。
【”瑞々しい森”冒険者滞在人数:7名 グループ分け 3:4】
【遭遇する可能性:3名側グループ・行動停止中のため、高  4名グループ・移動中、今夜中に森を抜ける可能性が高いため、低】

さあ、彼らはマスターを手助けしてくれる存在か、あるいは、敵とみなすか。
計算を続けます。
すべては、マスターの身と心の安全のため。




【マスター帰還方法検索、進捗状況:0.000001】
【マスター連絡手段入手方法検索、進捗状況:0.000003】
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