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3.仲間ができました。
魚28:早めに出ていこうそうしよう。
しおりを挟むまだまだ込み合い酒盛りでにぎわっている店内を、後ろ通りまーすと聞こえてるんだかわからないが声をかけつつ通り抜けて食堂のはじのほうへ到着。
アビーさんの案内でお手洗いへ向かっておりますよ。
何かしらの作業スペースかな?木箱がたくさん積まれた小部屋から、全く配慮のないキンキン声が聞こえてきてしまった。
「あーーーーあ!ホンット最悪!アビーさんがまさかオーガだったなんて!」
「おいおい、やめるっスよ。オーガじゃなくて鬼人族って奴っス、失礼っスよ。」
「変わんないわよ!あーーーーかわい子ぶってて損した!知ってたら最初からあんなニコニコしなかったわ。」
「え、マジで気が付いてなかった感じ?」
「どーいうことよ。」
「いやいやいや、あの食欲よ?いつも5人前くらいペロッといくじゃん。あんな大食漢、獣人以外なら鬼人くらいしかいないっス。」
「えーなにそれぇ。教えてよぉ!」
「『キャーいっぱい食べるんですね―素敵―』ってニコニコしてたじゃないスか。知ってると思ってたっスよぉ。」
「ゲロゲロー」
ゲロゲローはこっちの心情じゃい。
ふーん、そうかそうか。
さっさと出ていく理由がもう1個出来たねぇ。
「あとあのオーガ女もなんなのよ。ずーっとオーガ野郎と手つないでるし何様?コイビトなわけ?オーガ同士の癖に!」
「…もう休憩終わりなんで、行くッス。」
「ちょっとー!愚痴聞いてくれるって言ってたじゃない!」
(「差別に嫉妬、見苦しいのは誰でしょうねッス。」)ボソリ
あー…うん。
そうか、よかったよ。恋人風に見えてて。門でもそうだったけど、うまくいってたみたいだねー。ハイハイ。
「…も、申し訳ありません、ご不快にさせてしまって…天女様…」
「なんでアビーさんが謝るの?」
「聞こえてきた時点、で、さっさと通り抜けるべきでした の に…あし、が…」
「うん、そうだね。わたしも動けなくなっちゃったよ。だから、仕方なかったことだよ。」
「天女様…」
「お手洗い、このまままっすぐだよね?ちょっといってくるよ。」
「はい…」
男性の店員さんはまあ、まともなほうみたいだね、気さくに話しかけてくれてたもんね、よかったよ。
あ、お手洗いはだいぶクッサかったのですぐ出て、カーテンがある掃除道具置き場に避難して、フィッティングルームを出しました。
ふーすっきり。そんでついでにインベントリにお水を補充。よし出ましょう。
周りをしっかり確認して、こそそーっと出て。
しょんぼりしているアビーさんの背中を撫でて、シシィさんのお部屋へ向かいます。
出会ってから短い時間しかたってないけど、アビーさんがしょんぼりしてる理由、わかっちゃったかも。
心が醜い人間を私に出会わせちゃったことを悔いているんでしょうよ。
アビーさんはやさしい、優しすぎるかもしれない。
自分が一番傷つけられたことに気が付いてないよ、これ。
申し訳ありませんばっかり言ってる。
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