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第三章
決断
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そのとき、突如として慌ただしい足音が近づいてきた。
青はすぐさま東から離れて立ち上がる。
同時に、障子が勢いよく開け放たれた。振り返った青は渋面を作って檄を飛ばす。
「声をかけぬとは、無礼……」
縁側に立つ影に、青は声の勢いを失った。刀を手に持つ数人の家臣と幸子、そして保親がそこに立っていた。
どこか優越に浸るような幸子の表情に青は嫌な予感がする。
その場に漂う物々しい雰囲気に青が瞠目していると、家臣が躊躇することなく部屋へ足を踏み入れ、東を捕えようとした。
「何をする!」
青が家臣を制しようとするも、保親に腕を掴まれて阻まれてしまう。青が振り仰ぐと保親の猛禽類のような鋭い瞳は東だけを映していた。
険を滲ませた青が東へ視線を走らせると、家臣に腕を捩じり上げられた東が取り押さえられていた。瞬時、頭巾と布作面が剥がされてしまう。
露わになる白銀の髪、深紅の瞳にどよめきが沸き立つ。
幸子が、声高に言った。
「ほら、私の言っていたことは本当だったでしょう? 青は、あなたを騙して白人を匿っていたのよ。……本当に、悪い子」
着物の袖口で覆われた幸子の唇が、愉快そうな笑みを滲ませていることが容易に想像できた。
不意に、幸子の視線が青から東へ移る。
そこで抱いた違和感に、青は一瞬にして悟った。
東を見下ろす幸子の狡猾な視線、そして東の後悔の念が滲む表情。
顔を顰めた青は歯噛みし、低く唸った。
「……東を脅していたのか」
白人だということを露見させまいと東は、國保と赤子を殺したのか。
私に迷惑をかけまいと。
内から湧き上がる怒りに任せて青は保親の手を振り払い、抜刀した。
「母上、あなたという方は!」
「青、やめろ……!」
東が青の名を呼ぶも、家臣に頭を畳に押し付けられてしまう。
殺気立つ青に刃を向けられた幸子は恐怖に慄く素振りを見せ、保親の腕に縋って助けを求めた。
「ひぃぃ! 恐ろしや! 母に刃を向けるなんて……! あなた、助けて」
しかし、保親は幸子の手を振り払う。
「戯け者が」
保親の冷たい視線に、一瞬にして幸子の表情から色が消え失せる。保親は胸元から何かを取り出し畳に投げ捨てた。
「松老院から書状が届いた。そこには白人の隠匿の疑いにて検挙すると書かれている。無論、言いがかりだと返したが……。お前が漏洩したのだろう。松老院に上手く唆せられおって」
蔑むように吐き捨てる保親に、幸子は、わけがわからないと困惑する。
「ど、どうしていけないことなのです? 青があなたに嘘をついて白人を……。白人を匿うだけでも断罪。美弥藤家を断絶するやもしれないのですよ? 今すぐ、この白人を斬り捨てたらよいではないですか」
保親はわずかに顔を顰め、淡々と言った。
「どうして、娘を信じてやらんのだ。私にはわからぬ」
幸子は思いっきり眉根を寄せた。
「わかりませぬ。……わかりませぬ! 私は、わたくしは、あなたさまのことを、美弥藤のことを、いちばんに想って……」
「所詮、お前は自分のことだけが可愛くて仕方ないのだ。……もう、よい。お前のような奥はいらん。出ていけ」
幸子は顔面蒼白する。縋りつくように、跪いて懇願する。
「お、お待ちください。それだけはご勘弁くださいませ。松老院さまには、私からも弁解の書状を……」
「聞こえなかったか? 出ていけ」
幸子の語尾を鋭く遮った保親の声音は冷塊と化し、幸子を奈落の底へ突き落した。
力なくゆらりと立ち上がった幸子の顔は生気を失ったかのように青白く、亡霊のようだった。
そのとき、
「そのように騒がれて、どうしたのですか」
屋敷内に轟く異様な喧噪に訝しく思った章子がやってきた。
章子の存在に、幸子が帯に手を掛けた。
青と保親は同時に表情に険を走らせる。
瞬間、懐剣を抜いた幸子が章子に襲い掛かった。
幸子の刃が章子に届く前に、赤い液体が部屋に飛び散る。
保親に斬り付けられ、崩れ落ちる幸子の背中から溢れる真っ赤な血を青はただただ見ていることしかできなかった。
章子の悲鳴を聞きながら、幸子は口惜し気に唸り声を上げる。
「……私は、何も悪くない」
そう呪いの言葉を呟くように繰り返す血に塗れた幸子は震える腕を伸ばしたところで、保親に心臓を一突きされて息絶えた。
青は、自分が振り上げられなかった刀を見つめた。章子に襲い掛かろうとした幸子に青は咄嗟に刀を振り上げようとした。
章子とお腹の中にいる赤子を守らねば、と。
だが、できなかった。
このような醜態を晒した母親でも、自分を生んでくれた唯一の母親だということが脳裏に過って動けなかった。
青が呆然としていると、慌ただしい足音が駆けてくる。
「何事か」
保親が問うと、跪いた家臣は危難めいた声を上げた。
「屋敷に向かって松模様の旗印を掲げた軍勢が押し寄せてきております!」
松模様の旗印――それは松老院家の家紋だ。幸子と内通していた松老院が、白人隠匿の罪を裁きに攻めにやってきたのだろう。
青は刀の柄を握る手に力を込めた。
保親も家臣も、東の存在を知ってしまった。
保親はこの場で東の首を斬るだろう。
青はじりじりと保親から距離を取り、家臣の隙を狙って東を救うべく気を張り巡らす。
その場にいる家臣が固唾を飲んで保親の言葉を待っていた。
張り詰めた空気の中、保親だけ口角を吊り上げた。
「余程、私が憎いらしいな。……よかろう。松老院めと一戦交えようではないか」
思わぬ保親の言葉に青が顔を顰めていると、家臣がざわめき立った。
しかし、保親から放たれる気迫に感化された家臣たちは、血気盛んに雄叫びを上げ、戦の準備に取り掛かった。
短絡的な父親に、青は語気鋭く言う。
「父上! それでは、東を匿っていると言っているのも同然。美弥藤家が途絶えてしまいます」
青へ視線を映した保親は片方の眉を跳ね上げた。
「……青、お前が戦の火種を持ち込んだのではないか」
青は口を噤み、唇を噛み締めた。
そうだ。私が、白人である東を匿うと決めたのだ。美弥藤家に迷惑がかかるとわかっていながらも、自分の手で守ると。
次期当主として自分は最初から間違えていたのだな、と青は自嘲した。
そして、青は刀を下ろして保親に跪いた。
「父上……私と縁をお切りください」
そう粛々と頭を垂れる青に章子が顔を顰めた。
「青! 何を言っているのです!」
青に駆け寄った章子が、青の背に手を添える。
「青、今言ったことを撤回なさい。美弥藤にはあなたのような子が必要なのです。今なら保親さまとて」
章子の必死なる説得を遮って保親は淡々と声を落とした。
「わかった」
「保親さま!」
非難めいた章子の声に保親は構わず続ける。
「その白人は、蓮水家の倅か? 目元が直政によう似ておる」
察しの良い保親に青は顔を伏せたまま苦笑する。
青の沈黙を肯定と捉えた保親はやれやれと嘆息をつく。
「丁度よいわ。松老院とは決着をつけたかったしな。……お前は、これからどうするのだ」
保親にそう問われ、青はゆっくりと顔を上げて微笑んだ。
これから、どうするか。
自分がどうしたいかなんて、答えはひとつしかない。
「私は……東と共に生きてまいります」
青はすぐさま東から離れて立ち上がる。
同時に、障子が勢いよく開け放たれた。振り返った青は渋面を作って檄を飛ばす。
「声をかけぬとは、無礼……」
縁側に立つ影に、青は声の勢いを失った。刀を手に持つ数人の家臣と幸子、そして保親がそこに立っていた。
どこか優越に浸るような幸子の表情に青は嫌な予感がする。
その場に漂う物々しい雰囲気に青が瞠目していると、家臣が躊躇することなく部屋へ足を踏み入れ、東を捕えようとした。
「何をする!」
青が家臣を制しようとするも、保親に腕を掴まれて阻まれてしまう。青が振り仰ぐと保親の猛禽類のような鋭い瞳は東だけを映していた。
険を滲ませた青が東へ視線を走らせると、家臣に腕を捩じり上げられた東が取り押さえられていた。瞬時、頭巾と布作面が剥がされてしまう。
露わになる白銀の髪、深紅の瞳にどよめきが沸き立つ。
幸子が、声高に言った。
「ほら、私の言っていたことは本当だったでしょう? 青は、あなたを騙して白人を匿っていたのよ。……本当に、悪い子」
着物の袖口で覆われた幸子の唇が、愉快そうな笑みを滲ませていることが容易に想像できた。
不意に、幸子の視線が青から東へ移る。
そこで抱いた違和感に、青は一瞬にして悟った。
東を見下ろす幸子の狡猾な視線、そして東の後悔の念が滲む表情。
顔を顰めた青は歯噛みし、低く唸った。
「……東を脅していたのか」
白人だということを露見させまいと東は、國保と赤子を殺したのか。
私に迷惑をかけまいと。
内から湧き上がる怒りに任せて青は保親の手を振り払い、抜刀した。
「母上、あなたという方は!」
「青、やめろ……!」
東が青の名を呼ぶも、家臣に頭を畳に押し付けられてしまう。
殺気立つ青に刃を向けられた幸子は恐怖に慄く素振りを見せ、保親の腕に縋って助けを求めた。
「ひぃぃ! 恐ろしや! 母に刃を向けるなんて……! あなた、助けて」
しかし、保親は幸子の手を振り払う。
「戯け者が」
保親の冷たい視線に、一瞬にして幸子の表情から色が消え失せる。保親は胸元から何かを取り出し畳に投げ捨てた。
「松老院から書状が届いた。そこには白人の隠匿の疑いにて検挙すると書かれている。無論、言いがかりだと返したが……。お前が漏洩したのだろう。松老院に上手く唆せられおって」
蔑むように吐き捨てる保親に、幸子は、わけがわからないと困惑する。
「ど、どうしていけないことなのです? 青があなたに嘘をついて白人を……。白人を匿うだけでも断罪。美弥藤家を断絶するやもしれないのですよ? 今すぐ、この白人を斬り捨てたらよいではないですか」
保親はわずかに顔を顰め、淡々と言った。
「どうして、娘を信じてやらんのだ。私にはわからぬ」
幸子は思いっきり眉根を寄せた。
「わかりませぬ。……わかりませぬ! 私は、わたくしは、あなたさまのことを、美弥藤のことを、いちばんに想って……」
「所詮、お前は自分のことだけが可愛くて仕方ないのだ。……もう、よい。お前のような奥はいらん。出ていけ」
幸子は顔面蒼白する。縋りつくように、跪いて懇願する。
「お、お待ちください。それだけはご勘弁くださいませ。松老院さまには、私からも弁解の書状を……」
「聞こえなかったか? 出ていけ」
幸子の語尾を鋭く遮った保親の声音は冷塊と化し、幸子を奈落の底へ突き落した。
力なくゆらりと立ち上がった幸子の顔は生気を失ったかのように青白く、亡霊のようだった。
そのとき、
「そのように騒がれて、どうしたのですか」
屋敷内に轟く異様な喧噪に訝しく思った章子がやってきた。
章子の存在に、幸子が帯に手を掛けた。
青と保親は同時に表情に険を走らせる。
瞬間、懐剣を抜いた幸子が章子に襲い掛かった。
幸子の刃が章子に届く前に、赤い液体が部屋に飛び散る。
保親に斬り付けられ、崩れ落ちる幸子の背中から溢れる真っ赤な血を青はただただ見ていることしかできなかった。
章子の悲鳴を聞きながら、幸子は口惜し気に唸り声を上げる。
「……私は、何も悪くない」
そう呪いの言葉を呟くように繰り返す血に塗れた幸子は震える腕を伸ばしたところで、保親に心臓を一突きされて息絶えた。
青は、自分が振り上げられなかった刀を見つめた。章子に襲い掛かろうとした幸子に青は咄嗟に刀を振り上げようとした。
章子とお腹の中にいる赤子を守らねば、と。
だが、できなかった。
このような醜態を晒した母親でも、自分を生んでくれた唯一の母親だということが脳裏に過って動けなかった。
青が呆然としていると、慌ただしい足音が駆けてくる。
「何事か」
保親が問うと、跪いた家臣は危難めいた声を上げた。
「屋敷に向かって松模様の旗印を掲げた軍勢が押し寄せてきております!」
松模様の旗印――それは松老院家の家紋だ。幸子と内通していた松老院が、白人隠匿の罪を裁きに攻めにやってきたのだろう。
青は刀の柄を握る手に力を込めた。
保親も家臣も、東の存在を知ってしまった。
保親はこの場で東の首を斬るだろう。
青はじりじりと保親から距離を取り、家臣の隙を狙って東を救うべく気を張り巡らす。
その場にいる家臣が固唾を飲んで保親の言葉を待っていた。
張り詰めた空気の中、保親だけ口角を吊り上げた。
「余程、私が憎いらしいな。……よかろう。松老院めと一戦交えようではないか」
思わぬ保親の言葉に青が顔を顰めていると、家臣がざわめき立った。
しかし、保親から放たれる気迫に感化された家臣たちは、血気盛んに雄叫びを上げ、戦の準備に取り掛かった。
短絡的な父親に、青は語気鋭く言う。
「父上! それでは、東を匿っていると言っているのも同然。美弥藤家が途絶えてしまいます」
青へ視線を映した保親は片方の眉を跳ね上げた。
「……青、お前が戦の火種を持ち込んだのではないか」
青は口を噤み、唇を噛み締めた。
そうだ。私が、白人である東を匿うと決めたのだ。美弥藤家に迷惑がかかるとわかっていながらも、自分の手で守ると。
次期当主として自分は最初から間違えていたのだな、と青は自嘲した。
そして、青は刀を下ろして保親に跪いた。
「父上……私と縁をお切りください」
そう粛々と頭を垂れる青に章子が顔を顰めた。
「青! 何を言っているのです!」
青に駆け寄った章子が、青の背に手を添える。
「青、今言ったことを撤回なさい。美弥藤にはあなたのような子が必要なのです。今なら保親さまとて」
章子の必死なる説得を遮って保親は淡々と声を落とした。
「わかった」
「保親さま!」
非難めいた章子の声に保親は構わず続ける。
「その白人は、蓮水家の倅か? 目元が直政によう似ておる」
察しの良い保親に青は顔を伏せたまま苦笑する。
青の沈黙を肯定と捉えた保親はやれやれと嘆息をつく。
「丁度よいわ。松老院とは決着をつけたかったしな。……お前は、これからどうするのだ」
保親にそう問われ、青はゆっくりと顔を上げて微笑んだ。
これから、どうするか。
自分がどうしたいかなんて、答えはひとつしかない。
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