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第十八話 紫龍幽閉
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「兄上たちがギャンブルで大負けして
国家規模の損失を出した?」
王妃の謁見の間に通されたクラウドと紫龍は、
互いに顔を見合わせた。
「ああもうっ、あの馬鹿王子たちったら」
王妃は怒りに、青ざめている。
「まあ、その損失分くらいはわたくしの老後の貯蓄資金を多少回せば、
なんとかなるのですけれど……」
王妃は溜息をついて、クラウドに向き直った。
「クラウド、お前に子の産めぬ男の妃を迎えたのは、
異腹の兄たちを刺激せぬため、そしてそれはお前を護るためでもありました。
しかし事態がこうなってしまった以上、
お前の兄たちの皇位を剥奪せざる負えません。
ゆえに……わかりますね、クラウド」
王妃がきつくクラウドを見据えた。
「あなたがこの国の皇太子となるのです」
(え? 面倒臭っ!)
クラウドは露骨に顔を顰めた。
王妃はそんなクラウドを怒りの籠った瞳で睨み付けた。
「クラウド、お前が皇位継承者として決定した以上、
早急に側室を迎える準備をいたします」
王妃は有無を言わさぬ強い口調でそう言った。
そんな王妃の様子にクラウドの顔色が変わる。
「待ってください。俺は紫龍を愛しています。
側室など持つ気はありません」
クラウドに焦りの色が滲む。
「何をいっているの? クラウド、今は早急に世継ぎが必要なのです。
子の産めぬ正室に、一体どれほどの価値があるというの?
お前があくまで側室を娶ることに難を示すのであれば……
いいでしょう。紫龍を幽閉しなさい」
冷徹に言い放った王妃の言葉に、
クラウドは激昂する。
「ばっばあ……殺すぞ!」
王妃に掴み掛ろうとするクラウドを、屈強なSPたちが取り囲み、
その腕をねじり上げた。
「死なない程度だったら、腕の一本くらい折れても構わないわ。
そのほうがこの子も目が覚めるでしょうよ」
そして王妃は冷たくクラウドに笑いかけた。
「ようく覚えておくことね、
あなたの愛妻がわたくしの手の中にあることを」
王妃の屈強なSPたちに身体を押さえつけられて、
クラウドは紫龍が部屋から連れていかれるのを、
ただ見ているしかなかった。
国家規模の損失を出した?」
王妃の謁見の間に通されたクラウドと紫龍は、
互いに顔を見合わせた。
「ああもうっ、あの馬鹿王子たちったら」
王妃は怒りに、青ざめている。
「まあ、その損失分くらいはわたくしの老後の貯蓄資金を多少回せば、
なんとかなるのですけれど……」
王妃は溜息をついて、クラウドに向き直った。
「クラウド、お前に子の産めぬ男の妃を迎えたのは、
異腹の兄たちを刺激せぬため、そしてそれはお前を護るためでもありました。
しかし事態がこうなってしまった以上、
お前の兄たちの皇位を剥奪せざる負えません。
ゆえに……わかりますね、クラウド」
王妃がきつくクラウドを見据えた。
「あなたがこの国の皇太子となるのです」
(え? 面倒臭っ!)
クラウドは露骨に顔を顰めた。
王妃はそんなクラウドを怒りの籠った瞳で睨み付けた。
「クラウド、お前が皇位継承者として決定した以上、
早急に側室を迎える準備をいたします」
王妃は有無を言わさぬ強い口調でそう言った。
そんな王妃の様子にクラウドの顔色が変わる。
「待ってください。俺は紫龍を愛しています。
側室など持つ気はありません」
クラウドに焦りの色が滲む。
「何をいっているの? クラウド、今は早急に世継ぎが必要なのです。
子の産めぬ正室に、一体どれほどの価値があるというの?
お前があくまで側室を娶ることに難を示すのであれば……
いいでしょう。紫龍を幽閉しなさい」
冷徹に言い放った王妃の言葉に、
クラウドは激昂する。
「ばっばあ……殺すぞ!」
王妃に掴み掛ろうとするクラウドを、屈強なSPたちが取り囲み、
その腕をねじり上げた。
「死なない程度だったら、腕の一本くらい折れても構わないわ。
そのほうがこの子も目が覚めるでしょうよ」
そして王妃は冷たくクラウドに笑いかけた。
「ようく覚えておくことね、
あなたの愛妻がわたくしの手の中にあることを」
王妃の屈強なSPたちに身体を押さえつけられて、
クラウドは紫龍が部屋から連れていかれるのを、
ただ見ているしかなかった。
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