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第十九話 エアリス始動
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「大変なことになりましたな、エアリス殿……。
っていうか何気にチョコレートパフェを食している場合では
ないと思われるのですが……」
王宮の社員食堂ならぬ、近衛隊食堂にて、
エアリスは執事アルバートンにチョコパを奢ってもらっていた。
「何をおっしゃるの? アルバートンさん。
こういう時だからこそ、糖分を摂取して
頭の回転をよくするように努めているのです」
エアリスはチョコパを平らげ、
ちゃっかりとウェイトレスに紅茶のおかわりを注文していた。
「しかし王妃様も早まったことをなさったものだわ。
世継ぎが欲しいからっていうんだったら、別に紫龍様でも全然OKなのにね」
そういって紅茶を啜るエアリスに、
アルバートンが、多少ひきつった顔で言った。
「まさか……パタリロのマライヒじゃあるまいし、
さすがに男に子供は産めないでしょう」
「産めますよ?」
エアリスが平然と言った。
「紫龍様は竜族の血を引く半月ですもの。
竜族にとっての生殖は恋とともに始まるのですが、
それは紫龍様の『初めて』で立証済み。
あれはアルバートンさんの滋養強壮剤を飲ませたと言い繕いましたけど、
実際単なる麦茶でクラウド様に欲情していましたものね」
そういってエアリスは二杯目の紅茶を飲み干した。
「え? じゃあ紫龍様って排卵とかなさっておいでなのですか?」
(アルバートンが言うと何気に卑猥に感じるのはなぜだろう)
エアリスは素朴なツッコミを飲みこみつつ、平然を装った。
「まあ……そうですね。竜族の場合は満月の夜に、
深く愛し合って逢瀬を重ねると子どもが授かるのです。
えっと次の満月の夜は……っと」
エアリスは鞄からピンクのカラフルな手帳を取りだした。
「一週間後ですわね」
「ではその日には、
お二人にがんばってもらうべく全力を尽くしましょう」
エアリスとアルバートンは互いに頷きあい固く握手を交わしたのだった。
っていうか何気にチョコレートパフェを食している場合では
ないと思われるのですが……」
王宮の社員食堂ならぬ、近衛隊食堂にて、
エアリスは執事アルバートンにチョコパを奢ってもらっていた。
「何をおっしゃるの? アルバートンさん。
こういう時だからこそ、糖分を摂取して
頭の回転をよくするように努めているのです」
エアリスはチョコパを平らげ、
ちゃっかりとウェイトレスに紅茶のおかわりを注文していた。
「しかし王妃様も早まったことをなさったものだわ。
世継ぎが欲しいからっていうんだったら、別に紫龍様でも全然OKなのにね」
そういって紅茶を啜るエアリスに、
アルバートンが、多少ひきつった顔で言った。
「まさか……パタリロのマライヒじゃあるまいし、
さすがに男に子供は産めないでしょう」
「産めますよ?」
エアリスが平然と言った。
「紫龍様は竜族の血を引く半月ですもの。
竜族にとっての生殖は恋とともに始まるのですが、
それは紫龍様の『初めて』で立証済み。
あれはアルバートンさんの滋養強壮剤を飲ませたと言い繕いましたけど、
実際単なる麦茶でクラウド様に欲情していましたものね」
そういってエアリスは二杯目の紅茶を飲み干した。
「え? じゃあ紫龍様って排卵とかなさっておいでなのですか?」
(アルバートンが言うと何気に卑猥に感じるのはなぜだろう)
エアリスは素朴なツッコミを飲みこみつつ、平然を装った。
「まあ……そうですね。竜族の場合は満月の夜に、
深く愛し合って逢瀬を重ねると子どもが授かるのです。
えっと次の満月の夜は……っと」
エアリスは鞄からピンクのカラフルな手帳を取りだした。
「一週間後ですわね」
「ではその日には、
お二人にがんばってもらうべく全力を尽くしましょう」
エアリスとアルバートンは互いに頷きあい固く握手を交わしたのだった。
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