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双発爆撃機飛龍
大転換
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九六式陸上攻撃機の開発は日本陸海軍に自信を与え、また劣勢な国力を跳ね返す方法を編み出した。
「もはや戦艦は魚雷を投下してくる航空機に対抗できない」
これが日本海軍のいわゆる左派の考えだったが、これは陸軍にも言えた。
考えてみれば駆逐艦が魚雷を投下するとの航空機が魚雷を投下するのであったら何も変わらないのである。
また、陸軍も戦車によって敵陣地を吹き飛ばすのと航空機の爆弾で敵陣地を吹き飛ばすのは同じだった。
これで、戦艦を撃沈出来ないと言うのは暴論に違いなかった。
結局、陸海の首脳部はこれらの意見に押し出される形となり、航空機やそのエンジンの開発、生産に力を注ぎ始めたのである。
この影響で陸軍は師団の増強の取りやめ、海軍では主力艦の建造の取りやめることになった。
守旧派からしてみれば痛恨の極みだったが、日本陸海軍はこうして大きく動き始めたのである。
航空機を開発したり生産するのは良いが、どの機体にするのかは決めなければならなかった。
陸海で別々に生産するというのは論外だが、偵察機やら艦攻やらその他にも必要性が低い機体が生産されていた状況であった。
そこで陸海の担当者は協議を重ねて、以下のようになった。
まず、戦闘機であるが主に2機種が生産されることになる。
格闘性能に優れる軽戦闘機に高速性能と火力に優れる重戦闘機だ。
この2機種を生産する理由だが、それは両者のいいとこどりでである。
軽戦闘機は格闘性能に優れるがそこまで高速ではなく、また武装も貧弱だ。
翻って重戦闘機は高速かつ重武装だが格闘性能は高くない。
どちらか一方を生産すれば、その戦闘機の機体性能に合わせた戦闘しか出来なくなるが、どちらも生産すればこれを組み合わせた戦闘が行えるのである。
次に、攻撃機である。
攻撃機は単発襲撃機と双発爆撃機、そして四発爆撃機や六発爆撃機を生産することとされていた。
六発は当然ながら、四発も開発することは日本にとって挑戦に違いなかったがこれらを生産することで長大な攻撃半径を有することが出来る。
また、軍首脳部はこれらの航空機をまるで”艦隊”かのように運用して、戦闘を優位に進めようと考えていたのである。
例えば、爆撃機は当然攻撃力の源であるが、四発爆撃機は双発爆撃機より頑丈で指揮官機としてうってつけだった。
また、戦闘機は迎撃機を撃退するのに必要であるし、双発爆撃機は使い勝手が良い。
まるで戦艦や巡洋艦、駆逐艦である。
こうして日本軍はいわば”空中艦隊”の建設に邁進していくことになる。
「もはや戦艦は魚雷を投下してくる航空機に対抗できない」
これが日本海軍のいわゆる左派の考えだったが、これは陸軍にも言えた。
考えてみれば駆逐艦が魚雷を投下するとの航空機が魚雷を投下するのであったら何も変わらないのである。
また、陸軍も戦車によって敵陣地を吹き飛ばすのと航空機の爆弾で敵陣地を吹き飛ばすのは同じだった。
これで、戦艦を撃沈出来ないと言うのは暴論に違いなかった。
結局、陸海の首脳部はこれらの意見に押し出される形となり、航空機やそのエンジンの開発、生産に力を注ぎ始めたのである。
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そこで陸海の担当者は協議を重ねて、以下のようになった。
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