九九式双発艦上攻撃機

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南方作戦

偵察隊

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第一航空艦隊は12月24日にはシンガポールまで600海里の地点まで到達した。
この時、南雲は6機の九九式艦攻は索敵機としてシンガポール上空に放った。
こえはシンガポール港にどれだけの艦艇が居るのかを確認するためであった。
「結果次第では周辺海域への索敵も行わねばならない」
南雲はそう言いつつ、敵艦隊はシンガポールに居ることを見抜いていた。
(この辺りには大艦隊を留め置くことが出来る港をもつ都市はシンガポール以外にない。遊弋していることも考えられるが、それならば我々の潜水艦が発見しているはず。となると、シンガポールに居るはずだ)
そしてこの南雲の読みはしっかり的中することになる。
「長官!今しがた、偵察隊からの報告が届きました!どうやら、敵戦艦3隻、空母2隻を中核とする有力な艦艇が碇泊しているとのことです!」
これに南雲は大きく頷いた。
「全力出撃だ。敵艦隊を殲滅してやれ!」
こうして第一航空艦隊の空母艦上では出撃準備がなされていったのである。


6機の艦攻はしっかりシンガーポール上空へ到達し、詳細な情報も報告してきた。
「どうやら敵艦隊は多国籍のようです」
これを聞いた南雲は是非もなく頷く。
「多国籍でも関係ない。撃滅あるのみだ。それはそうと、偵察隊の6機はどうなっている?」
この問いに草鹿は明るい顔で応えた。
「全機、迎撃を受けながらも無事に帰投中であります」
すると南雲は満足そうに腕を組んだのである。


第一航空艦隊がシンガポールまで520海里に踏み込んだ時点で南雲は攻撃隊の出撃を下令した。
やはり、全機を一気に舞い上げることは出来なかったがそれでも400機以上は出撃させることが出来た。
第一波は艦戦306機、艦攻108機。
第二波は艦戦108機、艦攻192機。
この大兵力をもってシンガポールを攻撃するのである。


一方のシンガポール側であるが、日本軍の偵察機をまんまと取り逃がし少しいらだっていた。
「空軍は日本軍の双発機すら撃墜できないのか」
彼らには今だウェーキ島沖海戦の詳細が伝わっておらず、日本の航空技術を舐めていた。
一部にはこの状況を危惧して、”BADA艦隊を出撃させた方がいいのでは”という意見が出たが、出港にはきっかり2時間ほどかかる。
確かにフィリップス長官は出港を決意したものの、罐室の火すら点っていなかったため出港までに時間が掛かることは甘受しなければならなかった。
フィリップスらは航空攻撃の危険性を知っていたものの、どうすることも出来なかったのである。

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