九九式双発艦上攻撃機

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パナマ強襲作戦

サンディエゴ空襲

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1943年7月22日。
真珠湾には3つの機動艦隊と1つの艦隊が碇泊していた。
3つの機動艦隊の艦上にはしっかり二式艦戦一三型と九九式艦攻三二型が配備されている。
そして出港の時が訪れる。
事前に暗号は変更済みであり、解読されるようなことは向こう1カ月は無い。
「全艦、武運を祈る」
山本は出港していく艦艇たちを見ながらそう呟いた。


3個機動艦隊はタンカーを伴って一塊となって進撃して行く。
第四艦隊は護衛空母に合わせてゆっくりだ。
艦上には予備の二式艦戦や九九式艦攻がある。
そこから1週間かけてゆっくりと航海していった。
この辺りは民間船も全く通らない。
そのため、ただただ軍艦の列が通り過ぎてゆくだけである。
そしてパナマ沖1000海里にさしかかった時、第三航空艦隊が分派してサンディエゴを目指す。
残る2個機動艦隊は時が来るまでただ待つ。


第三機動艦隊は現地時間7月31日の午前2時にサンディエゴ沖650海里に到達した。
辺りは暗闇が支配している。
「攻撃隊は発進せよ」
号令と共に空母の艦上が照明で明るくなる。
これに呼応して護衛艦艇が対潜警戒の隊形を取る。
そして九九式艦攻が出撃していった。
搭載しているのは三式六番二十三号爆弾を4発、240㎏である。
この爆弾は言わばクラスター爆弾である。
九九式艦攻は搭載量を240㎏に我慢すると600海里に航続距離が延びるのである。
第三機動艦隊は攻撃隊を発進させた後も東進を続け、550海里で艦載機を収容するという計画である。
出撃するのは九九式艦攻108機。
今回は直掩機は出せない。
航続距離が足らないからだ。
だからこそ、夜間に攻撃を仕掛けるのである。
108機の艦攻は飛び立ったかと思うと闇夜に飲まれていった。


108機の九九式艦攻は時より味方の位置を確認しながら、航法を行いつつ雲の上を進撃していた。
雲の上ということもあり、月明かりがあって衝突の心配はない。
これから3時間ほど飛行することになる。
九九式艦攻はその高性能の代償として操縦士を変えることが出来ない。
そのため、これから3時間は緊張状態のまま集中しなければならない。
一応、小便程度ならできるが気休め程度である。


3時間ほどすると雲の下に明かりが見えてきた。
どうやら到達したようだった。
攻撃隊は高度を落として港湾施設や飛行場に爆弾を落とす。
今回は急降下爆撃を行わなくてもいい。
とにかく、サンディエゴが空爆されたという事実が最も重要かつ最大の戦果なのである。
こうして108機の九九式艦攻は爆撃を終え、帰路に就いた。
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