九九式双発艦上攻撃機

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ハワイ沖決戦

矮星エンジン一一型

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烈風が制式採用された裏で、三菱の技術陣は遂に中島製の誉エンジンを打倒できるエンジンの開発に成功した。
社内試作番号A20である。
本エンジンは傑作と名高い金星エンジンを18気筒に大型化したエンジンである。
エンジン直径は1250㎜と誉と同様であるが、馬力はなんと2250馬力を発揮可能であった。
誉のおよそ1割増しの出力である。
これはアメリカ軍の主力エンジンであるプラット・アンド・ホイットニー社製のR2800と同等かやや劣勢程度の出力であった。
ただ、このエンジンの直径は誉やA20より断然大きいため、このA20は傑作である。
だが、この大馬力と引き換えにA20は燃費が悪い。
といっても、それは誉と比べての話ではある。
海軍はすぐにこのエンジンを矮星わいせい一一型エンジンとして採用。
これを開発が完了したばかりの烈風にひとまず搭載してみることにした。
すると、最高時速680㎞を優に突破した。
だが、やはり矮星エンジンは燃費が悪く500海里の飛行を行うには機体の大幅な改修が必要だった。
烈風はすでに洗練された機体であり、これを無理やり改造するとなると思わぬ不具合が発生する可能性があった。
そのため、海軍は烈風のエンジンは誉のままとした。
が、誉は陸海軍の次期戦闘機のために大量に必要になる。
となると九九式艦攻用の2000馬力エンジンが無くなることになる。
これを受けて航空本部は九九式艦攻改に矮星エンジンを装備することを決定。
矮星エンジンを念頭に空技廠は九九式艦攻の改造に着手することになる。


新型艦戦が制式化されたことによって二式艦戦は旧式化することになった。
だが、生産された機体が多い。
海軍はひとまず陸軍に相当数の二式艦戦を譲渡することとした。
前述の通り、陸軍は水冷エンジンを搭載した三式戦闘機で躓いており、現状は一式戦闘機が戦場を支えている有様であった。
その一式戦闘機ももはや三型となり、機首に20㎜機銃を2挺装備していた。
このおかげもあり、先のインパール作戦に呼応するビルマ航空戦では零戦と強力しながらではあるものの、連合軍機に対して互角以上に渡り合えた。
それでも、陸軍としては敵航空機に対して優位に立てる二式艦戦が欲しかったのである。
そのため海軍は半分以上の二式艦戦を陸軍航空隊に譲渡した。
二式艦戦はもはや5000機近く生産されていたが、すでに2000機以上を消耗しており陸軍に渡った二式艦戦は1500機弱であった。
さて、残る1500機の処遇についてだが、航空本部はこのうち700機ほどを”戦闘爆撃機”に改造することを決定したのであった。

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