九九式双発艦上攻撃機

ypaaaaaaa

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ハワイ沖決戦

基地航空隊

次にアメリカ艦隊に到達したのはハワイ基地から発進した攻撃隊だった。
南雲はここが正念場と全機に出撃させていた。
もし飛行場が空襲されればひとたまりもないのだが、防空に戦闘機を残したからといって敵機の攻撃を全て無力化することはできない。
それならば攻撃隊に全ての戦闘機を直掩として付けたほうが効果は高かった。
こうして攻撃機396機、戦闘機784機にのぼる攻撃隊が戦場に姿を現したわけだが、迎撃に出てきた敵戦闘機は少なかった。
烈風と二式戦爆との戦いで彼らは実に700機に近い機体を失っていた。
それでもまだ500機は残っているが、彼らも補給をしなければならず、迎撃に全機が舞い上がることはついになかった。
迎撃に上がれたのは結局は232機である。
彼らはともかく、双発の機体を攻撃しようとした。
だが、ここで立ち塞がったのが陸軍の疾風である。
疾風は烈風より厄介な戦闘機であり、搭乗員達は元気溌剌であった。
これを突破するのは至難の技であったが、数は少ない。
だが、突破したとしても、その後ろには二式艦戦が控えていた。
気を抜いて勝てる相手ではなく、加えて数も640機と膨大であったため結局は攻撃本隊に手を出す事ができなかった。
そうして、アメリカ艦隊はまたも日本軍攻撃隊の突入を許したのである。


オアフ島攻撃隊所属の396機の攻撃機は半数が800㎏爆弾を搭載し、半数を800㎏魚雷を搭載していた。
これらが全機突入するが、二式艦戦の208機は250㎏爆弾を搭載していた。
この爆弾はもし敵戦闘機が予想より多ければ投棄されることになっていたが、そうならなかったため先にこの208機が敵艦隊の対空砲を減殺することとした。
ここでもVT信管の威力は凄まじいものがあり。87機が叩き落とされたが、残る機体は全機が攻撃。
このうち34発の命中弾を得た。
これにより対空砲は少しの間だけではあるが、威力が減退したためすぐさま攻撃を開始。
目標はもちろん、主力空母である。
攻撃隊は攻撃前に76機の機体を喪失したが、それでも次々と爆弾を投下。
命中した爆弾は54発、魚雷は45本を数えた。
おおよそ3割程度の命中率を得た形だが、命中したのはほとんどがエセックス級空母であった。
最も被害が大きかったのはフランクリン、ボクサー、フォーミタブルの3隻であった。
3隻とも4発以上の爆弾と3本以上の魚雷を喰らっていた。
いくら装甲空母と言えども800㎏爆弾を喰らえば無事では済まなかった。
この3隻は大炎上し、魚雷を撃ちこまれて撃沈されたのである。
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