真・八八艦隊

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新・八八艦隊建設

③計画の裏側

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③計画は早くも1937年1月から開始されることになった。
これは英米に対して見解競争において少しでも優位を獲ろうとした軍令部の姿勢の表れであり、4隻の戦艦は同日に起工されることとされた。
補足として、日本海軍は初めてブロック工法という建艦方法をこの4隻の戦艦で実践する。
小規模な造船所で船の部位を建造し、最後にそれを組み合わせて建造する方法だが、これが成功すれば大型艦の建造はより早く行うことが出来る。
4隻の戦艦は48000トンの為、おおよそ3年で建造が完了する運びだ。
これは空母に改装される予定の10隻にも当てはまることであり、現在は艦上構造物を撤去している真っ最中であるが、既に内陸や大陸の造船所では飛行甲板であったり格納庫の建造が始まっている。
かなり無骨なデザインとなるが、それでも10隻の艦はその全てが2年半以内に改装を終える予定となっていた。


③計画は山本にとってある程度満足の行く内容となった。
戦艦は4隻建造されるが、全てが高速戦艦であり空母に十分随伴できる。
また、その肝心の空母も合計で10隻も増えるというのだから言うところは無かった。
ただ、予算はかなり膨れ上がってしまった。
戦艦1隻辺り1億円の費用がかかるため、4隻で4億円。
軽巡洋艦は1隻辺り3000万円のため、6隻で1億8000万円。
駆逐艦は1隻辺り1000万円が12隻と1200万円が12隻の2億4400万円。
合計で8億2400万円だが、これは建造に限った話である。
扶桑型戦艦の改装には1隻辺り3000万円のため、2隻で6000万円。
金剛型戦艦の改装には1隻辺り1500万円のため、4隻で6000万円。
最上型軽巡の改装には1隻辺り700万円のため、4隻で2800万円。
合計で1億4800万円もの費用が掛かるのである。
結局、③計画は9億7200万円となる。
本来なら、これに加えて航空隊の増設するための費用が必要になるが、山本は今回はほとんど増設させなかった。
代わりに研究開発費を3倍に増額させたのである。
(これら10隻の艦が空母への改装を終えるのは1939年ころだ…。その頃になると現有の航空機よりもっと性能が良いものが開発されているに違いない!なら、いまここで航空隊を増設させても安物買いの銭失いになりかねん!)
この考えの元、山本は開発費を3倍に増やしたのである。
このおかげで予算は当初より少し超過する程度に抑え込んだが、これは大砲屋に恩を売る形となり山本は④計画でその借りを返すことを軍令部に約束させたのである。
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