連合航空艦隊

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支那事変

九九式艦上戦闘機

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1939年7月13日。
この日、ある戦闘機が制式採用された。
九九式艦上戦闘機である。


九九式艦上戦闘機一一型
最高速度:時速503㎞
武装:20㎜機銃2挺、12.7㎜機銃2挺(機首)
翼面荷重:115㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:1人
航続距離:時速300㎞で1200海里
全長:11.00m
全幅:9.42m(折り畳み時6.95m)


開発者は九六式艦戦を開発した堀越二郎である。
ベースは九六艦戦だが、逆ガル翼は廃された。
これは量産性に配慮した結果であり、結果的に生産性は九六式に比べて上昇した。
また速度面についても時速500㎞の大台を超え、火力も申し分ないものだった。
だが機体強度などは妥協せざるを得ず、”さすがに”操縦席周りには装甲版が張られていたが他はおざなりだった。
それでも九六式艦戦を超える戦闘機が出来上がったのには変わりなく、すぐに量産体制に入った。
エンジンは九九式艦爆などにも搭載されている光エンジンだが、将来的なエンジンの換装も視野に入っておりエンジン回りは少し余裕がある設計となっていた。


「我が海軍の航空隊は着々と世界一となりつつある」
山本は長門の長官室で堀に言う。
「そうだな。空母の数ではすでに世界一だが」
堀を茶をすすっていた。
「そのことだ。アメリカに何か動きはないか?」
山本は対米戦には反対だ。
だが、仮想敵ではある。
「あちらはどうやら我々の動きに一種の気味悪さを感じているらしい。”戦艦を空母に改装するなど、ついに狂ったか”とな」
山本は声を出した笑った。
「それは傑作だ。だが、何も対策をしないということはないだろう?」
「俺もそう思ったんだが、どうにも戦艦の建造で忙しいらしくてな。空母も建造するには建造するがそこまでだ」
山本は大きく頷いた。
「そういえば、陸奥はどうなってる?」
「貴様の言う通り、砲塔だけドイツに持って行った。艦橋も撤去されて着々と空母化への下処理が行われている最中だ」
「そうか…そろそろこの長門ともしばしの別れか」
山本はあからさまにとぼけて見せる。
「分かっていたことだろうに…」
堀は呆れた目で山本を見ていた。
これに山本はまたも大いに笑う。
「分かっている分かっている。航空艦隊構想はあと2年で完成にこぎつけるのだから、これくらい安いものよ」
「かれこれ10年か」
堀は感慨深げに言う。
「10年で帝国海軍は他国の海軍とは違う次元に進んだ。戦争が起こらないことが一番いいのだが、戦争になればいい戦いができる」
山本は決して”勝てる”とは断言しなかった。
相手が分からないからである。
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