連合航空艦隊

米豪遮断作戦

豪州本土攻撃作戦

豪州本土攻撃作戦は1942年6月5日に発動された。
敵の懐に飛び込むということもあり、古賀などの第一航空艦隊司令部は第一航空艦隊を再び統合。
12隻の空母を持ってオーストラリアを”徹底的に痛めつけてやろう！”と言うのだ。
大本営としては第一航空艦隊の活躍の如何によって、もしかしたら”豪州が単独講和を申し入れてくる”と考えており、掛ける期待は大きい。
ともかく、6月5日には第一航空艦隊はポートモレスビーを出港しまずはダーウィンに向かった。


日本海軍の大機動部隊が動き始めたことはブリスベンにいる南太平洋総指令のマッカーサーの知る所となっていた。
彼はすぐに海軍に対して第三八機動部隊の動員を下令。
これをスプールアンスが断る理由は無く、8隻の空母を含む32隻の艦隊は出撃した。
だが、彼らとて日本軍が”どこを攻撃しに来るのか”ということは予測するのは難しい。
一応、”ダーウィンが危ないのではないか…”という所見はあったが、憶測に過ぎず、またダーウィンは北オーストラリアに在り、日本軍の占領地の目と鼻の先だった。
例えダーウィンに日本海軍の機動部隊が現れたとして、そこに第三八機動部隊を送り込もうものなら優勢な日本軍基地航空隊によりその戦力を漸減され、機動部隊同士の戦いにおいて破滅的な敗北を喫してしまうということは目に見えていた。
そのため、アメリカ海軍としては”ブリスベン近くまで誘引する必要がある！”と判断していた。
第三八機動部隊はその方針に従ってニューカレドニアなど外南洋に展開。
ポートモレスビー奪還も考えなかったわけではないが、やはりガダルカナル島をはじめとするソロモン諸島が早々に日本軍の手に落ち、航空隊が進出してしまっているためまずはこの航空隊を壊滅させてから、やっとポートモレスビー攻撃へ移れる。
その間に日本海軍の機動部隊が援護に現れた時、第三八機動部隊は日本軍の基地航空隊と機動部隊の両方を相手にしなければならない。
これだとまともな戦いは出来ず、第三八機動部隊はこれまた壊滅してしまう。
こうして第三八機動部隊は外南洋に展開し、日本海軍機動部隊を待ち伏せることになる。


第一航空艦隊は6月10日を期してダーウィンを猛烈な勢いで空爆。
見事ダーウィンの航空基地や港湾施設をほぼ無傷で壊滅させ、初戦に花を添えた。
第一航空艦隊はそのまま東進しケアンズを空襲。
ここでは少なからず戦闘が発生し、被撃墜機が出たがそれでもケアンズは航空基地などを重点的に破壊された。
第一航空艦隊司令部の次の目標は、ブリスベンである。