連合航空艦隊

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米豪遮断作戦

第一波攻撃隊

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第三八機動部隊攻撃隊の空襲を見事退けた第一航空艦隊はすぐに攻撃隊の発進を下令した。
第一波攻撃隊として九九式艦戦78機、九九式艦爆108機の計186機が出撃。
この78機の九九式艦戦は先ほどの防空戦に置いて艦隊直掩に当たっていた機体たちである。
彼らはそこまで燃料を消費しておらず、また疲労も少ないことから第一波攻撃隊の直掩隊としてそのまま攻撃に出向くことになっている。
九九式艦爆は今回に限って斜め飛行甲板も使用され、甲板作業員が休み暇がないほどひっきりなしに発艦していった。
「全機、発艦完了いたしました」
草鹿にそう言われて古賀は時間を見る。
今だ15分しか経っていなかった。
(これなら敵機が着艦作業に入っている頃に攻撃隊は到達できるな…)
古賀はそう思い大きく頷いたのである。
第一波攻撃隊を放った第一航空艦隊は迎撃隊の九九式艦戦を収容し、第二波攻撃の準備に取り掛かった。


一方、第三八機動部隊の司令部はお通夜のような雰囲気だった。
なにせ600機も攻撃隊を放ったのに、わずかに至近弾1発と言うのは想定外も想定外だった。
それおも攻撃隊の半数は撃墜され、残りの機体も大小さまざまな損傷を負っていた。
到底二の矢を継げる状況ではない。
(先手を打ち過ぎて日本軍が攻撃隊を放つ前に日本艦隊を発見してしまった…敵の指揮官はこの状況を鑑みて防空戦に徹することにしたのだろう…)
スプールアンスは心の中で敵将に敬意を示した。
だが、まだ戦闘は終わっていない。
それどころか、次は第三八機動部隊が空襲を受ける番だ。
出来ればすぐにでも退避したいというのが第三八機動部隊の乗組員の総意であったが、今だ攻撃隊が帰還しておらずこれを回収しなければ最悪200機以上の機体が海に不時着する事態になりかねなかった。
だが、スプールアンスは実に懸命であった。
(すでに半数以上が撃墜されているということは、機体を収容するのに8隻も空母は要らない)
そう考え、防御力に勝るイギリス装甲空母3隻とサラトガが戦場に踏みとどまり、残りの4隻は早々に退避させることにした。
もはや味方航空隊は壊滅状態にあるなかで危険の戦場に多数の空母をほぼ野ざらしでおいておくことは愚の骨頂に違いなかった。
4隻の空母はほとんど護衛艦艇を従えず、一路ブリスベンを目指す。
そして残った4隻の空母の内の1隻であるサラトガにはスプールアンスが移乗し、最後まで戦闘の指揮を執ろうと息巻いていた。
そして、レーダーが攻撃隊と思しき機影を認めた。
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