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エ号作戦
二式艦上戦闘機一一型
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次期作戦に向けて海上戦力の準備は順調に進んでいるが、それは艦載機に関しても言えることだった。
九九式艦爆に関してはすでに二三型への更新が行われていてが、九九式艦戦は改良機の開発が難航していた。
九九式艦戦一一型でははエンジンに1000馬力を発揮できる栄二一型エンジンを搭載していたが、これでは大幅な性能向上は無しえないとして、搭載エンジンを金星に変更したのだ。
金星エンジンは1500馬力を発揮可能で整備性も良好である。
ただ、惜しむべきはエンジン直径が大きく燃費が悪いことだが戦闘機としての性能は上昇する。
三菱は機体を作り直す勢いで九九式艦戦の改良に当たり、ついにその努力は実ったのである。
二式艦上戦闘機一一型
最高速度:時速623㎞
武装:20㎜機銃2挺、12.7㎜機銃2挺(機首)
翼面荷重:155㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:1人
航続距離:時速465㎞で1000海里
全長:11.50m
全幅:11.32m(折り畳み時4.95m)
制式採用された本機を海軍航空本部は九九式艦戦とせず二式艦上戦闘機として採用した。
九九式艦戦は軽戦闘機の性格が強いのに対して金星エンジンを搭載した本機は明らかに重戦闘機である。
そのため、海軍航空本部は両機を同一にすると要らぬ混乱が起きる可能性を勘案して二式艦上戦闘機として制式採用に踏み切ったのである。
このような経緯があるものの二式艦戦自体は素晴らしい戦闘機であった。
日本海軍の戦闘機として初めて時速600㎞の大台を突破し、20㎜機銃の携行弾数も九九式艦戦の200発から400発にまで増えていた。
ただ、やはり格闘性能は低下を余儀なくされた。
最もF4Fなどと戦うなら問題になることは無いが、これまで軽戦闘機に慣れてきた母艦搭乗員からは困惑の色が見えた。
それでも一撃離脱の攻撃法を会得すると、搭乗員たちからは”使いやすい戦闘機”という評価を受けるに至った。
また、この二式艦戦は機体構造を大幅に強化しており急降下耐性が強化されることもさることながら、主翼を根元から折り畳む本格的な折り畳み翼を採用。
これにより、母艦辺りの艦載機数を底上げすることに成功した。
この意義は大きく、日本海軍は労せずして大型空母の2隻から3隻分の航空兵力を増強させることが出来る様になったのである。
この報告を受けた連合航空艦隊司令長官の山本は大きく頷いて、”次期作戦の心配は無くなった”と物思いにふけるように言った。
九九式艦爆に関してはすでに二三型への更新が行われていてが、九九式艦戦は改良機の開発が難航していた。
九九式艦戦一一型でははエンジンに1000馬力を発揮できる栄二一型エンジンを搭載していたが、これでは大幅な性能向上は無しえないとして、搭載エンジンを金星に変更したのだ。
金星エンジンは1500馬力を発揮可能で整備性も良好である。
ただ、惜しむべきはエンジン直径が大きく燃費が悪いことだが戦闘機としての性能は上昇する。
三菱は機体を作り直す勢いで九九式艦戦の改良に当たり、ついにその努力は実ったのである。
二式艦上戦闘機一一型
最高速度:時速623㎞
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そのため、海軍航空本部は両機を同一にすると要らぬ混乱が起きる可能性を勘案して二式艦上戦闘機として制式採用に踏み切ったのである。
このような経緯があるものの二式艦戦自体は素晴らしい戦闘機であった。
日本海軍の戦闘機として初めて時速600㎞の大台を突破し、20㎜機銃の携行弾数も九九式艦戦の200発から400発にまで増えていた。
ただ、やはり格闘性能は低下を余儀なくされた。
最もF4Fなどと戦うなら問題になることは無いが、これまで軽戦闘機に慣れてきた母艦搭乗員からは困惑の色が見えた。
それでも一撃離脱の攻撃法を会得すると、搭乗員たちからは”使いやすい戦闘機”という評価を受けるに至った。
また、この二式艦戦は機体構造を大幅に強化しており急降下耐性が強化されることもさることながら、主翼を根元から折り畳む本格的な折り畳み翼を採用。
これにより、母艦辺りの艦載機数を底上げすることに成功した。
この意義は大きく、日本海軍は労せずして大型空母の2隻から3隻分の航空兵力を増強させることが出来る様になったのである。
この報告を受けた連合航空艦隊司令長官の山本は大きく頷いて、”次期作戦の心配は無くなった”と物思いにふけるように言った。
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