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エ号作戦
空母航空隊
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零式水爆が最初に捉えたのは第二八機動部隊の攻撃隊であった。
その数は1024機。
持ちうる航空兵力のすべてをであった。
これに対して、迎撃隊は日独伊合わせて3396機。
3倍以上もの差があった。
この中で純粋な戦闘機は2000機程度であったが、それでも脅威に他ならない。
第二八機動部隊の攻撃隊は絶望的な戦いに身を投じていく。
航空戦は終始、日独伊連合軍の主導権下において行われた。
新型機F6Fを見た日独伊の搭乗員たちは最初こそ驚きを隠せなかったが、冷静になるとたちどころにF6Fを撃墜し始めた。
数でも旋回性能でも日独伊の戦闘機はF6Fを凌いでいたのである。
速度では劣っていたものの、F6Fは鈍重で加速性能などが悪い。
そのため、旋回してしまったりしてエネルギーを失うと一気に速度が低下してしまう。
そこを二式艦戦やFw190に狙い撃ちされた。
だが、F6Fも決してやられっぱなしではなく、一撃離脱で日独伊の戦闘機隊を撃墜したが数がまるで違いF6F隊は壊滅状態に陥った。
こうして攻撃隊は丸裸にされてしまった。
600機は下らないであろう攻撃機達は雲霞の如く襲い掛かった来る敵戦闘機に成すすべなく撃墜されていった、
九九式艦爆も参加しての迎撃戦であり、苛烈を極めた。
もはや全滅は必至かと思われたが、ここで別の零式水爆が新たな敵編隊を捉えた。
これは言うまでも無く、基地航空隊でありその数はなんと1800機を超えていた。
すぐに日独伊の戦闘機隊はそちらに向かい、第ニハ機動部隊の攻撃隊に対しては九九式艦爆が迎撃戦を継続することになる。
それでも九九式艦爆は12.7㎜機銃を装備しており1200機もあった。
第二八機動部隊の攻撃隊は減少する勢いこそ和らいだものの、それでも次々と叩き落されていったのである。
稀に後部銃座に返り討ちに遭って撃墜される九九式艦爆も在ったが、堕ちていく機体はほとんどがTBFやSB2Cであった。
攻撃隊はなおも前進するが損害は時が経つほどに二次関数的に増加していく。
1機が撃墜されると、その機体に向かうはずであった迎撃隊が他の機体を攻撃出るためであった。
ただ、このころになると九九式艦爆の12.7㎜機銃弾が枯渇し始め、なんとか50機の攻撃隊が日独伊艦隊の姿を捉えた。
そこに待ち受けていたのは苛烈な対空砲火であった。
合わせて300隻もの艦隊兵力を有する日独伊連合艦隊の対空火力はまさにアリ一匹も通さぬほど緻密であり、50機の攻撃隊はいとも簡単に粉砕された。
その数は1024機。
持ちうる航空兵力のすべてをであった。
これに対して、迎撃隊は日独伊合わせて3396機。
3倍以上もの差があった。
この中で純粋な戦闘機は2000機程度であったが、それでも脅威に他ならない。
第二八機動部隊の攻撃隊は絶望的な戦いに身を投じていく。
航空戦は終始、日独伊連合軍の主導権下において行われた。
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そのため、旋回してしまったりしてエネルギーを失うと一気に速度が低下してしまう。
そこを二式艦戦やFw190に狙い撃ちされた。
だが、F6Fも決してやられっぱなしではなく、一撃離脱で日独伊の戦闘機隊を撃墜したが数がまるで違いF6F隊は壊滅状態に陥った。
こうして攻撃隊は丸裸にされてしまった。
600機は下らないであろう攻撃機達は雲霞の如く襲い掛かった来る敵戦闘機に成すすべなく撃墜されていった、
九九式艦爆も参加しての迎撃戦であり、苛烈を極めた。
もはや全滅は必至かと思われたが、ここで別の零式水爆が新たな敵編隊を捉えた。
これは言うまでも無く、基地航空隊でありその数はなんと1800機を超えていた。
すぐに日独伊の戦闘機隊はそちらに向かい、第ニハ機動部隊の攻撃隊に対しては九九式艦爆が迎撃戦を継続することになる。
それでも九九式艦爆は12.7㎜機銃を装備しており1200機もあった。
第二八機動部隊の攻撃隊は減少する勢いこそ和らいだものの、それでも次々と叩き落されていったのである。
稀に後部銃座に返り討ちに遭って撃墜される九九式艦爆も在ったが、堕ちていく機体はほとんどがTBFやSB2Cであった。
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1機が撃墜されると、その機体に向かうはずであった迎撃隊が他の機体を攻撃出るためであった。
ただ、このころになると九九式艦爆の12.7㎜機銃弾が枯渇し始め、なんとか50機の攻撃隊が日独伊艦隊の姿を捉えた。
そこに待ち受けていたのは苛烈な対空砲火であった。
合わせて300隻もの艦隊兵力を有する日独伊連合艦隊の対空火力はまさにアリ一匹も通さぬほど緻密であり、50機の攻撃隊はいとも簡単に粉砕された。
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