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大増産!
試製2000馬力エンジン
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タンク技師のおかげもあり、零式多攻は高高度でもその性能を十分に発揮できるようになった。
だが、最も大きかったのはスーパーチャージャーを日本で生産できるようになったことだろう。
工作機械は少しづつではあるが着実にその数を増しており、スーパーチャージャーの生産数は増していた。
これを契機に三菱が開発中の新型エンジンの開発が一気に進むことになる。
統合航空本部は三菱に対して火星エンジンの18気筒型の開発を命じていたが、それに加えてスーパーチャージャーの装備も厳命されていたのである。
三菱は何とかしてスーパーチャージャーを生産しようとしていたが一企業では難しかった。
そんな折、ドイツの工作機械を複製したものが多数製造され、スーパーチャージャーの大量生産が現実味を帯びてきた。
三菱は出来上がったスーパーチャージャーを試作のエンジンに装着させたところ、何ら不具合が起きなかったのである。
スーパーチャージャーの問題はこれで解決したとして、では他に問題は無かったのかと言われると、ある分にはあった。
火星エンジンの後継機とされるこのエンジンだが直径は1280㎜のままである。
これは難題ではあるが、三菱の開発陣は金星エンジンなどの技術なども盛り込みながら火星エンジンの直径を80㎜縮めて見せた功績を持つ。
ここで重要なのは元となる火星エンジンの性能である。
火星二一型は素で1700馬力を発揮できる。
1気筒あたり120馬力強である。
これを18気筒にして2000馬力とするのだから1気筒あたりの馬力は110馬力程度でよかったのだ。
ならば気筒を少し小さくしてもそこまで問題ではなく、1280㎜以内で18気筒化を成し遂げることが出来る。
三菱は何回かの失敗を経て、1941年の1月にはついに使用に耐えうる2000馬力級エンジンの開発に成功した。
だが、量産化するにはいくつかの問題点を解決せねばならず、量産できるのはおそらく1942年ごろになると見積もられた。
それでも1941年には2000馬力級エンジンをある程度形にすることが出来たのである。
これは一重にエンジ直径が大きかったためである。
大きいがために余裕を持って設計することが出来、信頼性に足る2000馬力級エンジンの開発に成功したのだ。
これはもし100㎜ほど小さく、”1180㎜”ならばこうもすんなり開発することが出来ず、また開発できたとして不調の連続でその性能を十分に発揮できなかったに違いなかった。
だが、最も大きかったのはスーパーチャージャーを日本で生産できるようになったことだろう。
工作機械は少しづつではあるが着実にその数を増しており、スーパーチャージャーの生産数は増していた。
これを契機に三菱が開発中の新型エンジンの開発が一気に進むことになる。
統合航空本部は三菱に対して火星エンジンの18気筒型の開発を命じていたが、それに加えてスーパーチャージャーの装備も厳命されていたのである。
三菱は何とかしてスーパーチャージャーを生産しようとしていたが一企業では難しかった。
そんな折、ドイツの工作機械を複製したものが多数製造され、スーパーチャージャーの大量生産が現実味を帯びてきた。
三菱は出来上がったスーパーチャージャーを試作のエンジンに装着させたところ、何ら不具合が起きなかったのである。
スーパーチャージャーの問題はこれで解決したとして、では他に問題は無かったのかと言われると、ある分にはあった。
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これは難題ではあるが、三菱の開発陣は金星エンジンなどの技術なども盛り込みながら火星エンジンの直径を80㎜縮めて見せた功績を持つ。
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1気筒あたり120馬力強である。
これを18気筒にして2000馬力とするのだから1気筒あたりの馬力は110馬力程度でよかったのだ。
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だが、量産化するにはいくつかの問題点を解決せねばならず、量産できるのはおそらく1942年ごろになると見積もられた。
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これは一重にエンジ直径が大きかったためである。
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これはもし100㎜ほど小さく、”1180㎜”ならばこうもすんなり開発することが出来ず、また開発できたとして不調の連続でその性能を十分に発揮できなかったに違いなかった。
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