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マーシャル迎撃戦
51㎝砲
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米英戦艦艦隊の司令はウィリス・リー中将であり、彼は戦艦ワシントンに座上していた。
「日本艦隊に砲撃戦で勝てるのか…?」
リーは心にしまってあった懸念を口にする。
「太平洋艦隊の情報を信じるのなら、日本艦隊は金剛型2隻、扶桑・伊勢型4隻、長門型2隻、そして新型戦艦1隻です。」
臨時で参謀を務めていたスプールアンスの言葉にリーは疑問を投げかける。
「新型戦艦?情報局の連中は艦名すらわからんのか。」
「どうやらかなり秘匿されているようです。情報局の予測では45口径41㎝連装砲5基を搭載し26ノット程度で航行する戦艦のようです。」
リーはそれを聞いてますます勝てるかどうか不安になっていた。
「我が艦隊で41㎝砲を搭載しているのはワシントン、ノースカロライナ、ウェストバージニアので日本艦隊と同数、だが砲門の数は相手の方が多いだろう。きびしい戦いになるぞ。」
スプールアンスも今一度気を引き締める。
レーダーに表示される日本艦隊との距離が45000mを切ったのはその時だった。
「水上機、発進!」
艦長の高橋が命令を下す。
すでに時刻は7時を回っており暗がりが辺りを包んでいた。
砲撃を行うためのある程度の明かりが必要となった。
そのため今回出撃した2機の99式水上機は照明弾を搭載していた。
投下後はそのまま弾着観測機として砲撃の支援を行う手はずとなっている。
「照明弾投下確認!」
今度は古賀が命令を下した。
「試射始め!」
数秒後、心臓まで響く砲撃音とあたりを昼のように照らす砲撃炎が起こり51㎝砲弾が米英艦隊に向かっていった。
「敵艦発砲!」
スプールアンスの報告にリーは俄かに信じられず身を乗り出す。
「まだ45000mだぞ!そんなはずない!」
「弾着します!」
直後に先頭を航行するワシントンの斜め前50mに150mはある水柱が上がった。
その水柱が崩れワシントンの艦橋に直撃する。
艦橋のガラスは割れレーダーアンテナをへし折った。
「司令!大丈夫ですか!」
スプールアンスがこけてしまったリーに駆け寄る。
「私は大丈夫だ。それより、ワシントンは戦えるか?」
「艦橋のガラスが割れて負傷者が出ており、レーダーも破壊されましたが艦自体の戦闘力はなにも低下していません!戦えます!」
それを聞きリーは立ち上がり指揮を執る。
「敵艦隊はどうやら我々を上回る大砲を持っているようだ。なら、一気に間合いを詰め数で押しつぶすまで!全艦全速突進!」
命令はすぐに各艦に伝達されリー艦隊は各艦の持ちうる最大船速で日本艦隊に突進を開始した。
「日本艦隊に砲撃戦で勝てるのか…?」
リーは心にしまってあった懸念を口にする。
「太平洋艦隊の情報を信じるのなら、日本艦隊は金剛型2隻、扶桑・伊勢型4隻、長門型2隻、そして新型戦艦1隻です。」
臨時で参謀を務めていたスプールアンスの言葉にリーは疑問を投げかける。
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数秒後、心臓まで響く砲撃音とあたりを昼のように照らす砲撃炎が起こり51㎝砲弾が米英艦隊に向かっていった。
「敵艦発砲!」
スプールアンスの報告にリーは俄かに信じられず身を乗り出す。
「まだ45000mだぞ!そんなはずない!」
「弾着します!」
直後に先頭を航行するワシントンの斜め前50mに150mはある水柱が上がった。
その水柱が崩れワシントンの艦橋に直撃する。
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「私は大丈夫だ。それより、ワシントンは戦えるか?」
「艦橋のガラスが割れて負傷者が出ており、レーダーも破壊されましたが艦自体の戦闘力はなにも低下していません!戦えます!」
それを聞きリーは立ち上がり指揮を執る。
「敵艦隊はどうやら我々を上回る大砲を持っているようだ。なら、一気に間合いを詰め数で押しつぶすまで!全艦全速突進!」
命令はすぐに各艦に伝達されリー艦隊は各艦の持ちうる最大船速で日本艦隊に突進を開始した。
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