連合艦隊司令長官、井上成美

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終戦へ向けて

ウェーキ島奪還作戦

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硫黄島沖海戦で勝利した連合艦隊は福留艦隊こそ撤退させたが山口率いる空母部隊はそのままウェーキ島へ進撃した。
山口艦隊は今だ700機以上の航空兵力を有しており母艦の損傷も軽微だった。
9月3日にはウェーキ島300海里に進出し524機に及ぶ攻撃隊を発艦させた。
攻撃隊はものの1時間でウェーキ島上空へ侵入した。
これに対し、現地守備隊もすぐに迎撃機を上げたが雷電に血祭りにあげられる。
そしてウェーキ島全域にわたり空襲が行われた。
天山は水平爆撃により、雷電は補給された噴進弾と30㎜によって各種施設に大打撃を与えた。
この様子を見て攻撃隊隊長である岩本は”陸戦隊だけでも攻略できる”と判断し電報を打った。
『ウェーキ島、損害著シク陸戦隊ニヨル攻撃ヲモッテ制圧可能』


山口は岩本の発した電報を見て他の幕僚に諮った。
「本当に陸戦隊だけでで制圧できるかね?」
すると一人の幕僚が言った。
「岩本は歴戦のパイロットであり確証もない情報を寄こすわけがありません。ここは陸戦隊を出すべきでしょう。もし敵の反撃が激しかった場合は撤退すれば良いだけです」
山口は頷き霧島と比叡を中核とする上陸支援部隊を向かわせた。


ウェーキ島上陸作戦はやはり順調に進んでいった。
岩本の電報は正しく現地守備隊は重砲や戦車などを空襲で失っておりまともに戦える状況ではなかった。
陸戦隊はなんなくウェーキ島を攻略していき9月12日には占領に成功した。


ウェーキ島がすぐに陥落したため大本営はミッドウェーの再奪取を計画。
これには山下率いる第14軍が当てられ続々とウェーキ島へ輸送されていった。
また現地飛行場も2日で何とか修復し100機を超える航空隊を送り込んだ。
だが連合艦隊は一度内地で修理や補給がありミッドウェー再攻略作戦は11月までずれ込むことになった。
この日本軍の動きは当然アメリカ軍は知っていたが太平洋艦隊は再度壊滅した今、防衛設備の確認や母艦航空隊の陸揚げしかできなかった。
またアメリカ軍はハワイを決戦の地であると考えていた節もありミッドウェー島への兵力派遣は消極的だった。
だがハルゼーだけがミッドウェーへの兵力派遣を強く主張していた。
これはミッドウェーの守備隊を見殺しにしたくないという思いからだった。
だが大敗北を喫した太平洋艦隊の長官の発言力はたかが知れており陸軍はついに一兵たりともミッドウェーに送ることは無かったのである。
ハルゼーはこれに泣き崩れたという。
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