神速艦隊

西太平洋戦争

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太平洋戦線は膠着状態に陥った。
というよりかは日本軍からしたら攻撃する箇所が無く、アメリカ軍からしてみれば失地を回復するほどの兵力はまだなかった。
兵力と言うと、アメリカ海軍がドイツとヴィシーフランスから購入した4隻の空母だが、これらは各種機器などをアメリカ式にして艦名も変更した。


フォン・デア・タン→エンタープライズ
ジョッフル→レンジャー
パンルヴェ→ボノム・リシャール
クレマンソー→カウペンス


これらすべてが戦没した艦からとられた名である。
本来ならフォン・デア・タンはヨークタウンとなるはずだったがハルゼー大将（サンディエゴ帰還後昇進）の強い希望によりエンタープライズとなった。
その他3艦に関してはレンジャー級空母からとられ、ボノム・リシャールとカウペンスはスプールアンス少将からの希望だった。


当然日本側も次の作戦の準備を着々と進めていた。
兵力に関しては前述の通りだが大きく変わったのは艦隊編成だった。
現在の主力艦隊は第1航空艦隊と第2航空艦隊であるが、これら両艦隊には10隻近い空母が所属していた。
これだと指揮統制が難しくなるのは必至であり、この時間に余裕がある時に艦隊編成を変更した。

第1航空艦隊
司令長官：南雲忠一中将
参謀長：草鹿龍之介少将
旗艦：迅鷲
空母：迅鷲、魁鷲、翔鶴、瑞鶴
戦艦：金剛、比叡
大型巡洋艦：青葉、衣笠
軽巡洋艦：川内、神通
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦117機、艦爆102機、艦攻105機　計326機


第2航空艦隊
司令長官：小沢治三郎中将
参謀長：宇垣纒少将
旗艦：鳳翔
空母：鳳翔、瑞翔、慧翔、彗翔
戦艦：愛鷹、愛宕
大型巡洋艦：妙高、那智
軽巡洋艦：那珂、球磨
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦102機、艦爆99機、艦攻103機　計304機


第3航空艦隊
司令長官：山口多門中将（3月12日付で昇進）
参謀長：源田実大佐
旗艦：蒼龍
空母：蒼龍、飛龍、雲龍、祥龍
戦艦：生駒、葛城
重巡洋艦：最上、三隈
軽巡洋艦：多摩、木曽
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦94機、艦爆90機、艦攻96機　計280機


第4航空艦隊
司令長官：角田覚治中将（3月12日付で昇進）
参謀長：淵田三津雄大佐
旗艦：山城
空母：扶桑、山城、薩摩、安芸
戦艦：筑波、伊吹
重巡洋艦：鈴谷、熊野
軽巡洋艦：北上、大井
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦90機、艦爆72機、艦攻90機　計252機


第1直掩航空艦隊
司令長官：松永貞一少将
参謀長：加来止男大佐
旗艦：大鷹
直掩空母：大鷹、神鷹、冲鷹、海鷹
大型巡洋艦：古鷹、加古
軽巡洋艦：天龍
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦168機　計168機


第2直掩航空艦隊
司令長官：三川軍一少将
参謀長：有賀幸作大佐
旗艦：慶燕
直掩空母：慶燕、泰燕、興燕、歳燕
大型巡洋艦：足柄、羽黒
重巡洋艦：最上、三隈、鈴谷、熊野
軽巡洋艦：龍田
駆逐艦以下12隻
航空兵力：艦戦184機　計184機


敷島型空母の4隻は速度の面からそれぞれ直掩空母から護衛空母に格下げされ、対潜任務や搭乗員の育成、はたまた航空機の輸送など主力艦隊を裏から支える役割となった。
また大鳳型空母に関しては全艦が習熟訓練を終えてから第5航空艦隊を編成することになっていた。