超量産艦隊

ypaaaaaaa

文字の大きさ
50 / 57
ハワイ作戦

ハワイ上陸作戦

しおりを挟む
ハワイ海域からアメリカ海軍を一掃したことを確認した連合艦隊司令部は遂に上陸作戦を下令した。
上陸支援にあたる第一、第二艦隊は道すがらにジョンストン島を砲撃しており、これも占領に成功した。
かくして、1941年12月10日に上陸作戦は開始された。
未明から戦艦10隻からの砲撃にさらされ、現地守備隊はその恐ろしい威力を身をもって体験することになる。
41㎝砲もさることながら、真に恐ろしいのは46㎝砲である。
この巨砲は地下施設すらも掘り起こす勢いで地面を貫通し、爆発する。
そのため、守備隊からしたら隠れ場所が無かった。
また、上空には依然日本海軍の航空隊が展開しており、気の休まる暇はない。
1時間ほどの砲撃の後、ついに日本陸軍3万による上陸作戦が始まる。
既に防衛設備の大半が破壊されていたが、それでも守備隊は懸命に戦う。
彼らにも勝算があったからだ。
(太平洋艦隊が戦力を建て直して進出してきてくれればおおよそ対等に戦える!)
実際、サンディエゴに撤退していたキンメル等太平洋艦隊司令部は現状で搔き集められる艦隊兵力を集めて12月14日にはサンディエゴから出撃させようと考えていた。
その際にハワイ守備隊の兵力も増強するためにカリフォルニアの州兵を1万連れて行くことになっていた。
ハワイには3万の兵力が展開されているため、1万人を追加すればおおよそ日本軍に対して優位に立てる可能性が高かったのだ。
「2週間粘ってくれれば援護に行ける…」
キンメルは執務室の机でただ祈った。
いや、祈ることだけしか出来なかった。


オアフ島守備隊は絶望的な防衛戦を強いられた。
日本軍は重火器や航空機などの支援を受けることが出来るが、自分たちはそれが出来ないのだ。
守備隊は次々と斃れていく。
あるものは小銃弾に頭を貫かれて、あるものは倒壊した建物の下敷きになって、またあるものは砲弾の業火に身を焼かれて。
まさに地獄絵図である。
3日がたった頃にはオアフ島守備隊は壊滅状態となった。
だが、それでも日本軍は手を緩める気はない。
航空機による攻撃や、軍艦による艦砲射撃。
そして、陸上からの進撃。
オアフ島守備隊の中にはついに精神に異常をきたす兵士も見られるようになり、戦いは早くも終局へ向かおうとしてた。
もはやオアフ島守備隊は武器弾薬が尽きてしまっており、最期は決死の突撃により活路を見出す他なかった。
こうして約2000名の兵士により日本軍陣地への夜間突撃が行われたが、日本軍はこれを難なく撃退。
残存していた兵士も降伏し、12月18日についにオアフ島は陥落したのである。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

電子の帝国

Flight_kj
歴史・時代
少しだけ電子技術が早く技術が進歩した帝国はどのように戦うか 明治期の工業化が少し早く進展したおかげで、日本の電子技術や精密機械工業は順調に進歩した。世界規模の戦争に巻き込まれた日本は、そんな技術をもとにしてどんな戦いを繰り広げるのか? わずかに早くレーダーやコンピューターなどの電子機器が登場することにより、戦場の様相は大きく変わってゆく。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

札束艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 生まれついての勝負師。  あるいは、根っからのギャンブラー。  札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。  時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。  そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。  亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。  戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。  マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。  マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。  高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。  科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

日露戦争の真実

蔵屋
歴史・時代
 私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。 日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。  日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。  帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。  日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。 ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。  ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。  深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。  この物語の始まりです。 『神知りて 人の幸せ 祈るのみ 神の伝えし 愛善の道』 この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。 作家 蔵屋日唱

改造空母機動艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。  そして、昭和一六年一二月。  日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。  「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。

北溟のアナバシス

三笠 陣
歴史・時代
 1943年、大日本帝国はアメリカとソ連という軍事大国に挟まれ、その圧迫を受けつつあった。  太平洋の反対側に位置するアメリカ合衆国では、両洋艦隊法に基づく海軍の大拡張計画が実行されていた。  すべての計画艦が竣工すれば、その総計は約130万トンにもなる。  そしてソビエト連邦は、ヨーロッパから東アジアに一隻の巨艦を回航する。  ソヴィエツキー・ソユーズ。  ソビエト連邦が初めて就役させた超弩級戦艦である。  1940年7月に第二次欧州大戦が終結して3年。  収まっていたかに見えた戦火は、いま再び、極東の地で燃え上がろうとしていた。

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…そして終戦工作 分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。

処理中です...