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第1章 ソロキャンパー、大地に立つ(異世界の)
3、ソロキャンパー、ペットボトルの効果を知る。
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*****
一度頭の中で整理する。
1、キャンプに来た僕は9月5日午前零時に不思議な光の渦に呑みこまれた。
2、目を開けると、夜中だったはずが明るくなっていた。
3、周囲を確認。荷物は無事、しかしザニトラは消えていた。
4、確認の為に管理棟へ向かおうとするが、その前に水を汲みに川辺へ。
5、川辺で角付きハクビシンを発見。襲われる。偶然ではあるが撃退。血の色が緑である事に困惑。
6、再度水を汲みに川辺へ。コーラーの注意書きを確認。
7、気にせず管理棟へ向かう。到着するも管理棟は無く、只の空き地になっていた。
8、茫然とするが、再度サイトへ向かおうとする。その時岩で手に擦り傷を作る。
9、擦り傷を洗おうと、アキュアリエスに汲んだ水を掛けたら何故か傷が消えた。
「はは、まるで異世界転移物の小説みたいだな・・・」
そんな事を考えながら、空を見上げる。
「ッ!!!」
空には月が浮かんでいた。体感での時刻は15時頃、時期や空気の澄み方によっては明るい時間でも月は見る事が出来る。
「・・・嘘だろ・・・」
しかし、その月が3つ見えていたらどうだろうか?
「タンジェント・アーク、もしくは外接ハロが複数に見せてる?いや、そもそもあれはかなりの低温時でないと見えない筈、その上この月はかなり高い所にある・・・あり得ない・・・」
頬を一筋の汗が伝う。
まさか本当に異世界に来てしまったのだろうか?いや、そんな筈はない。たまたま気象条件が上手い具合に働いて月を3つに見せてるだけだろう。
しかし説明のつかない事がある。擦り傷だ。水を掛けただけで傷が消えるなんて普通はあり得ない事だ。しかも注意書きには、傷を消す効果について書いてあった。
「!! そうだ!残りのペットボトル!あれを確認してみれば!」
大急ぎで坂道を下る。どちらにしろキャンプは継続だ、もう直に暗くなる。
とにかく一度戻って確認と対策をしないといけない。
サイトに戻ってきた。急ぎながらも注意して周囲を確認したが、角付きハクビシンはいない様だ。植生も見てきたが、昨日までと変わった様子は表面上は無い様だった。
残りのペットボトルを確認する。
『三ツ槍サイダー、酪堂カフェオレ、クラフテッドブラックボス』の3本。
それぞれの注意書きはこうだった。
********************
三ツ槍サイダー500W
効果:【クイック1】1口服用することで素早さを2倍に増幅する。効果時間は2時間。
【クイック2】半量服用すると上記の増幅量が3倍になる。効果時間は30分。
【クイック3】全量服用時は増幅量が12倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【クイック1】【クイック2】については一日3回迄。
【クイック3】については二日に1回。
それ以上の服用は身体に深刻なダメージを与える為、過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてもそれぞれ重複することは無い。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【風・雷属性】の魔法が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
********************
酪堂カフェオレ500S
効果:【ガード1】1口服用することで防御力を2倍に増幅する。効果時間は2時間。
【ガード2】半量服用すると上記の増幅量が3倍になる。効果時間は30分。
【ガード3】全量服用時は増幅量が12倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【ガード1】【ガード2】については一日3回迄。
【ガード3】については二日に1回。
それ以上の服用は身体に深刻なダメージを与える為、過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてもそれぞれ重複することは無い。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【土・重力属性】の魔法が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
********************
クラフテッドブラックボス500DMG
効果:【Mブースト1】1口服用することで魔力を128倍に増幅する。効果時間は2時間。
【Mブースト2】半量服用すると上記の増幅量が256倍になる。効果時間は30分。
【Mブースト3】全量服用時は増幅量が1024倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【Mブースト1】【Mブースト2】については一日3回迄。
【Mブースト3】については4日に1回。過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてそれぞれ重複することは無いが効果倍率は重複、乗算する。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
要注:過剰摂取時の副作用が未だ解明できていない為、現時点では何が起こるか全く不明。重ねて記載するが決して過剰摂取はしない事。・
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【闇属性】の魔法が使用可能となる。
特殊な***での魔法の***により【***】が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
「なんだよ、これ・・・」
どうやらこのペットボトルに水を入れて飲む事で、身体能力が飛躍的に向上する様だ。
しかも魔法まで・・・
「あれだな。質の悪い健康食品みたいだ。特にブラックボスに至っては倍率の桁がおかしいし、副作用が不明って・・・、しかも所々は傷ついて読めないし・・・、はぁ・・・、バイト32連勤で疲れが溜まってるんだよ。きっと・・・」
とにかく暗くなる前に火をおこし直そうと焚き火を組み直す。
火を起こし、ランタンの明かりを着けたところで思い当たる。
実際に傷は消えた。身体能力が向上した感じもあった。準備は出来たものの、疑念が消えない。
「もう一度試してみるか・・・」
コーラー・フィジックを手に取り、今度は浄水器を着けずに一口飲んでみる。
「普段の垂直跳びが大体1m、一口で2倍なら約2mは飛べる事になる筈だけど・・・」
その場で垂直にジャンプしてみる。するとおおよそ自分の身長を超えた辺りまで飛びあがるではないか!
「っは!?マジか!本当に2倍ぐらい飛べてるよ!!」
確実に効果はあった。少し疑念が消え、思わず何度もジャンプする。
「ちょっと楽しくなってきたね!これは!」
何度かジャンプを楽しんでいるうちにふと我に返った。
「これが本物だとすると、ここってマジで異世界?・・・いやいや、そんなことが現実にある訳ない」
もう1度すべての注意書きを読む。
コーラーフィジカル500Bは、身体能力を増加させる飲み物に変わる様だ。
三ツ槍サイダー500Wは、いわゆる素早さを。酪堂カフェオレ500Gは防御力の増加。
「なるほど、増幅量に反比例して効果時間は短くなるみたいだね・・・」
問題は残りの二つだ。
アキュアリエス500Cは、体力や怪我、病等を回復するらしい。さらに言語理解・翻訳能力。
直接飲まなければ清潔な飲料水か・・・。
だが、全量服用を1日に2回で即『アンデット化』
「アンデットって、ゾンビか何かにでもなるのか?」
最後にクラフテッドブラックボス500DMG。
これはヤバい、ヤバい匂いしかしない。まず増幅量の桁がおかしい。最小値で128倍って何?!
しかも、効果倍率が重複、乗算って・・・、1口飲んですぐに半分飲んだら32768倍って事?
更に全量飲んだら33554432倍。
もう意味が分からない。
かも副作用等が解明されておらず、なにが起こるか完全に分からないときた。
後はすべてのペットボトルに共通する事。飲むと一定時間魔法が使えるようになるらしいが・・・。
「ファイアッ!! なんつって・・・」
特に火属性の魔法は起こらないし燃えた様子もない。
「ほらね。魔法なんてある訳ないんだよ。多分朝になったら元通りだね。とりあえずブラックボスDMGは封印だな。見た感じあれはやばい気がする。とにかく食事だ。『腹が減っては云々』っていうしね!」
残りのサーロイン1枚をステーキにして、ペンネを湯がく。
ニンニクのスライスをオリーブオイルの中で揚げる様にして炒める。
そこに塩・胡椒・鷹の爪・コンソメで味付け。「ペンネアラビアータ“風”」の出来上がりだ。
「頂きます・・・っと、何だ!?」
道の方からまたも「ガサガサ」と音がする。僕は斧を構えると、音のした方に声を掛ける。
「何だ?誰かいるのかっ!?」
声を掛けたのは、ハクビシンの時より音が大きかった為だ。
そう、大体人間ぐらいの大きさを感じたから。
???「a~! bduh%&JSJO!」
???「#$! &VCF7=$%DY‘(“」><*}!!!」
・・・、暗闇から姿を現したのは、聞いた事が無い言葉を話し、ゲームのキャラの様な服を着た、奇妙な、しかしとてつもない美少女だった・・・。
****
少女は暗くなりつつある中、谷へ向かって下っていく。
「う~、暗くなって来ましたねぇ。早くしないとあいつらが動き出しますよぉ。・・・それにすごくお腹も減って来ました・・・なんで私はここまで来てしまったのでしょうか・・・」
下に見える灯りが近づくにつれて、あまり嗅いだ事のない、しかしとても食欲をそそる香りが辺りに漂い、少女の鼻孔を擽っていく。
「これは?何の香りでしょうか??嗅いだ事は無いですが、とにかく美味しそうな香りがしますっ!!」
少女は急いで灯りの元へと向かう。
もうすぐそこだという所で、聞いた事の無い言葉が投げつけられた。
???「‘&$%! ’F&%SA!?」
驚いて灯りの方を見れば、斧を構えた青年がこちらに向かって威嚇しているように見える。
「きゃあ!ごめんなさい!」
「私アイーシャって言います!驚かせるつもりはなかったんです~!!」
****
石動弓弦にとっては異世界での(最も弓弦自身は未だ異世界と確信しているわけでは無いが)人間との。
アイーシャ・エル・ピオーネにとっては伝承にあるはぐれ人との。
これが初めての出会いだった。
一度頭の中で整理する。
1、キャンプに来た僕は9月5日午前零時に不思議な光の渦に呑みこまれた。
2、目を開けると、夜中だったはずが明るくなっていた。
3、周囲を確認。荷物は無事、しかしザニトラは消えていた。
4、確認の為に管理棟へ向かおうとするが、その前に水を汲みに川辺へ。
5、川辺で角付きハクビシンを発見。襲われる。偶然ではあるが撃退。血の色が緑である事に困惑。
6、再度水を汲みに川辺へ。コーラーの注意書きを確認。
7、気にせず管理棟へ向かう。到着するも管理棟は無く、只の空き地になっていた。
8、茫然とするが、再度サイトへ向かおうとする。その時岩で手に擦り傷を作る。
9、擦り傷を洗おうと、アキュアリエスに汲んだ水を掛けたら何故か傷が消えた。
「はは、まるで異世界転移物の小説みたいだな・・・」
そんな事を考えながら、空を見上げる。
「ッ!!!」
空には月が浮かんでいた。体感での時刻は15時頃、時期や空気の澄み方によっては明るい時間でも月は見る事が出来る。
「・・・嘘だろ・・・」
しかし、その月が3つ見えていたらどうだろうか?
「タンジェント・アーク、もしくは外接ハロが複数に見せてる?いや、そもそもあれはかなりの低温時でないと見えない筈、その上この月はかなり高い所にある・・・あり得ない・・・」
頬を一筋の汗が伝う。
まさか本当に異世界に来てしまったのだろうか?いや、そんな筈はない。たまたま気象条件が上手い具合に働いて月を3つに見せてるだけだろう。
しかし説明のつかない事がある。擦り傷だ。水を掛けただけで傷が消えるなんて普通はあり得ない事だ。しかも注意書きには、傷を消す効果について書いてあった。
「!! そうだ!残りのペットボトル!あれを確認してみれば!」
大急ぎで坂道を下る。どちらにしろキャンプは継続だ、もう直に暗くなる。
とにかく一度戻って確認と対策をしないといけない。
サイトに戻ってきた。急ぎながらも注意して周囲を確認したが、角付きハクビシンはいない様だ。植生も見てきたが、昨日までと変わった様子は表面上は無い様だった。
残りのペットボトルを確認する。
『三ツ槍サイダー、酪堂カフェオレ、クラフテッドブラックボス』の3本。
それぞれの注意書きはこうだった。
********************
三ツ槍サイダー500W
効果:【クイック1】1口服用することで素早さを2倍に増幅する。効果時間は2時間。
【クイック2】半量服用すると上記の増幅量が3倍になる。効果時間は30分。
【クイック3】全量服用時は増幅量が12倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【クイック1】【クイック2】については一日3回迄。
【クイック3】については二日に1回。
それ以上の服用は身体に深刻なダメージを与える為、過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてもそれぞれ重複することは無い。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【風・雷属性】の魔法が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
********************
酪堂カフェオレ500S
効果:【ガード1】1口服用することで防御力を2倍に増幅する。効果時間は2時間。
【ガード2】半量服用すると上記の増幅量が3倍になる。効果時間は30分。
【ガード3】全量服用時は増幅量が12倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【ガード1】【ガード2】については一日3回迄。
【ガード3】については二日に1回。
それ以上の服用は身体に深刻なダメージを与える為、過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてもそれぞれ重複することは無い。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【土・重力属性】の魔法が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
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クラフテッドブラックボス500DMG
効果:【Mブースト1】1口服用することで魔力を128倍に増幅する。効果時間は2時間。
【Mブースト2】半量服用すると上記の増幅量が256倍になる。効果時間は30分。
【Mブースト3】全量服用時は増幅量が1024倍。効果時間は10分。
注:服用限界は【Mブースト1】【Mブースト2】については一日3回迄。
【Mブースト3】については4日に1回。過剰な服用は厳禁。
用法を守っての服用については身体への影響は無い。
用量についてそれぞれ重複することは無いが効果倍率は重複、乗算する。
また、器具等を用いての服用時は効果が半減する。
要注:過剰摂取時の副作用が未だ解明できていない為、現時点では何が起こるか全く不明。重ねて記載するが決して過剰摂取はしない事。・
付随効果:服用者が魔力を保持していた場合【闇属性】の魔法が使用可能となる。
特殊な***での魔法の***により【***】が使用可能となる。
魔法の威力・範囲等については上記の効果倍率に比例する。
********************
「なんだよ、これ・・・」
どうやらこのペットボトルに水を入れて飲む事で、身体能力が飛躍的に向上する様だ。
しかも魔法まで・・・
「あれだな。質の悪い健康食品みたいだ。特にブラックボスに至っては倍率の桁がおかしいし、副作用が不明って・・・、しかも所々は傷ついて読めないし・・・、はぁ・・・、バイト32連勤で疲れが溜まってるんだよ。きっと・・・」
とにかく暗くなる前に火をおこし直そうと焚き火を組み直す。
火を起こし、ランタンの明かりを着けたところで思い当たる。
実際に傷は消えた。身体能力が向上した感じもあった。準備は出来たものの、疑念が消えない。
「もう一度試してみるか・・・」
コーラー・フィジックを手に取り、今度は浄水器を着けずに一口飲んでみる。
「普段の垂直跳びが大体1m、一口で2倍なら約2mは飛べる事になる筈だけど・・・」
その場で垂直にジャンプしてみる。するとおおよそ自分の身長を超えた辺りまで飛びあがるではないか!
「っは!?マジか!本当に2倍ぐらい飛べてるよ!!」
確実に効果はあった。少し疑念が消え、思わず何度もジャンプする。
「ちょっと楽しくなってきたね!これは!」
何度かジャンプを楽しんでいるうちにふと我に返った。
「これが本物だとすると、ここってマジで異世界?・・・いやいや、そんなことが現実にある訳ない」
もう1度すべての注意書きを読む。
コーラーフィジカル500Bは、身体能力を増加させる飲み物に変わる様だ。
三ツ槍サイダー500Wは、いわゆる素早さを。酪堂カフェオレ500Gは防御力の増加。
「なるほど、増幅量に反比例して効果時間は短くなるみたいだね・・・」
問題は残りの二つだ。
アキュアリエス500Cは、体力や怪我、病等を回復するらしい。さらに言語理解・翻訳能力。
直接飲まなければ清潔な飲料水か・・・。
だが、全量服用を1日に2回で即『アンデット化』
「アンデットって、ゾンビか何かにでもなるのか?」
最後にクラフテッドブラックボス500DMG。
これはヤバい、ヤバい匂いしかしない。まず増幅量の桁がおかしい。最小値で128倍って何?!
しかも、効果倍率が重複、乗算って・・・、1口飲んですぐに半分飲んだら32768倍って事?
更に全量飲んだら33554432倍。
もう意味が分からない。
かも副作用等が解明されておらず、なにが起こるか完全に分からないときた。
後はすべてのペットボトルに共通する事。飲むと一定時間魔法が使えるようになるらしいが・・・。
「ファイアッ!! なんつって・・・」
特に火属性の魔法は起こらないし燃えた様子もない。
「ほらね。魔法なんてある訳ないんだよ。多分朝になったら元通りだね。とりあえずブラックボスDMGは封印だな。見た感じあれはやばい気がする。とにかく食事だ。『腹が減っては云々』っていうしね!」
残りのサーロイン1枚をステーキにして、ペンネを湯がく。
ニンニクのスライスをオリーブオイルの中で揚げる様にして炒める。
そこに塩・胡椒・鷹の爪・コンソメで味付け。「ペンネアラビアータ“風”」の出来上がりだ。
「頂きます・・・っと、何だ!?」
道の方からまたも「ガサガサ」と音がする。僕は斧を構えると、音のした方に声を掛ける。
「何だ?誰かいるのかっ!?」
声を掛けたのは、ハクビシンの時より音が大きかった為だ。
そう、大体人間ぐらいの大きさを感じたから。
???「a~! bduh%&JSJO!」
???「#$! &VCF7=$%DY‘(“」><*}!!!」
・・・、暗闇から姿を現したのは、聞いた事が無い言葉を話し、ゲームのキャラの様な服を着た、奇妙な、しかしとてつもない美少女だった・・・。
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少女は暗くなりつつある中、谷へ向かって下っていく。
「う~、暗くなって来ましたねぇ。早くしないとあいつらが動き出しますよぉ。・・・それにすごくお腹も減って来ました・・・なんで私はここまで来てしまったのでしょうか・・・」
下に見える灯りが近づくにつれて、あまり嗅いだ事のない、しかしとても食欲をそそる香りが辺りに漂い、少女の鼻孔を擽っていく。
「これは?何の香りでしょうか??嗅いだ事は無いですが、とにかく美味しそうな香りがしますっ!!」
少女は急いで灯りの元へと向かう。
もうすぐそこだという所で、聞いた事の無い言葉が投げつけられた。
???「‘&$%! ’F&%SA!?」
驚いて灯りの方を見れば、斧を構えた青年がこちらに向かって威嚇しているように見える。
「きゃあ!ごめんなさい!」
「私アイーシャって言います!驚かせるつもりはなかったんです~!!」
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石動弓弦にとっては異世界での(最も弓弦自身は未だ異世界と確信しているわけでは無いが)人間との。
アイーシャ・エル・ピオーネにとっては伝承にあるはぐれ人との。
これが初めての出会いだった。
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