徳川泰平の秘密

ハリマオ65

文字の大きさ
13 / 61

13話:志保さんの妊娠と資産運用

しおりを挟む
 買い物は、泰平が志保さんに、買ってきて欲しい物のメモをもらい、1人で、買いに行くようになった。そして暖かくなった1978年4月26日、近くの産婦人科病院で男の子を出産、泰平が太郎と名付けた。この時、志保さんの両親の斉藤友和さんと茜さんが、特に、喜んでくれ、茜さんが、少し元気を取り戻したように見えた。

 ゴールデンウイークが過ぎた5月6日、徳川泰平が、東京で評判の高い、リウマチの専門医療機関を探して、そちらで、診療を開始した。月に1回の通院となり、斉藤友和さんと一緒に受診するために出かけた。斉藤茜さんが、6月頃から、薬か効いているのか、リウマチの痛みが、軽くなったと大喜びした。

その後、茜さんは、孫の太郎の面倒を見て可愛がってくれた。泰平は、女性は、小さい子供と一緒にいると元気になるようだと感心した。夏は、子供用のたらいに風呂の上がり湯に水を入れて風呂場で太郎に行水をさせていた。太郎は、水を恐る事もなく、元気に遊んでいた。やがて秋になり、1979年10月、上場前から泰平が個性的が業態に注目していた

、セブンイレブン株が東証2部に上場することが決まった。この時点で徳川泰平と志保さんの資産合計が500万円になっていて、すかさず徳川泰平と奥さんの志保さんが千株ずつ、計2千株を初値180万円で購入し、資産の残金が140万円となった。やがて1979年が終わり、1980年を迎えた。

 今年から、毎年、200万円ずつ貯金し、郵便局の定額貯金、定期預金、ワリコー、ワリチョーを利用して、資産運用に励んでいた。1980年の4月には泰平と志保さんが、電車で太郎を西武園遊園地に連れて行き、メリーゴーランドに乗せたり、お花畑を歩いたりして、遊んだ。

 その後、また、志保さんが、気分が悪くなり、産婦人科で妊娠とわかり、予定日が1981年1月10日とわかった。そして埼玉銀行の勤めが、きついだろうか、退職して子育てに専念して欲しいと、泰平が言うと、志保さんが、了解して、1980年5月末付けで、埼玉銀行を退社した。

 天気の良い日に、志保さんと、泰平が、近くの公園を散歩した。その後も、志保さんの体調を見て、散歩を続け、買い物は、全て、泰平がついていき、重い荷物を持つようになった。夏も、西武園のプールへ行き、泰平が太郎と一緒にプール遊びをして、過ごした。やがて、秋になり、あっという間に1980年が終わり、1981年を迎えた。

 そして、1981年1月8日に、志保さんが、近くの産婦人科に入院して、1月10日、女の子を出産し、後日、徳川和美と名付けた。その後、義理の母の茜さんが元気になって、生まれたばかりの一美ちゃんとお兄ちゃんの太郎君の面倒を見てくれる様になり、志保さんと2人で手分けして子育てを開始すると茜さんが、明るく元気になった気がした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...