徳川泰平の秘密

ハリマオ65

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44話:2009年、新春メキシコ・クルーズ2

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 私は10時から、ショーなどが行われるシアターで行われた寄港地についてのレクチャーを聞きに行いた。ツアー専門家が彼女のお話は、寄港地の見どころやオプショナルツアーについてだけでなく、トイレやコンビニ・ATMについてや、オプショナルツアーに参加しなくても有意義に過ごす方法などもあり、とても実用的。プロムナードデッキで、多くの外国人が、本を読んだり昼寝したり、のんびり過ごしていた。

 しかし、せっかちな性格か、直ぐに飽きてしまい散歩したり船内探検したりしていた。この日はブロードウェイの有名な曲が船のショーキャストにより歌われたが、アメリカン人の迫力のある歌声は、いつ聞いても良いものだ。カボ・サン・ルーカスの見どころは、エル・アルコを始めとする海外線沿いの、波に削られて作られた奇岩群。

 カボ・サン・ルーカスの港には、大型客船は直接着岸出来ないので、テンダーボートに早変わりした救命ボートで60人位ずつ、港に運んでもらいます。テンダーボートは小さいので、乗り込む時、波でかなり揺れて怖い。カボ・サン・ルーカスの港に上陸すると抜けるような青空。

 前日受けた寄港地の授業によると、ポートエリアに並んでいる白い1階建ての長屋風の建物に入っているのは、政府認可を受けた観光業者との事。その中に入り、エル・アルコへのボートツアーの料金を聞いたら、下調べをしていた相場と同じ1人15ドルとのことだったので、4人で参加することにした。

 操舵士のおじさんは、英語は分からないみたいだったが、見どころのポイントに来ると、一生懸命説明してくれた。奇岩におりて、あたりを見回すと、岩の上にペリカンと海鳥がいた。また、船で、奇岩の回りを遊覧すると、岩の上でオットセイの群れが、のんびり日向ぼっこしていた。

 海から見たカボ・サン・ルーカスの港は、実に、美しい港。旧市街までの道は、ところどころにお土産ものを売る店や飲食店がある以外、いたって普通の町並み。平屋が多く、カラフルな色に塗られている家が多いです。治安は、メインの通りを歩いている限りは、問題なさそうでした。旧市街の中心、広場・ソカロにやってきた。

 メキシコの町の広場には真ん中に必ずこのようなショーの舞台、みたいな東屋風の建物があります。そしてドラゴンの装飾が施してある。何か特別な意味があるのかな?広場に面して教会があるのも特徴的。サン・ルーカス教会、この町の名前の由来でもあるキリストの12使徒の1人「聖ルカ」を冠した教会。

 メキシコの教会と言えば、後光が差した「グアダルーペのマリア」の図像が必ずどこかにある。教会のあるカボ・サン・ルーカス通りに面したレストランの前に、ベンチと骸骨のオブジェがあった。メキシコでは「死者の日」に骸骨を飾る習慣があります。骸骨グッズは、メキシコのお土産物にも多いです。素焼きの植木鉢に真っ赤なブーゲンビリアは、とてもきれいな赤い色だった。

 ここは、とても日差しが強いので、アーケードの天井にすだれのような、日よけがあり、有難い。海に面したレストランで流しの3人組の歌い手が、お客さんのリクエストに応じて歌っていました。この後、4時ごろに、またテンダーボートに乗ってクルーズ船に戻りました。マサトランとプエルト・パルジャタは、特に、これと言った、特長がなく、メキシコの観光地といった感じだった。
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