センテリアンの遺産と災い

ハリマオ65

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5話:先生の小説を仕上げろとの指令

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「結婚式への出席者の事も考えろと、お父さんの声も聞こえた」
「約30分後、ふすまが開き彼女のご両親が結婚式をする事を許可しますと告げた」
「八王子のホテル結婚式場で大丈夫かと、伊賀に聞くので、えー何とかと答えた」
「妙子さんが、費用は折半するわよと、投げやりな口調で言った」

「伊賀は、内心、横浜ではなく八王子のホテルニューグランドかよと、つぶやいた」
「高齢者が多いから出席者数は少ないと告げた」
「君の所でも出席者数を調べてと言われ了解した」
「話が終わると、義理の父が、満面笑みで良かったと語った」

「その後、結婚式の招待者数が、飛騨家、伊賀家で23人ずつ合計46人と判明」
「1990年3月初旬、結婚式の招待状を送付」
「結婚式は八王子ホテルニューグランドで1990年6月17日11時と決定」
 そして、妙子と伊賀は、それぞれの職場で仕事を開始。

 1990年4月、伊賀俊二が、証券会社で口座を開かないかと4人の友人に連絡する、杵渕聡美は、勉強に集中したいから辞めておくと言った。朝永安男と常磐義彦、妙子さんが八王子のN証券に一緒に出かけて証券口座を開いた。

 その後、近くの居酒屋で伊賀俊二が乾杯の音頭を取り盛り上がった。大学を卒業して、杵渕聡美は、大学院へ進み心理学の勉強を継続。朝永安男は、池田弁護士事務所で事務の仕事をしながら司法試験に挑戦。飛騨妙子も同じ池田法律事務所で、事務員として働き出した。

 常磐義彦は、ソニーへ入社と学生時代の友人達も各自の夢に向かい歩み出した。その後も年に数回、忘年会、新年会、納涼会を開催。その時、仕事、恋愛、結婚、身の回りの頃、各種の悩み事を相談し合った。伊賀は、神田のSE社と言う出版社に就職。

 先輩と一緒に小説家の先生の原稿を取りに行ったりした。しかし、原稿の締め切り日までに原稿を仕上げてくれる先生は少ない。そのため原稿の回収が遅れる小説家の先生の所へ行き、伊賀は、上司の指示通り、言われた所へ行き先生、原稿を取りに行く仕事となった。

「ところが小説家は、賢く、なんとかんとか言って原稿提出をのばしたり居留守を使ったり本当に、書斎から逃げ出したり大騒ぎ」
「特に大変だったのは、推敲をお願いと言われる時」
「推敲ってなんですかと伊賀が、聞くと神経質そうな先生が怒り出し出版社に抗議の電話をした」
「すると先輩が、先生の原稿提出が遅いので思わず冗談を言いたくなりましてと言えと教えられた」

「それを先生に伝えると青二才に、そんな事、言われる筋合いはないと大きな声で怒鳴られた」
「その話を聞いた飯島編集長が原稿取りの仕事は、もういいと怒られた」
「今度は、大事な先生を訪問し、先輩の仕事の手伝いをしろと厳命された」

「5月の連休後、90歳代のお医者さんの伝記を書いてもらう仕事を仰せつかった」
「編集長が、チームのリーダーの早乙女君に付いてやって欲しいと指示」
「倉木先生は、とにかく気難しい医者だから頑張れと言われた」
「倉木先生は、今でも大きな病院の内科で、実際に診療してると言った」

 そこで今度担当する倉木先生について早乙女さんに聞くと先入観が入ると仕事に支障を来す可能性があるから知らない方が良いと助言された。
「そう言われると、倉木先生の秘密を知りたいのが人の性分」
「図書館で調べると倉木虎三、1892年2月3日生まれの98歳と判明」

 1916年帝国大学医学部卒業し医師免許取得
「その後、陸軍病院に勤務。満州にて、診療活動に従事」
「当時、遼寧省大連市南部の小高い丘にある軍の療養施設に勤務」
「日本の高級将校など関東軍、上層部の診療を担当」
 その中の豪邸を借りて住んでいた。

 そこで日本の関東軍将校らとのパイプを作っていたようだ。そのため満州での生活が長い。旧関東軍司令官邸や大連大和ホテル、満鉄本社にもにも頻繁に出入りしていた。その後、長春の満州国国務院にも出かけていたと言う。

「戦時中、日本の右翼活動家、YKとも頻繁に面会し飲食を共にしていたと言う記述も出てきた」
「その後、終戦後も東京でYKと頻繁に面会し情報交換していた」
「倉木先生は、戦後、米軍MPとの通訳もした様だ」
「YKは、戦後、大金を使い政治家に大金を配った右翼の大物である」
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